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古墳・こふん・コフン

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    • 先日、めでたくユネスコの世界文化遺産への登録を受けた百舌鳥・古市古墳群。2005年から世界遺産の登録を目指してきた堺市・羽曳野市・藤井寺市にとって、また、大阪府初の世界遺産ということで大阪府にとっても嬉しい知らせである。
    • 上の写真は飛行機の窓から堺市上空を撮ったもので(腕が良くないので)分かりづらいが大小20基以上の古墳が写っている(はずである)。大きな前方後円墳だけでも、仁徳天皇陵、反正天皇陵、履中天皇陵、いたすけ古墳、御廟山古墳、ニサンザイ古墳、と呼ばれる6基が見える。古墳だらけである。周辺の地名も“土師町”“陶器”など、古墳にゆかりのあるものも。ちなみに写真下部の真ん中あたりに当センターの入る大阪府立大学も見える。
    • 大きな古墳は綺麗に整備がされたものが多く、周辺に遊歩道や公園もある。かと思えば5~6m巾の道をはさんで向かいには民家が建っているという場所もあり、見事に生活に溶け込み調和がとれている。堀の水面に映るうっそうと茂る古墳を覆う緑。季節によっては桜や紅葉が彩りを添える美しい街並み・・・。
    • これから様々な人がこの地を訪れることになるであろうが、観光資源としての古墳と市民の生活も調和がとれるよう、祈るばかりである。
    • (2019.7.22 堺より Y.M.)














Nantes, France

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    • 国際会議で訪れたフランスのナント。パリから南西にTGVで3時間程の河口の街です。Wikipediaによると、人口約30万人(2016)、フランスの最も暮らしやすい都市にも選ばれたことがあるそうです。6月のナントは昼間は薄手の長袖かカーディガンを羽織る程度で丁度良い位、日本の初夏の気候でした。
    • 国鉄駅近く、トラムの停留所が集まる駅近の広場前にそびえるブルターニュ公爵城。城壁の周りに堀が巡らされ、なんとなく名古屋城や姫路城を彷彿とさせます。とはいえ敷地面積は日本の小学校位?この微妙な広さが妙に生活感を感じさせます。お屋敷も微妙に広くて掃除が大変そう。15世紀の城の使用人、きっと掃除しながら愚痴とか言っていたに違いない。ちなみに、城壁に沿って滑り台があり無料で滑ることが出来るそうです。
    • トラム停留所を挟んでその向かいにはこれまた歴史ありげなカラフルな塔が聳えています。この塔、実は最初の建設が100年ちょっと前と「比較的」新しく、フランスで有名らしい(元)ビスケット工場の一部だそう。少し歩けばこれまた芝の刈り揃えられた美しい植物園、中州島には木と金属で出来た大きな象が鼻からミストを吹き出しながら闊歩するLes Machines de l’île。近くに昔の国鉄駅舎もありました。川沿いに広がるヨーロッパおなじみの石造りの建物が並ぶダウンタウンは、広大すぎず、かつショッピングに過不足無く、町歩きマップを片手に路面にペイントされたお散歩ルートを辿り、半日も歩けば見所は一通り回れる位の広さ。
    • ヨーロッパの都市はどこも古い石造りの建物やら城やら大聖堂がおなじみの光景ですが、ナントはどこも小ぶりながらいちいち綺麗で手入れが行き届いた街でした。川沿いの景色は当に風光明媚。こういう街ではショッピングに奔走したりガイドブック片手に分刻みで観光するより、のんびりと町歩きを楽しむ方が良さそうです。そして16時のおやつ時はガレットで一服。
    • 写真:奥にそびえる古城がブルターニュ公爵城。世界史選択の人は聞いたことがあるであろう「ナントの勅令」が布告されたお城だそうです。
    • (2019.7.10 姫路より E.M.)













誰が植えたの?

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    •  写真は我が家の鉢植えのアジサイです。実家の地植えのものを剪定し挿し木をしたのが2年前で今年初めて花を咲かせました。狭くも同じ庭で育っているのは芝桜、黒松、クリーピングタイム、ぶとう、キウイ、シークワサーといった興味をそそられるままに節操無く集めた植物が並んでいます。
    • 自分だけが見慣れない植物を好んでしまうのかと思いきやそうではないようで、キャンパス内をよくよく歩き見ますと周りの植栽と異なる草木に気付くことがあります。金研構内でしたらヒガンバナやアジサイなどなぜここに?といった植物が目に付きます。最たるは正門脇のキンモクセイで、誰がいつどういった経緯で植えたのか気になるところですが、今となっては金研の秋の良き風物詩でしょうか。誰かを楽しませたい・驚かせたいと思った遊び心の持ち主が、キャンパス内にそのような植物をこっそり植えたりしていたのかも知れません。
    • 緑の映える季節を迎え、みなさんも目を凝らしつつキャンパス内を散策されてはいかがでしょうか。
    • (2019.7.1 仙台より K.T.)











百花為誰開

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    •  ある日、オフィス棟のベランダに出ると、いつもの風景の片隅にいつものように置いてあるサボテン鉢に、彩が。陽射しにも負けない鮮やかなピンク色の花が満開でした。このサボテンは数年前から放置されていて、最初は傾き乾ききった小さな茶色い鉢から突き出ていた弱々しい一株でしたが、自然の風雨を受けて写真のように成長を遂げています。そしていつの頃からか、3月から5月末にかけてティアラのように花を咲かせるようになりました。
    • 調べてみると、マミラリア属「銀紗丸(ぎんさまる)Mammillaria ginsaumae」という品種のようで、同じマミラリア属でも見た目が似ている「月影丸(つきかげまる)」と比べると棘の硬さと長さに違いがあるようです。
    •  この花を見ていると、いつも「百花為誰開(ひゃっかたがためにひらく)」という禅語を思い出します。「花に美しさがあるのではなく、ただ美しい花があるだけであり、咲く花のその美しさは誰のためでもなく、まして華やかさを誇り、見る人を喜ばせようと言う意識は微塵もなく、自然のままの姿でそこにあり、なんの思惑もない」。
    • そして、同時に数学者、岡潔が残した言葉も思い出されます。「数学なんかをして人類にどういう利益があるのだ」と問う人に対して、岡氏が「スミレはただスミレのように咲けばよいのであって、そのことが春の野にどのような影響があろうとなかろうとスミレのあずかり知らないことだ」と返したというエピソードです。
    • どこに居ても、誰も見ていなくても、ただその時々を自分らしく、潔く誠実に、精一杯に居たいと思わせてくれる。小さくか弱くも、生命力に溢れたその存在に何かを問われている気持ちになります。
    • (2019.6.20 堺より R.I.)










いつ咲く?我が家のアジサイ

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    • 6月の花といえばアジサイです。例年、時期ともなれば、住宅のあちこちに、あるいは道路端でもアジサイが咲き、楽しませてくれます。季節を感じさせてくれる大好きな花です。ところが、30年以上も住み続けている我が家にはアジサイがありません。職場の方とお話をしていましたら、「我が家のアジサイをどうぞ」と言われました。挿し木で簡単に根付くとのこと。早速に枝を持参くださいました。20170626が形だけはそれらしく挿し木をした状態です。数週間後に一本を抜いてみると立派に発根しておりました。その生命力に触れ感動した次第です。別の鉢に植え替え翌年の春を迎えました。20180317がその様子です。つややかな新葉を見てまた感動を覚えました。そして、花がつくかと大いに期待しました。ホームセンターの店頭に、小鉢に大輪の花をつけたアジサイが並び始めましたが、我が家のアジサイには花芽らしきものが見当たりません。住宅や手入れが十分とは思えない道路端のアジサイにも花芽が見られるようになりましたのに。さすがに一年物では無理かとあきらめました。さて、20190506が今年の様子です。枯れたかと思うような枝から新芽がでて大きくなっています。いまだに花芽らしきものは見当たりませんが、ここまで生きてきた「生命力」を信じて、次の感動を心待ちにしています。
    • (2019.6.10 姫路より K.T.)









ことりはうす

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    • 片平キャンパスの自然豊かな様子を4月にご案内したところですが、今回もテーマは野鳥。【宮城県蔵王野鳥の森自然観察センター ことりはうす】へ行ってきました。
    • 宮城県南にある蔵王町の遠刈田(とおがった)温泉からスキー場に続く道の途中にあります。いくつかの散策コースもあり秋にはきっと紅葉で美しく彩られるのだろうと推測できます。
    • センターの館内は生息分布などのわかるものをはじめとして、多くの鳥類とともに哺乳類、蝶類などの剥製もあり、その動物の実際の大きさを体感できます。
    • ひとしきり展示を見た後、野外観察室にある双眼鏡や望遠鏡で餌台に飛んでくる鳥たちを見ることができました。ヤマガラ、シジュウカラあたりだったでしょうか器用に種の中身を食べていました。
    • その後、せっかくなので屋外の散策コースの一番短いところを歩いてみると・・・、ほどなくアオダイショウが散策道の幅いっぱいに横断していきました。長さは1.2mほどです。テンションがあがって写真をとるのを忘れてしまいました。
    • さらに行くと今度はニホンカナヘビに会えました。美しい声でウグイスが啼いていて、途中わさび沢で水音も聴きながら 豊かな自然を十分に感じた時間になりました。
    • 動植物にとって雑木林の必要性を実感し、生物の多様性を人間も含めて意識することがあらためて大切なことだなと考えさせられました。
    • (2019.6.3 仙台より F.N.)








バロック音楽(7)バッハ生誕333年

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    • 昨年2018年はヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)の生誕333周年でした。記念演奏会の他、クラシックの代表的レーベルからBACH333と銘打った作品全集CDが新たに発売されたりもしました。333年が特別なのはどうしてでしょう?
    • 中世以来、西洋の大学における教養科目である自由七科は、文科系の三学(文法学、修辞学、論理学)と理科系の四科(算術、幾何、天文学、音楽)からなります。ここで音楽とは音階や和音について数字を用いて論考するもので、たとえばオクターヴおよび完全五度の音程はそれぞれ弦の長さ2:1、3:2に対応することなどを考察します。音楽は数の原理を有し、宇宙の調和、自然の摂理を表すと考えられていました。
    • そのような背景のもと、バッハにとって三位一体を表す3は特別な数字だったようです。壮年期を過ぎたバッハが満を持して初めて自費出版したクラヴィア練習曲集第1巻は1つの鍵盤(1段鍵盤)のための作品、続く第2巻は2つの鍵盤(2段鍵盤)のための作品、そして第3巻は3つの鍵盤(2つ以上の手鍵盤と1つの足鍵盤からなるオルガンを想定)のための作品になります。そこで楽譜は五線譜が3段になります。第3巻の冒頭と最後を飾る前奏曲とフーガは変ホ長調(♭が3つ)で、それぞれ3つの主題(メロディ)で構成されています。クラヴィア練習曲集最後の第4巻(通称ゴルトベルク変奏曲)は、再び2つの鍵盤のための作品になりますが、アリアと30の変奏から構成されており、ここで変奏は3曲ずつセットなっています(3×10個の変奏)。
    • (写真:バッハ生誕の地、中部ドイツの小都市アイゼナッハの聖ゲオルク教会。バッハはここで洗礼をうけ、少年時には聖歌隊で歌っていた。)
    • (2019.5.20 堺より S.K.)







印度?

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    • 姫路城の西約1㎞に名古山霊園があります。ここは日本で最初の墓地公園(29.4ha)といわれており、春は桜、今の時期はツツジ、秋にはイチョウなど四季折々に楽しめ、桂米朝師匠のお墓もあり、地元の人が散策に訪れます。しかし一番の見どころは山の上にそびえる独特の形の「仏舎利塔」。周りに小塔を従えた連立式ドームで鯉が泳ぐ噴水池もあり日本とは思えない景色です。そして内部はというと、白亜のシンプルな外観からは思いもよらない極彩色の世界で、釈迦の一生を描いたモザイク画やきらびやかな天蓋に圧倒されます。でもなぜ姫路にインドが?それは昭和29年インドのネール首相から日本へ友好の証に贈られた仏舎利(お釈迦さまの遺骨)を収めるため、姫路市が当時の建築学の権威の大岡實氏に設計を依頼し建立したとのこと。仏舎利殿の中央にある六角の厨子の中にこの仏舎利が安置されているのです。また市による建設のためか特定の宗派によらず、内部には聖徳太子や各宗派の開祖の座像も並んでおり、ややカオスな雰囲気となっています。
    • この塔の中でヨガを体験する機会に恵まれました。ヨガのポーズで手をすっと天井へ伸ばすとその先には黄金の蓮の花と2羽の鳳凰が。とてもゴージャスでスピリチュアルな時間を過ごさせてもらいました。
    • 観光客にはあまり知られていないスポットですが、誰でも中に入ることができます。(入館料 大人200円)http://nagoyamareien.com/
    • また、この名古山から眺める姫路城も美しく姫路城十景に選ばれています。
    • (2019.5.15 姫路より M.I)






源平屋島の合戦いま・むかし

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    • 私の実家は源平合戦で有名な屋島のふもとにあり、合戦にまつわるいろいろな史跡に囲まれて育った。その後実家を離れて暮らす時期が長くあったが、年を経て帰る機会が最近また増えるに従い、実家周辺の歴史を改めて見つめることができるようになった。源義経は、阿波勝浦から山を越えて高松の里(私の実家のある現在の高松町)に入り、屋島に陣を構える平家を攻めたといわれる。高松の里から望む屋島の形は、しかし、おなじみのきれいな屋根型ではなく、おむすびの形の不細工な山である(写真左)。高松町には、義経が鞍をかけて休息したという松(義経鞍掛の松)が今でも残っている(写真中)。屋島はその名の通り「島」であり、四国本土とは相引川という川で隔てられている。この川は、両端が海に接しており、潮の満ち引きが両方から起こるので「相引」川と名付けられる。私は中学時代、この川にかかる赤牛橋を通って通学していた(写真右)。相引川を前にして屋島に攻めあぐんでいた義経は、この地(赤牛崎)で赤い牛が川を歩いて対岸に行くのを見て、ここが浅瀬であることに気づき、人馬とともに川を渡って平家が陣取る屋島を攻めた。私は、当時の大の親友といつも一緒に中学校から帰っていたが、赤牛崎がちょうど別れる地点であり、赤牛橋の上で毎日長い間、たわいのないおしゃべりをしていたのを今でもよく覚えている。
    • 写真左)高松の里から見たおむすび型の屋島、写真中)義経鞍掛の松
    • 写真右)相引川と赤牛橋(向かって左が高松の里側、右が屋島側)
    • (2019.4.18 堺より AI)





アレルギー

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    • 花粉などアレルゲンに溢れる今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。アレルギーなんて何のその、花粉舞い降りるところでも平気な私でした。そのため、ピアスやネックレスで皮膚がただれる話を聞いても、「それは大変。めっきが安物なのかなぁ」と返答しつつも、まさに他人事。
    • でも、今、私は懺悔します。心から親身な対応をせずに申し訳ありませんでした。先日、諸事情で金属アレルギーのパッチテストをする機会がありました。「これで出てきたら笑いものですよ。」と大口をたたいていたのは数日間だけ、赤い跡がジワジワと見えてきました。そう、まさに私は金属アレルギー有。金研職員としては、笑うに笑えない私です。(勘違いしないでください。仕事が嫌い!というアレルギーではないです。)
    • こんな事件があると、今まで扱ってきた材料の見方も変わるものです。生体材料としてこの材料は?と普段から思うようになり、地球保護やリサイクルなどの観点からも材料を見る必要性を感じるようになりました。是非皆様も身近な製品を、その時感じる様々な視点で見てください。そこに使っている材料でさえ、何か違ったものに見えてくると思います。(2019.4.10 姫路より K.A.)




杜の都は野鳥の楽園

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    • 東北大学は仙台市内に3つのキャンパスをもち、どれも比較的緑の多い敷地になっています。ここ片平キャンパスは仙台市中心部に位置していながらも、多くの野鳥たちがキャンパス内の樹木にやってきます。昨年は台風も多く大きな鳥が好きそうな大木も枝が折れるなどし枝を落とすことに・・・。それでも通年見られる鳥、冬をすごすために訪れる鳥などでにぎわいます。例年より早めに咲いた梅もスズメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ゴジュウカラなどに啄ばまれて駐車場はお花模様になりました。
    • 時折見かけていたコゲラも今朝は夢中になって木の幹を突いていました。独特の啼き声「ギーギー」は、その見た目の大きさ(15センチほど)からは考えられないくらいのインパクトです。鳩ほどの大きさで跳ねるように軽やかに移動するツグミもこのごろは捕食に来ています。研究室のある6階のベランダ脇に巣を作ったのか、ヒバリが賑やかにおしゃべりしているのが仕事中にも聞こえてきます。もちろん、ハシブトカラス(東日本に多い)、トンビもやってくるので安心して捕食していることもできない状況なのですが。
    • 仙台は伊達政宗の当時の政策の賜物、ことに片平界隈は武家屋敷だったため多くの樹木が昔から植えられていて戦火をくぐりぬけ今に至っているようなところもあるので豊かな自然を体感できます。
    • (2019.4.3 仙台より F.N.)



東と西の雛人形

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    • 3月も終わろうとしています。なにかと行事が多いこの時期は毎年「1月往ぬる2月逃げる3月去る」の日々ですが、そんな気忙しい時にも雛人形を飾りながら一息つくのは良いものです。
    • 雛人形といえば、最近NHKの某番組でも取り上げられたので既にご存知の方も多いかと思うのですが、慣れ親しんだ雛人形にも驚きと発見があります。お内裏様のお二人の位置ですが、皆さんは左右どちらで飾りますか?私は向かって左に男雛、右に女雛を飾る「関東雛」です(写真右)。その逆は「京雛(関西)」と呼ばれています(写真左)。
    • では、なぜ東と西で左右入れ替わるのか?日本古来「左上座」なので、一番位の高い男雛が向かって右にお座りになるのが慣わしです。これが京雛です。これに対して、関東雛には大正天皇が関係しているようです。明治時代、大正天皇が国際儀礼である「右上位」を取り入れられ、即位の礼の時に右にお立ちになりました。この事が広く知れ渡り、皇居がある東京を中心として雛人形を「関東雛」のように飾る習慣が広まったそうです。
    • ちなみに、上段のお二人をお内裏様、2段目以降の雛壇人形をお雛様と呼びます。
    • (2019.3.22 堺より H.M.)
世界遺産姫路城マラソン

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      • 先日東京マラソンが開催されましたが、各地で市民マラソン大会が人気を集めています。姫路市においても2015年に姫路城平成の大修理完成を記念して始まり今年で5回目を迎えました。フルマラソンは当センター(兵庫オフィス)近くの夢前川沿いを駆け抜けます。コースの高低差が比較的少ない事と、沿道の応援の多さ、そして疲れ切った頃に目に飛び込んでくるゴールの姫路城の美しさで評判のよい大会です。フルマラソン以外にも距離が短いファンランがあり、娘が小学高学年の部(2㎞)に出場したので応援に行ってきました。2月にしては暖かい日となり、開会セレモニーには黒田官兵衛の甲冑姿の間寛平さんとQちゃんこと高橋尚子さんが登場し盛り上げてくれました。復興支援でご縁のあった石巻市の小学生25人もファンランに参加。ゴール後のランナーにはご当地グルメの提供や、塩田温泉から運んだ足湯が用意してあり、お腹も体も満足。足湯は給湯器で循環させて温める仕組みのようで、熱々のお湯に足を入れ疲れを癒していました。マラソンが苦手な私は見るだけですが、例年になく練習して参加した娘は、昨年より40番順位を上げ充実した一日となりました。
      • (2019.3.11 姫路より M.I.)
福岡・太宰府天満宮の地にて

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    • 2月も後半となり学生の修論もひと段落ということで、1月の研究室の賑やかさ(慌ただしさ?)も落ち着きはじめているかなといったところです。一方で、私の積み重なったデスクワークは机の上を賑わせており、一向に静かになってくれる気配がないわけですが・・・・・・・
    • そのような状況の中、今月初めに福岡への出張がありました。帰りの飛行機まで時間があったのでついでに太宰府天満宮に行ったわけですが、時期も時期だけに、受験を控えた中学生や高校生、こちらは年中相変わらずのアジア圏を中心とした訪日ツアー客で大変な賑わいをみせていました。私自身も受験のたびにここまでお参りに来たなと昔を思い出しながら境内を散歩していたところ、満開とはいかないまでも随所に梅の花をみることができ、仙台よりも早い春の訪れを感じながら帰路につきました。その後、仙台に着き、出張の最中には全く使うことがなく鞄の奥底に押し込められた手袋をあわてて取り出したのは言うまでもありません。
    • (2019. 3.4 仙台より Y.S.)
送電鉄塔がある風景

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    • 良く街中で見かける送電鉄塔。発電所から変電所までを繋ぎ、各地へ送電するため全国を網羅しています。そのため、その送電の道を遮る物は容赦なく突破します(古墳などを除く)。大阪府立大学なかもずキャンパスにも3箇所そびえ立っていますが、見上げるとなかなか美しい造形美を楽しめます(写真右)。
    • その送電線を見ていると、どこまで繋がっているのかな・・・とふと思う。そんな冒険心をくすぐる小説「鉄塔 武蔵野線」。小学校6年生の夏休み。鉄塔に掲げられたプレートの番号を逆にたどる小さな冒険の話。その同名映画では子役時代の伊藤淳史が主演しています。昔、目の前を流れる川の源流をもとめて自転車を走らせ隣町まで行き、途中日が暮れて心細くなった、純朴で幼く切ない気持ちが小説と重なり思い出されます。
    • 余談ですが、電線と支持物との間を絶縁するために「がいし(碍子)」という器具を用います。長距離の通信・送電網が発達した明治初期、当時不良品が多く高価だった輸入品に替わり有田焼の「がいし」が国内生産されました。今も有田焼陶磁工芸品の名窯で、しかも同じ原料で「がいし」が作られている。そう思うとなんとなく小さな玉碍子も工芸品としてかわいく美しく見えてきます。(写真左下:塔マップ http://tower.30maps.com/map)
    • (2019.2.20 堺より S.U.)
板谷峠の供養塔

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    • 東北の福島と山形の間に板谷峠がある。東京から時速270キロで走ってきた山形新幹線も、福島を過ぎて奥羽山脈に分け入ると、3.8%というJR最急勾配区間のために速度が70~80km程度に落ちる難所である。この板谷峠近くの山中に謎の供養塔があることはあまり知られていない。
    • 時は元禄14年(1701)、播磨赤穂藩の浅野内匠頭が江戸城内の松之大廊下で吉良上野介に刃傷に及んだ。有名な忠臣蔵の基になった赤穂事件である。この事件により赤穂藩はお取り潰しとなり、その後の対応について筆頭家老の大石内蔵助と次席家老の大野九郎兵衛との意見対立が生じた。藩士の支持を得た大石内蔵助は47士を率いて吉良邸に討ち入りして、歌舞伎にも取り上げられる英雄になった。一方の大野九郎兵衛は歴史の表舞台から姿を消し、歌舞伎では藩の公金をもって夜逃げした悪者として扱われる。
    • さて、先の述べた板谷峠にある供養塔は姿を消した大野九郎兵衛の墓だという説がある。もし、大石内蔵助が吉良邸への討ち入りに失敗した場合、吉良上野介は妻の実家にあたる上杉家を頼り板谷峠を越えて米沢に逃げ込む可能性がある。その場合、逃げて来る吉良上野介を打ち取るために大野九郎兵衛をはじめ数人の赤穂浪士が板谷峠で待ち伏せしていた。その後、討ち入り成功の報を聞いた九郎兵衛は歓喜し、板谷峠で他の赤穂浪士とともに自害したので、その志に感動した板谷の人達がその場に供養塔を立てた。しかし、親戚である上杉藩に咎められないように、「大野供養塔」ではなく、「大の供養塔」と刻んである。
    • 今となっては真偽は分からないが、遠く離れた東北と播磨を結ぶこのような言い伝えには興味が尽きない。写真:赤穂城
    • (2019.2.12 姫路より 吉里吉里塵)




天空の鳥居

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    • 最近、カメラが趣味で、休日は撮影のために日本全国飛び回るような生活を送っている私ですが、人生で初めて「言葉を失う」ような景色に出会ったのは、宮城でも北海道でも東京でもなく、うどん県こと香川県でした。
    • そこは、観音寺市に鎮座する高屋神社。瀬戸内海に面する標高400mほどの稲積山山頂にある本宮からは広大な瀬戸内海と観音寺市街が見下ろせ、絶景ポイントとしては申し分なし。これに加えて日本の伝統美の象徴と言っても過言ではない鳥居が加わるのですから、まさしくフォトジェニック。
    • 訪れたのは1月の16~17時頃のトワイライトタイムで、橙~赤~紫~漆黒へと色が移り変わる時間帯です。空のグラデーションが非常に美しく、カメラの世界ではマジックアワーと言いますが、空+海+街+鳥居のコンビネーションがこれ以上最適な答えはないだろう
    • というレベルで視野を満たし、「自分の生きている世界がこんなにも美しいものなのか」という感情が心の隅々まで染み渡るような、そんな光景を目の当たりにすることができました。
    • 写真はその時に撮ったものですが、5億7600万画素の人間の目で見る景色を写真で正確に表現することは不可能です。是非「目」という最高画質のカメラで最上級の美を現像してみてはいかがでしょうか?
    • (2019.2.1 仙台より M.O.)



府指定天然記念物 松尾寺の楠

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    • 大阪府泉北地域に位置する和泉市に松尾寺はあります。隠れた紅葉の名所として地元では有名なのですが、桜の季節も見逃せません。ここは天武天皇元年(672)に開基されたとされる古刹。
    • 室町時代に最盛期を迎えた場所ながら、天正9年(1581)高野山攻めの時、織田信長によって丸ごと焼き払われてしまいました。現在の松尾寺は豊臣秀頼によって再建されたものです。
    • このお寺の御神木として、大阪府指定天然記念物に指定されている樹齢/約700年の楠があります。幹周約10mの巨木で、間近で見ると圧巻。御神木ながら、寺の境内ではなく近くの松尾寺バス停横にそびえ立っており、遠くからでもその姿が良く見えます。今でも青々と葉が眩しく、長い歴史を静かに見守ってきた佇まいが一見の価値ありです。
    • (2019.1.21 堺より M.I.)


駅弁

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    • 20数年前。姫路市のまねき食品が駅弁として「春夏秋冬弁当」(写真右上:包紙、右下:献立表 冬弁当 残念ながらお弁当の実際の写真は撮っていなかった。)を販売していた。弁当の名前通り、四季で献立が異なり、姫路に来た時には購入し、帰りの新幹線で食べていた。また、関西に引っ越してからは出張帰りに買って帰り、家で食べていたものである。(包紙の絵及びイラスト入りの献立表は姫路在住の版画家、岩田健三郎さん作)
    • しかし、10数年前、材料の高騰により、駅弁として売れる値段の設定よりも高くなり、販売が中止となり、非常に残念に思っていた。
    • まねき食品は1888年の創業で、翌89年に全国で初めて「幕の内駅弁」を販売してから創業130周年になるため、130年記念弁当(写真左上:蓋、写真左中:蓋の裏側、左下:実際のお弁当)の発売を始めた。兵庫県産食材にこだわった12品を詰め合わせ、パッケージには「春夏秋冬弁当」と同じ岩田健三郎さんが制作した版画がプリントされており、お弁当の蓋から版画のみを取り外して保管することができるようになっている。「春夏秋冬弁当」を思い浮かべ、思わず購入してしまった。税込み1300円。一日50食限定。(販売は春ごろまでの予定)食べたい方は早めにご購入下さい。
    • (2019.1.15 姫路より H.M.)
神社・寺院巡り

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    • 新年おめでとうございます。
    • 2019年最初のコラムということで何かお正月らしい話題をと思い、「神社・寺院巡り」についてお話ししたいと思います。
    • 私はよく旅行に出かけるのですが、行った先で時間ができたときなどふらりと立ち寄るのが神社や寺院です。これまでは参拝や散策をして終わっていたのですが、せっかくなので参拝の証にと御朱印もいただくようになりました。思いを込めて書いてくださるので、世界に一つの自分だけの御朱印ということでその場所や人との縁を感じますし、御朱印帳を見返したときにその時の思い出が蘇ってきて、旅を思い出すきっかけになります。御朱印はもちろん、御朱印帳も神社や寺院ごとに特徴があって、それを見るのも楽しみの一つです(御朱印帳はなかなか増やせないのですが……。)。
    • 写真にあるのは中尊寺の御朱印帳です。わが家の初詣は中尊寺へ行くのが恒例で、昨年の初詣の際、黄金色のまばゆい表紙に「かっこいい!」と一目惚れしたものです。しかし、なかなか活躍する機会がなかったので、今年はたくさん活躍させられるよう旅のお供にしたいと思います。まずは初詣から。                                (2019.1.9 仙台より K.M.)
書写山登山

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    • 兵庫オフィスのすぐ東側の坂道が、円教寺のある書写山頂(標高371m)まで続いていると知ったのは、こちらでお世話になったばかりの約2年前。通勤で登り下りしている道が登山道だと知り、軽い驚きを覚えました。帰宅後、生まれも育ちも姫路の夫に話すと「そやで。西坂やろ。何べんも登ったことあるで。いっぺん登ってみるか」と。そう言われたものの、普段運動不足の私は登りきる自信がなく、今日は暑い、今日は熊が出そうと何やかんやと理由をつけて先延ばしにしていました。
    • でも、この秋、「書写山もみじまつり」の色鮮やかなチラシに誘われて、西坂からの登山に挑戦しました。山上へは、6つの登山道(置塩坂、東坂、西坂、六角坂、刀出坂、鯰尾坂)があり、その中でも西坂は唯一舗装され、登り易いとのこと。アラフィフの私でも何とかなりそうだと登り始めたものの、途中で何度も息が切れ、同行の夫に「登っているのか、休憩しているのかわからん」と言われる始末。それでも、約40分かけて山上へ。暖かい日が続いたせいか紅葉は今ひとつでしたが、観光客で賑わう円教寺構内を回り、プチ旅行気分を味わいました。帰りは再び西坂へ。下りは楽勝と思ったのも束の間、下るたび膝はガクガク、歩みを止めるとかえって進めなくなりそうで、30分弱で下山。見慣れたキャンパスに辿り着いた時は、ほっとしました。無事に西坂を制覇?し、達成感を味わった今は、残る5つの登山道にもいつか挑戦したいと思っています。
    • 書写山がはじめての方はもちろんのこと、ロープウエイでしか登ったことのない方、徒歩での登山はいかがですか。その際は、くれぐれも熊よけの鈴をお忘れなく。
    • (2018.12.17 姫路より M.K.)
12月の癒し

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    • 早いもので2018年も最後の月。そして「平成」最後の12月。
    • 毎年のことですが12月は慌ただしい。そんなセカセカ・パタパタとした忙しない心と体を一旦停止させてくれるイベント「SENDAI光のページェント」が私の12月の癒し。
    • 今年で33回目となるこのイベントは、ケヤキ160本に約60万球の美しいイルミネーションが光り輝くのです。 この灯りに包まれると、時が止まり心穏やかに自然と温かな笑顔がこぼれます。  
    • とはいっても、そこは仙台の12月!! やはり寒い。そんな癒しのイルミネーションをできれば室内から見たいと思うのだが、みんな同じ考え。通り沿いの飲食店はどこも大盛況!
    • そんな中、昨年、希望が叶う穴場のお店を発見!昨今の健康ブームで良く耳にするようになった薬膳。季節毎にブレンドした数十種類の生薬をじっくり煮込んだスープで旬の食材を頂くのだが、血の巡りが良くなり冷え切った体は内側から温まり、翌日はすっきりとデトックスされ身体も癒されるお店。1年で最も外食が多くなり胃腸が疲れやすいこの時期。今年もこのお店で、美しいページェントを見ながら、心と体を癒して忙しないこの時期を乗り切ろうと思う。
    • (2018.12.4 仙台より S.C.)
JAPAN RUGBY CHALLENGE MATCH 2018 in 花園ラグビー場

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    • 昭和4年11月、日本最初のラグビー専用グランドとして誕生した花園ラグビー場。
    • この西のラグビー聖地が、2019年W杯日本大会に向けて大規模工事を行い、9月に完成しました。スクラムをモチーフとした格子状の正面ゲート、ナイター照明、大型ビジョンなどが新設され、約26,000席の世界基準を満たしたスタジアムに生まれ変わりました。その記念すべきこけら落としの試合として開催された「ラグビー日本代表vs世界選抜」の観戦に行ってきました。
    • 新設されたLEDライトによる照明設備で日本代表の登場直前に照明を落とし、ピッチに現れた瞬間に明るくなるという演出があり、約17,000人の観衆を大いに沸かせました。立ち上がりから素早く仕掛けてゴールに迫った日本代表でしたが、世界選抜の激しいタックルの連発にトライまでは持って行けず先制トライを許してしまい、世界選抜の優勢で試合が進みました。後半戦では28-31という3点差に迫りましたが、逆転目前にエラーを出してしまい、ノーサイドとなりました。あと少しというところで日本代表は負けてしまいましたが、後半の追い上げからスタジアムが盛り上がり熱狂的なファンたちの声援が響き渡っていました。
    • とてつもなく体の大きなラガーマンたちがぶつかり合う姿は、とても迫力がありました。残念ながら2019年W杯日本大会では花園ラグビー場での日本代表の試合はありませんが、聖地花園からフレーフレー日本!
    • (2018.11.21 堺より M.M.)
カリスマボランティア

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    • この夏、尾畠春夫さん(78歳)が、藤本理稀(よしき)ちゃん(2歳)を救った話が連日報道されていた。尾畠さんは小柄で、その日焼けした笑顔には赤い鉢巻がよく似合う。親しみやすい活発なおじいちゃんという印象だ。
    • 捜査員150人体制で2日間かけても見つからなかったのに、尾畠さんは失踪後3日目の朝にやって来て、たった20分で理稀ちゃんを発見した。捜査員の皆さんには悪いが、尾畠さんは子供が生きていることを誰よりも信じていたのだと思う。きっと優しいおじいちゃんの言葉で理稀ちゃんを呼んだのだろう。2歳の子には、捜査員の掛け声や騒々しさは怖かったのではないか。あるいは叱られると思ったのかもしれない。尾畠さんの優しい声と子供への接し方が、理稀ちゃんをして、「ここだよ」と返事をさせ、一つの命が救われたのだ。
    • -尾畠さんはボランティアか?-
    • 尾畠さんは11歳の時に母親を亡くし、それもあって奉公に出たという。多くの仕事を経験した後、65歳の時に自身が築いた魚屋を閉め、ボランティアを始めた。年金だけで生活すると決め、自分のための贅沢は一切しない。理稀ちゃんを助けた後も、報道されることが少なくなった被災地に戻って活動をしていた。マスコミとの応対はいたって自然体で、被災地の人々や周りに迷惑をかけない限りどんなインタビューにも応じる。あるテレビ番組中のインタビューで、好きなものは?と聞かれ、「世の中で2番目に好きなのは梅干し、一番好きなのはこれ。」と小指を挙げながら顔には悪戯小僧のような笑顔があふれた。その後、表情が少し変わって「本当いうと、今でも御袋に抱きしめてもらいたいんだよ。背骨が折れるくらいにさ。自分はね、あの世に行った時に御袋から『お前はよくやった、よく頑張った』って褒めてもらいたんだ。」尾畠さんはボランティアというよりも、こうした思いに動かされている。久しぶりに人の心とその強さに触れた気がした。人間社会や人の命は、こうした気持ちと力で支えられている。
    • 写真 アオジ(長野県、臥竜公園)
    • (2018.11.12 生駒市より S.Y.)
ヒラメ釣り

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    • 9月16日(日)天候 曇りのち晴れ 塩釜市まがき漁港より出船。本学の釣り仲間6人で今日はヒラメ釣り、遊漁船は塩釜で人気の「漁安丸」これで釣れなくてどうするか。
    • 釣り方は、活きたマイワシの鼻に針を引っかけ泳がせ、食いついたヒラメを釣るといういたってシンプルな釣り方。しかしなかなかこれがどうして難しい・・・・なぜならヒラメはイワシに食いつきますが飲み込むのが下手なのです。焦ってあわせるとバレル(釣り針から外れる)。ヒラメ40(40秒)と言われるくらい、40数えてからあわせろとセオリーがあるらしく難しいのです。
    • 今日のメンバーも長を除いてまだまだビギナーズラック、釣果はというと、なんと今回ヒラメ釣り2回目の彼が79㎝の大物を釣って、仲間内でも竿頭となる8枚!・・・・・参りました。
    • 釣りというのは本当にわからないものです。私は5枚、他6枚・6枚・2枚・0枚
    • でも、当日乗り合いでご一緒したお隣のお客さんにおすそ分けをいただき、全員ヒラメを持ち帰ることができました。晩秋からまたカレイ釣り、年末はお正月用のナメタカレイを釣りに行きます。釣り船「漁安丸」http://www.ryouanmaru.com/ 常に同行者募ってます! 
    • (2018.11.1 塩釜市にて H.S.)
メンデレーエフとウォッカ

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    • 研究会でロシアはノボシビルスク(Novosibirsk)にある研究所を訪れました。ノボシビルスクの研究者との雑談の中で、周期律表の父「ドミトリー・メンデレーエフ」(ロシア1834~1907年)について面白いエピソードを聞きましたので、ここでご紹介します。
    • ==========
    • 「ノボシビルスク公立研究所玄関でのメンデレーエフの写真と周期律表」
    • ご存じの通り、メンデレーエフは原子量に基づく元素の配列を行うことで、全元素の自然分類(周期律表の作成)を成功させるとともに、当時未発見の元素についての予言までした化学者です。周期律を発見した後のメンデレーエフは、周期律の研究を深めるのでなく、様々に研究テーマを変更します。そして、最終的に、度量衡原器管理に関わり、中央度量衡局長に就任し、終世その職に留まっていたとされています。
    • 彼は度量衡局長として度量衡原器の更新を進め、ロシアにおけるメートル法導入の準備を進めたことが知られています。その他に「ウォッカ」の製造技術を標準化することも手掛けたそうです。そして「ウォッカはアルコール度数40%が良い!」という結論を(人体)実験により導きます。つまり、彼はいろんなアルコール度数のウォッカを準備して試した結果、アルコール度数40%のものを飲んだ時に、ちょうど胃の辺りで火照りが起こり、最も体を温めてくれることを見出したのです。(アルコール度数が低いと火照りがなく、逆に濃すぎると口元で火照りが終わって体が温まらない)それ以来、現在でもウォッカの度数は40%と決まっているのだとか。
    • ==========
    • ウォッカは元々「命の水」という語源があるそうです。ロシアではウォッカをちびちび飲むのはご法度で、グィっと一気に飲み干すのが当たり前。お蔭で、寒い冬でも体が芯から温まる…これはメンデレーエフの業績による所なのかもしれません。余談ですが、ロシアでは60歳未満で死亡する男性の割合が25%以上という統計があり、これはウォッカに関係があるとの説が有力です。「命の水」も飲み過ぎは良くないみたいです。
    • (2018.10.22 堺より S.S.)
濃溝の滝

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    • 所用で千葉に行くことがあり、折角なので自然を楽しもうと思い、君津市にある「濃溝の滝」に行きました。見に行ったときは、あいにく曇りの日でしたが、生い茂る木々の間にある洞窟から流れる滝は神秘的でした。ただ、残念ながら曇りということもあり、私の写真には写ってはいませんが、条件さえ合えば水面に映る洞窟と合わさってハート形に写る写真が撮れるそうです。
    • また、写真では分かりづらいですが、洞窟には亀に似た岩があることから「亀岩の洞窟」と名付けられ、無病息災、長寿などのご利益を授かることができるそうです。
    • 千葉に行く機会があれば訪れてみてはいかがでしょうか。運が良ければ、ハート形に写る写真が撮れるかもしれませんよ。
    • (2018.10.10 姫路より T.K.)
狼石(おいぬいし)

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    • 我が家の近くの中山峠(仙台市内から根白石に抜ける中山街道にある峠)にひっそりと建っている石碑があります。この石碑にまつわる言い伝えによりますと、昔、実沢の庄之助という人が馬に薪を積んで仙台へ売りに行こうと峠を越えようとした所、狼がのどに猪の骨をひっかけて苦しんでいたのを哀れに思い庄之助が骨を抜いてやると、恩に思ったのか狼は庄之助が峠を通るたびに送り迎えをするようになったとのことです。庄之助は峠を越えるたびに狼におにぎりを与えて食べさせておりましたが、やがて歳をとった庄之助は亡くなりました。その時、中山峠から悲しい狼の遠吠えが聞こえたそうです。写真の石碑は、庄之助の子孫が残された狼を哀れんで建てたと伝えられています。ちなみに日本の狼は残念ながら1905年に奈良で捕獲されたオスの個体を最後に目撃例はなく絶滅したと考えられているそうです。また、犬の祖先は狼と言われておりますが、忠犬ハチ公も中山峠の狼に通じる遺伝子を持っていたのかもしれませんね。
    • (2018.10.3 仙台より T.O.)
府大マルシェ

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    • 最近よく耳にする、屋内で野菜を生産するための施設「植物工場」。光と水、温度をコンピューター制御し、天候に左右されることなく植物を育てるテクノロジーです。
    • 大阪府立大学では、栽培実証など研究開発してきた技術を駆使し、産学官連携のもと新世代完全人工型植物工場を設置し、量産実証評価を行っています。そこでは「府大マルシェ」として直接ブランド野菜を購入する事が出来ます。
    • 2009年に農林水産省と経済産業省が補助金を交付するということでブームになった植物工場ですが、その後の設備管理、市場コスト、販売先の確保等でその多くが事業を断念しました。あれから何度かブームが来ては去りを繰り返し、今新たな需要開拓と技術革新を行い、次のステップへ進もうとしています。これからの第4世代農法事業展開に大いに期待したものです。
    • 大阪堺植物工場株式会社「府大マルシェ」 http://www.fudai-marche.com/
    • (2018.9.21 堺より T.U.)
たかさご万灯祭

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    • 高砂や この浦舟に 帆を上げて この浦舟に帆を上げて
    • 月もろともに 出潮(いでしお)の
    • 波の淡路の島影や 遠く鳴尾の沖過ぎて
    • はやすみのえに 着きにけり はやすみのえに 着きにけり
    • 上記の謡曲「高砂」は、結婚式などで謡われるのでご存じの方も多いかもしれません。地名がたくさん出てきますが、舞台となった高砂市は姫路市の東に位置し古くから和歌に詠まれる景勝地です。江戸時代には港町として栄え、近代になると三菱製紙や鐘紡などが進出し工場地帯に。往時の町家や蔵、明治~昭和初期のモダンな建物が今も残っており、それらが平成18年に県の歴史的景観地区に指定されたのをきっかけに、日没後に灯りやジャズで街を楽しむ催しが始まりました。商店街で地元のおいしいものを食べ、潮風を感じながら古い町並みをそぞろ歩き、お寺でお酒片手にジャズの音色を楽しむ「たかさご万灯祭」は今年で12回目を迎えます。そろそろ夏の暑さにお別れして秋の気配を感じたいものです。https://mantousait.wixsite.com/takasago
    • (写真:高砂神社境内、三菱製紙魚町倶楽部 H29年)
    • (2018.9.12 姫路より M.I.)


知っていると思っていても、意外と知らないことはあるものだ

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    • 長年住んでいる割には、近くに行ったことのない場所があった。「三居沢不動尊」である。いわゆる仙台市営バスの川内営業所の目の前だ。自転車で交通ルールを学べる交通公園があり、隣に三居沢水力発電所、裏には三居沢不動尊がある。ふと思い立って、自宅から走っていけるだろうと出発したものの、運動不足の体には少々堪える・・・。現地に到着した頃には、人目にはムンクの「叫び」くらいゲッソリとしていたのではないか(笑)
    • ともあれ、社に手を合わせ奥の滝に向かう。天気が雨模様なせいか、少しおどろおどろしい。滝の水量は多いとは言えないものの、市内の中心地からさほど離れていないこの場所に滝(写真)があることはなんとも不思議な光景であった。折角不動尊まで来たので周辺散策へ。さらに広瀬川上流へ走っていくと、「青葉の森」の入り口があった。入口の地図によると宮教大や、西澤センター方面へ繋がっているようだったが、夕刻であったので、少し登った展望広場まで行って帰って来ることにした。(ちなみに、展望広場は木々が生い茂りほとんど周囲の景色が見えず残念)
    • 今日改めて感じたことは、知っていると思っているものは、それほど知ってはいないということであった。既知の行動や知識の中にこそ、まだまだ未開の分野が無限に広がっているのであろう。(そしてそれ以上に改めて感じたことは、「自分の体力の衰え」であった(笑))
    • 三居沢不動尊 http://new.ptu.jp/sankyozawafudou/
    • 青葉の森緑地 http://www.sendai-park.or.jp/web/info/aobanomori/index.html
    • (2018.9.3 仙台より H.S.)
SDGs(エスディージーズ)

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    • 電車でこの図のような吊り広告をご覧になって、何かな?と思われたことはないでしょうか。このSDGsは国連が定め各国も採択した世界共通の目標-持続可能な開発のための17のグローバル目標-ということで、企業のCSRレポートでもこれに沿った内容が出始めています。
    • 関西では、近畿経済産業局とJICA関西により昨年12月16日「関西SDGsプラットフォーム」のキックオフ集会が開催され、大学、自治体、企業など多くの団体が参加し、大阪府や大阪府立大学もこれに名を連ねています。
    • また今年3月22日には「関西SDGs貢献ビジネスネットワーク」キックオフ会合が開催されました。ここではビジネスとしてのSDGsという観点から「ロボット研究所」などでも有名な吉本興業から国連と作った27 のCM ビデオの紹介があり、大阪商工会議所副会頭からは“中堅・中小企業としてもSDGs は取り組むべき分野”との案内がありました。実はこの取り組みの前例MDGsではさほどの成果が出なかったとも言われており、SDGsもどうなるかはこれからですが当地でこのような全国に先駆けた取り組みが行われているためご紹介しました。
  • http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/
    • (2018.8.21 堺より S.U.)
香山リカの視線に釘付け

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      • 先日、誕生50周年記念リカちゃん展へ行きました。リカちゃん展に来られている方々は私と同世代のお嬢様(?)から小学生まで。「これ私の家にあったの」などと話している様子は、多世代に亘る皆さんがキラキラした乙女になっているのが印象的でした。そんなキラキラしている皆さんの横で、私は、幼少の頃にリカちゃんハウスがあるお宅に伺ったことを思い出して照れくさい気分になったり、時代の移り変わりに合うようなモデルチェンジや、そしてマイナーチェンジも行われていた製品としての深みを感じたり、また、夢や希望みたいなものを思い出したり、普通の展覧会では味わうことができない様々なことを得ることができました。
      • [LICCA 50th ANNIVERSARY: http://licca.takaratomy.co.jp/official/50th/]
      • (2018.8.8 姫路よ K.A.)
古地図の旅

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    • 少し前になりますが[仙台市歴史民俗資料館](仙台市宮城野区・榴岡公園内)に行ってきました。http://www.sendai-c.ed.jp/~bunkazai/~rekimin/index.html
    • この建物は旧日本陸軍第二師団歩兵第四連隊兵舎だったものです。漆喰の壁、建物のほとんどが当時のままです。もちろん当時の第四連隊の歴史、軍事資料もあり「平和」のための展示として常設しているのも大きな特徴です。
    • その歴史ある建物で仙台市の古地図展が企画されており、学芸員の説明を聞いたり、当時の地図が大きく展示されていたりと大変興味深いものでした。時代背景が地図の作り方をも変えていることに気づかされ、軍事施設の多かった仙台では現在もその跡地がほぼ自衛隊が使用していますが、戦争さなかに作成された地図には軍事施設の表示はなく、畑となっていたりします。終戦後の地図には、アメリカ兵の在留があったせいで英語表記のものもあり、仙台の東西南北に走る通りの名前も別名になっていることも発見でした。
    • さらに古い地図(1600年代)になると城下町としての仙台の表情が見え、最も驚かされたのはルーツである家の場所と名前がしっかりと記載されていたことでした。
    • 平成最後の夏に、もう一度「平和」について考え、自分の住んでいる街について想いをめぐらせてみるのもいいのかもしれませんね。
    • (2018.8.1 仙台より F.N.)
鉄の兜と鉄の剣

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    • 当地堺では、百舌鳥・古市古墳群を世界文化遺産にする取り組みが続いています。その中の国内最大の古墳「仁徳陵」の前に立ちますと大きすぎてその全体像がよくわかりませんが隣接の堺市博物館では大阪湾に来た外来の賓客などに「仁徳陵」がどう見えていたか「古代の威容」を教えてくれます。ここには4世紀後半から6世紀前半にかけて200基を超える古墳が築造されています。
    • 先日、宮崎の西都原古墳群に行ってきました。ここには3世紀後半から7世紀初までと古墳時代ほぼ全期の古墳が310基以上、しかも前方後円墳・円墳・方墳・帆立貝形と様々な形が揃っています。大半が小さい古墳なので姿形がよくわかります。その小高い丘の上にある西都原考古博物館では興味深い出土品が多数展示されています。錆びた兜は過ぎた1,500年を感じさせます。その一方で同じ鉄ながらピカピカ光る剣もあります。これは、一年を通して温度20℃湿度99%以上の安定良好な環境に置かれた場合、急速に表面を錆が覆いコーティングされたような状態となり、表面の錆を除去すると鉄そのものが生きた状態で残り、磨けば光る状態になるとのことです。これも感激の遺物です。
    • 写真左:六野原10号地下式横穴墓出土小札鋲留眉庇付冑 国富町 古墳時代中期
    • 写真右:大萩地下式横穴墓出土研磨刀剣 野尻町 古墳時代中期
    • (写真提供:宮崎県立西都原考古博物館 転載・再利用はできません)
    • (2018.7.20 堺より S.U.)
It's a Bird! It's a Plane! It's a super-express!

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    • 九州方面へ出張の日、新大阪駅の新幹線コンコースで多くの人が急いでホームに駆け上がって行くのが見えました。発車時間でもないのに、ひょっとして芸能人が乗った電車でも到着するのかと思いつつも、私も乗車ホームに上がりました。すると、そこには500系TYPE EVAが!皆さん、急いでいたのはこれが目当てだったんですね。もともとこのラッピングのためのデザインだったんじやないかと思えるほどのハマりようでした。(因みに、500系自体のデザインはドイツの工業デザイナー、アレクサンダー・ノイマイスター氏によるものです。)自由席ならば乗車可能でしたが、用務先への到着時刻に間に合わなくなってしまうので、断念しました。(運行は5月13日を持って終了しています。)
    • 今回は500系新幹線のお話しです。500系新幹線は、JR西日本が1996年に開発した車両で、当時フランスTGVと並んで、時速300kmの営業運転を可能にした車両です。見た目は、鉄道というよりジェット機に近く、高速でトンネルに突入したときの衝撃音を和らげる先頭のロングノーズ、空気抵抗を減らす円筒形のボディ、風きり音を低減するフクロウの羽に習ったパンタグラフなどの最先端の技術が投入されました。今でも色褪せないデザインで、根強いファンがいる車両です。(京都鉄道博物館にはそのW1編成の1号車が展示されています。)2007年にのぞみ運行から引退し、現在では山陽新幹線区間のこだまとして運用されています。製造から20年以上経った車両故に、孰れは退役するときが来ることでしょう。嘗て世界最速の名を欲しいままにしていたときには駆け抜けていたこの山陽の地を、残りの時間はゆっくりと味わいながら走っているのかもしれませんね。
    • (2018.7.10 姫路より Y.H.)
懐かしく穏やかな時間

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    • 宮城県・川崎町は山形県との境になるところにあり、豊かな田園風景といくつかの山々で囲まれ、ここ最近は野外でのロックフェスなどでも全国から多くの人が訪れるようです。
    • [みちのく杜の湖畔公園]の名称で東北地方の人からはおなじみの釜房湖とともに親しまれている公園に行ってきました。大きな噴水、花壇、ボートに乗ることもできますし、様々な樹木もあります。このときも数種の野鳥に出会い、姿は見えないけれどもカッコウも啼いていました。
    • そんな中で[ふるさと村]というエリアにある古民家。7棟あるのですが東北の各地域から移設したものです。この中を見学することができるのですが、宮城の色麻町(しかまちょう)には鳴瀬川が流れる平野部で宮城を代表する米作地帯にあったとされる家の中でまったり。養蚕ができるような軒の高い総2階造り、よくこの鳴瀬川が氾濫、洪水を起こすことから家の中には避難に使う舟があります。大きな広間から縁側にむかって外を見ると、畑が青々としてひょうたんや干し大根などがぶら下がって、今でもどこか生活を感じます。軒天は竹や縄をうまく使い編んでいるのでスズメたちはかくれんぼで大忙し。
    • そんな古民家がなぜか懐かしく、時間もゆっくりと流れていくようで、しばし子供の気持ちに戻れました。
    • (2018.7.2 仙台より F.N.)
うめきた2期

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    • JR大阪駅の北に位置する「グランフロント大阪」は開業して、満5年。今や展示会・学会など各種イベントのメッカになっていますので行かれた方も多いかと思います。この中の中核施設であるイノベーション拠点「ナレッジキャピタル」には有名になった近大マグロのレストランやロート製薬のセラミック栽培植物工場・レストランなどの“実験施設”をはじめとする企業・大学等の施設・展示場等に加え、各種中央支援機関の出先も集結しています。JST、INPITに続きこの7月にはNEDO関西支部もついにこちらに移転ということでイノベーション拠点として、その名に相応しい様態もようやく整います。
    • この「グランフロント大阪」があるのがうめきた1期と言われる地域で、今次のうめきた2期に向けての開発事業者募集中で夏には決定すると言われています。うめきた1期の7haに対し、2期地域はそれより広い10haほど(半分は都市公園)あります。うめきた2期の開発と並行して新しい大阪駅地下新駅の建設も行われており、あわせて2022年頃から開業開始とのことです。どの事業者がどんな新しい街を提案してくるのか楽しみのうめきた2期プロジェクトです。
    • 写真:
    • 右)近大まぐろ*年某月某日ナレッジキャピタル6Fにて
    • 左)大阪工業大学 梅田キャンパス(OIT梅田タワー21F)から撮影した再開発地区
    • (2018.6.20 堺より S.U.)
知られざる姫路の観光スポット(太陽公園)

知られざる姫路の観光スポット(太陽公園).JPG

    • 姫路駅から北西方向へ車で約25分、兵庫県立大学姫路工学キャンパスの前を通り、大学からほんの1分ほど先へ進むと、目の前の山上に巨大な城が出現します。もちろん、これは姫路城ではありません。どこにでもありそうな日本の田園地帯の中に、突如としてヨーロッパの巨大な城が出現する光景にきっと大きな衝撃を受けることでしょう。
    • 姫路の観光資源は?と言うと、姫路城だけがクローズアップされがちですが、この城がある「太陽公園」も隠れた観光スポットとして興味深いところです。公園には、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城を模したこの白鳥城(写真)の他に、凱旋門、万里の長城、天安門広場、兵馬俑、モアイ像、ピラミッド、マーライオンなど、実物大で作られた数多くの展示物があり、圧倒的な風景を楽しむことができます。
    • また、白鳥城の中には、トリックアート(リアクションアート)が数多く展示されており、サメやピューマに襲われているような構図やミレーの有名な落穂拾いに加わっているような構図など、描かれた絵を背景にして面白い写真をとることができます。家族連れで一日楽しむことができるので、皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。
    • なお、この公園は社会福祉法人によって運営されており、障がい者の雇用の場にもなっています。
    • (2018.6.12 姫路よりS.Y.)
アスパワワとトゲパワワ

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    • 去年からプリキュアというアニメを娘のお付き合いで見ております。1年間でキャラクターと世界が更新されるのですが、最新シーズンのテーマは子育てと労働です。前回がパティシエでしたからけっこうな変わりようですが、うまいこと楽しめるようにできています。敵は上司の命令が絶対の会社組織で決裁の上、プリキュアの住む街を攻撃してきます。攻撃は、明日への希望をなくした(物語中はトゲパワワが増えると表現される)老若男女のネガティブな感情を増幅し、怪獣的な変身をさせることにより実行されます。そしてプリキュアはアスパワワという未来への希望の力を武器に、それら怪獣と戦い改心させ(トゲパワワを浄化して)平和を取り戻すというのが基本パターンです。ネガティブな感情が浄化された人々はすっきりしたーなどと去っていく様子が描写されているのでリフレッシュするようです。
    • しかしわれわれの街にはプリキュアがいませんから、ネガティブな感情が高まった時、自分でなんとかしないとトゲパワワに侵食されてしまいます。みなさんそれぞれ対処方法をお持ちかと思いますが、そんなとき私は、去年の自分と今の自分はどこが違うかなあ、と考えるようにしています。すると仕事の段取りが効率化できたとか、おいしいレストランを新たにみつけたから外食のお店ローテーションが変わったとか、何かしらの進歩や変化が思い浮かびます。(ここではなくしたものや失敗を思い出すのはNGです。例えばイーグルスがドラフト会議で清宮を指名できなかったとか…。トゲパワワが高まってしまいます。)去年から変化してきたことを思い浮かべると、アスパワワの方が少し優勢になるのを感じるという寸法です。でもリフレッシュはしないんですよね。やっぱりプリキュア来てくれないかなー(←大きいお友達…)。
    • (2018.6.5 仙台より S.H.)
2025大阪万博

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    • 今や当たり前になっている、ワイヤレステレホン、缶コーヒー、電気自動車、ファストフード、ファミリーレストラン、フランスパン、ヨーグルトと聞いて、いつ頃から日本で始まったかお判りでしょうか。すべて、前の大阪万博EXPO'70から“生まれた”と言われているものです。(万博記念公園内EXPO'70パビリオンに常設展示されている「Made in EXPO'70 すべては万国博から」による。異説もあります。)
    • さて、今大阪では、次の2025大阪万博に向けての誘致活動が、行政や経済界(企業)が中心になって進められており、街角や交通機関など至る所でポスターやチラシを目にすることができます。応援者・支援者を増やすことが誘致成功に向けての大きな力になるということで、誘致委員会から各大学などにも賛同と協力の依頼が来たりしています。
    • 大阪、関西以外でこういった活動がどの程度知られているかわかりませんが、もしチラシやSNSなどで支援「会員募集」といった案内を目にされて、ご賛同されるようでしたらご検討下さい。そして、今年11月12日の週と言われている170カ国による投票結果にぜひご注目下さい。
    • (2018.5.21 堺より S.U.)


桜前線と息子の成長

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    • 兵庫県立大学で勤めさせていただき、丸1年となりました。初々しい新入生の通うキャンパス内は、はつらつとしていて私の気分も若々しくなれる季節です。私もそんな頃があったのをつい数年前のように感じております。(過去を振り返ると短く感じるのはなぜでしょうか…)
    • 私の息子もこの度無事に高校へ入学致しました。桜が散り切った入学式でした。今年の冬は寒気が日本列島に流れ込み、2月末まで寒い日が続きました。そのため花芽は開く準備はできていたようですが、寒さのため表には出てこられなかったようです。3月に入り、暖かい日が続くとその遅れを一気に取り戻す形で例年より早い桜の開花となったようです。
    • 息子の入学式には桜の木の下で仲良くツーショットで写真を撮ろうと意気込んでいた私でしたが、高校生になった息子は一緒には写ってくれませんでした…。桜前線の早さと共に息子の成長も同じように過ぎていっているようでちょっぴり寂しい入学式でした。桜が散っていたから写ってくれなかったと思いたい母。成長を喜びつつも、もう少しゆっくりと桜も息子も成長してほしかったなと思った春でした。
    • (2018.5.10 姫路より Y.Y.)




春はあけぼの…

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    • 寒い冬が過ぎると様々な生き物が活発に動き出します。春を感じるもののひとつに野鳥がいますね。春に繁殖期を迎える種が多く、静かな朝はさえずりがよく聴こえます。いくつか紹介します。
    • ウグイス:おなじみ「ホー、ホケキョ」の声。この後に「ケキョケキョケキョ…」と続きますが、エンドレスにケキョケキョ続ける個体もおり、あまり長いと情緒を感じなくなってしまいます。高耐久素材で作られたアンプでも装備しているのでしょうか?
    • カッコウ:こちらもおなじみ「カッコウ」の声。春より初夏の方がたくさんいます。いい声ですが、1分、2分と鳴き続け、個体によっては連続数百回鳴けるといいます。情緒を感じるのは5回程度まで。やはり高耐久素材で作られたモーターでも装備しているのでしょうか?
    • コジュケイ:「こっちゃ来い、こっちゃ来い」と聴こえるさえずり。筆者が見つけたときは地面にいて、近づくと走って逃走。飛ばないの?
    • 4月上旬、朝5時頃にキツツキのドラミング(木をつつく音)が聴こえました。1秒間に20回と言われる速さは伊達ではありませんが、わずか1秒弱のドラミングが2回だけで終了。もっと聴きたく、物足りない思いです。しかし物足りないからこそ、情緒を感じるのかもしれませんね。
    • 写真:ガビチョウ(画眉鳥) 
    •  (2018.5.2 仙台より T.U.)



桜の塩漬け

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    • 春の嵐にひと吹きされて、遅咲きの八重桜も散り始めました。毎年、桜の季節になるとお花見三昧なのですが、もう一つ楽しみがあります。それは「桜の塩漬け」です。
    • 桜の塩漬けは、八重桜の六~七分咲きの軸を少し残して積みます。それを水で洗い、水気を取り、重石をのせ数日漬けます。そのままでもピンク色が綺麗ですが、白梅酢などで色をより鮮やかにするとさらに美しい。陰干にして保存ビンに塩と桜の花を交互に入れて保存すれば出来上がりです。桜湯で飲んでも良いですが、おにぎりに混ぜ込んだり、焼き菓子にのせたり、目にも舌にも嬉しい春の贈り物です。
    • (2018.4.19 堺より W.U.)


春になると気になること

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    • 春の訪れと共に関西圏で話題になるのがイカナゴの釘煮です。地方によって呼び方が異なり、関東ではコウナゴ、東北ではメロウドと呼ばれている小さな魚で、主に常磐沖、伊勢湾、大阪湾、播磨灘で漁が行われています。近年、漁獲量が激減したことを受けて、資源保護のため漁獲制限や禁漁が行われているそうです。播磨灘に面した姫路もここ数年不漁続きで、今年も漁解禁日にスーパーで売り出された後は、ほとんど見かけることはありませんでした。漁獲量回復までの道のりは長いかもしれませんが、なんとか回復することを祈っています。
    • (2018.4.11 姫路より T.S.)
春の訪れとともに・・・

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    • 今年の冬はあまり雪が降らなかった仙台ですが、このところ急に暖かくなって研究所の駐車場は梅が満開だったと思ったらレストラン萩(大学生協)の前にある桜の蕾がほころんでひとつ、ふたつ咲き始めています。
    • 我が家にあるデンドロビウムなどの蘭が思わぬところから蕾がついては咲いています。この蘭は所内で頒布会をしてくださるM教授からいただいたものです。どうも鉢植えの大きさが小さいのか根っこが溢れそうなのですが、これが蘭にとっては花芽をつける最大の条件というのです。
    • また、冬にも10度以下の気温のところでしばらく冷たい空気に当てておくことも春にたくさんの花をつけるための大事なことだそうです。実際にそのように育ててみたところ、こんな可憐なお花が咲いてくれ、我が家の玄関の一番日当たりのよいところで色鮮やかに咲いています。よくよく考えてみるとまるで「子育て」と同じような感じがして納得がいくところがあり、厳しい場面に遭遇することというのはやがて美しい花を咲かせるのだということを重ね合わせる部分があります。
    • 苦労することも思うようにいかないことも人を育てるものなのだなと植物を通じて学んでいるところです。
    • (2018.4.2 仙台より F.N.)
イヌ?オオカミ?

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    • 我が家には、推定7歳の雌の雑種犬がいます。7年前、兄弟3匹で山に捨てられていました。空腹に負け、保護団体の人に兄弟で一番先に捕獲されました。黒くて大きな体に立ち耳、中々の威圧感です。散歩中に「オオカミですか?」と小学生によく聞かれます。「そう、オオカミ」と答えると、得意げに“オオカミ”を触りに来る子もいれば、逃げ出す子もいます。最後には雑種である事を伝えますが、本当の犬種は分かりません。
    • 様々な犬種を交配させていくと、次第に狼のような特徴を持った犬が生まれるそうです。かかりつけの獣医師曰く、「狼は究極の雑種」だそうです。純血種の犬の中で遺伝子がもっとも狼に近いのは、柴犬だと言われています。
    • うちの犬は、その見た目に反してとても穏やかで、殆ど吠えません。柴犬のような気質は皆無です。外見はオオカミ、性格はカピパラといった感じです。思い返せば子犬の頃、タヌキやツキノワグマかと尋ねられた事も…。種類はともかく、癒しをもたらす幸運な我が家の愛犬?にあやかりたいと常々思っています。最後に、同じような境遇の犬猫がみんな素敵な家族に巡り会える事を願って…。
    • (2018.3.20 堺より E.I.)
木の葉の舟

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    • 今月11日で東日本大震災から7年。早いようですが、残念ながら小学生にとっては記憶にない頃の出来事で、被災地から離れた地では先生や大人から聞くだけの話になりつつあります。そんな折、娘の小学校でタイサンボクの葉に各々メッセージを書いて被災地(今年は福島県相馬市)へ送り、地元の方々が海岸から流すというお話を頂きました。この活動のきっかけとなったのは、森はなさんの本「じろはったん」だそうです。石巻市で津波に襲われ家財がすべて流された永野さん宅で見つかった1冊の本。その本に戦争で亡くなった友へ木の葉の舟を流すくだりがあり、このお話を被災地の子供らに伝えようと思ったことが活動の始まりだそうです。そして、森はなさんは兵庫県出身の作家(元教師)であり、この活動を知った高砂市の「森はな顕彰会」が県内で呼びかけ、兵庫県でも参加者が増え学校間交流事業としても広がっているということを知りました。偶然のご縁ですが、こういった活動に関わることで子供達も東北を身近に感じ「つながっている」と思えたのではないでしょうか。震災についてじっくり考えたり被災者に心を寄せるよい機会になったことに感謝しています。
    • (2018.3.12 姫路より M.I.)





春の香り

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    • 先日、我が家(宮城県仙台市)の近所に、苺摘み取り農園が開園しました。宮城県には、山元町という東北最大級の苺産地がありますが、まさか仙台市内、しかも近所で苺摘み取りができるとは思いも寄らず、早速家族を引き連れて行ってきました。
    • 温かいハウス内には、数多くの苺がズラリ。品種は、糖度が高めで程良い酸味がある「とちおとめ」と、大粒で爽やかな甘みがある「もういっこ」。ちなみに「もういっこ」という名前は、1つ食べると、美味しくてついついもう1個食べてしまうことから付けられたとのこと。この農園は、東日本大震災で甚大な津波被害にあった宮城県山元町の苺農業者の方々が「一粒の苺で一人ひとりを笑顔にしたい、その笑顔がみたい、そんな苺を作りたい、その想いを持つ人々で「苺」の輪を繋ごう」という思いを込め開園したそうです。
    • 私も子供たちも、数え切れないたくさんの苺を口一杯に頬張ることができ、そして、ハウス内は、誰もが思わず笑顔になる「春の香り」がしました。
    • (2018.3.1 仙台より S.T.)




インテリアグリーン

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    • 昨今は、昨年秋の台風や寒波の影響で、野菜の値段が高騰している。それなのに…。私がいつも買い物をするスーパーでは、古くなった野菜が誰にも買ってもらえず、業務用の大きな透明の ゴミ袋に入れられて駐車場の端におかれている。見る度に、胸が痛んでいた。
    • 今年から地球に優しい人になると、新年に決めた。葉物野菜はもうすぐ廃棄処分になりそうな物を買うことにした。初めは、クタっとしている物もしばらく水に浸けておくと、シャキっとしてくる。やはり、まだ生きていた。食べる直前まで水に浸けておくと、もう一度商品にできるレベルだ。その上、先程まではほぼ食品廃棄物だったのが、何だかインテリアグリーンのようで癒される。インテリアグリーンにもなり、家計にも、生産者にも、野菜そのものにも、そして地球にも優しい。正に、 "win-win"シチュエーションだ。
    • 以前から、見切り品と呼ばれる物はよく買っていたが、今年からは値引きの有無に関わらず、消費期限が迫っている物から買うようにしている。そして分かった事は、地球のためとかでなく、何だか自分が楽しくて気持ちいいという事。今後もいろいろ楽しいeco探してみよう!
    • (2018.2.21 堺より E.I.)



マジック(その6)

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    • 毎年1月~2月に、K市の各公民館では公民館の登録団体として活動しているサークルの活動成果を披露するために、展示会、発表会が催されます。B公民館では文科系、スポーツ系、芸能系の35団体、約700名の方が活動しており、私が所属しているマジックサークル(K市公民館ボランティア認定団体)もその一つです。
    • これまで、芸能発表会でステージマジックを披露してきましたが、今年は作品展(マジックの一つ一つが作品)でクロースアップマジック(Close-up magic)を2日間、3公演(各1時間半)披露しました。クロースアップマジックはテレビで見ることがあっても、目の前で見ることは少なく、多くの方に、夢と幻想の世界を楽しんでいただけたのではないかと思います。
    • 今回は初めて「折り紙体験会」があったので参加し、「駒」や「犬」の折り方を教わりました。犬は頭が移動し、中に物を入れて、プレゼントできるようになっています。折りながら、マジックに使えるのではとアイデアが浮かびました。常に、マジックのネタになるものがないかアンテナを張りながら考えているのですが、作品作りには日々悪戦苦闘です。12月にはマジッククラブ単独での第10回発表会開催が決定しており、練習時間を考えるとこの数カ月で作品を完成させなければと焦りながら・・・
    • (2018.2.13 姫路より H.M.)


顕微鏡体験教室を体験して!

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    • 昨年の11月11日(土)にナノテク融合技術支援センター主催の顕微鏡体験教室を金研講堂で開催させていただきました。未就学児童から大人まで80名余りの方々が、日本屈指の顕微鏡メーカーが誇る卓上電子顕微鏡を用いて身の回りの小さな世界に歓喜の声をあげている姿が微笑ましかったです。小さなペレットの中を忙しく泳ぐミジンコ、咲き乱れる美しい草木が放つ花粉の呈する様々なかたちに秘められた知恵、あるいは紙や鉛筆のからくりなど、たった100倍大きくするだけでそこに潜む自然の驚異をみることができ、自分自身も主催者であることを忘れてしまうほどでした。
    • 科学教育の歴史をひも解くと19世紀の欧米にまで遡ることができます。当時、工業技術の発展は自然科学的な興味だけではなく人材育成という観点からもカリキュラムの標準化が必要とされ、各国の教育委員会では様々な試みがなされたのでした。近年ではアメリカ国立科学財団(NSF)が提唱するSTEM教育(Science, Technology, Engineering & Mathematics)に刺激を受け、教育機関だけでなく一般企業からも社会に対する貢献という立場から多様な形での科学を身近なものとする努力がなされています。
    • 科学は決して万能ではありません。不朽の名作である鉄腕アトムもよく観ると科学技術が秘める危険性を喚起するものであることがわかるはずだと手塚治虫氏もおっしゃっています。こうしたイベントを通して、科学技術が一部の専門家だけでなく、すべての人々の共有財産と感じていただくこともまた、私たちの使命ではないかと感じた一日でした。
    • (2018.2.1 仙台より TJK)
オスプレイ

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    • 沖縄の空に鳴り響く騒音。会話も中断させるその音の正体は米軍基地近くを飛び交う垂直離着陸輸送機オスプレイだった。機体の輪郭がはっきり見て取れる低空飛行に驚いてしまう。オスプレイの正式名称はV-22で、その愛称はタカの仲間「ミサゴ」の英語名である。ホバリング飛行や、獲物めがけて急降下する姿はとても優美で凛々しいのに、別名「未亡人製造機」とも呼ばれる機体の愛称となってしまった。本家は大迷惑な事であろう。
    • 最近、沖縄に来る修学旅行の訪問先に、普天間基地(アメリカ軍海兵航空部隊)が一望できる展望台が組まれることが多くなっているそうだ。普天間基地は沖縄県宜野湾(ぎのわん)市にある軍用飛行場で、民家に取り囲まれた場所にある。戦闘機やオスプレイ、大型ヘリコプターが離発着するたびに民家上空を低空飛行するため「世界一危険な空港」と言われている。先月ヘリコプターから窓枠が落下したのも、この宜野湾市内の小学校である。
    • しかし、近隣住民が基地撤退やオスプレイ導入反対に声を上げる中、ヘリコプターと飛行機の長所を併せ持つ機能に期待をし、離島の物資運搬や災害時の緊急搬送に必須だとオスプレイの配備歓迎を謳う者も少なくない。基地内で職を得ている者も複雑な心持だろう。このデリケートな問題と日々の騒音に悩まされている人たちを余所に、バラバラバラと耳障りな音を立てながらまた1機オスプレイが頭上を通り過ぎて行った。
    • (2018.1.23 堺より R.I.)
マンホール鉄蓋とセラミックスカラー溶射

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      • 日本の多くの自治体ではその地域の名産や特色をモチーフにしているデザインマンホール蓋が導入されています。私の住む姫路市では市花・シラサギ模様の蓋(写真)があり、駅前や観光地周辺の道路には美観を目的とし、3色・4色に着色された蓋が設置されています。蓋の着色にはセラミックスカラー溶射というコーティング技術が採用されています。あまり聞きなじみのないコーティング名だと思いますが、溶射とは、自然石や金属を高温で溶融し、基材の表面へコーティングする技術です。自然石を材料として使用することにより、①紫外線による劣化や変色が無い。②歩行者による摩耗などのダメージに強い③表面の微細な凸凹で高いグリップ力を持つ為、雨天時でも滑りにくい。という特長があり、路上の過酷な環境でも長期間の表面性能を保つことに一役買っています。
      • 姫路市以外では愛好家の中で人気の高い大阪市蓋なども同じコーティングです。北は北海道から南は沖縄まで300以上の市町村でセラミックスカラー溶射を施した蓋が設置されていますが、一般的な樹脂塗装蓋に比べればその数は少なく、レアなものだといえます。
      • 出掛けた先で着色された蓋を見かけたら、是非近くで観察してみて下さい。それは自然石の風合いを持ち、高性能なコーティングを持つセラミックスカラー溶射を施した鉄蓋かもしれません。
      • (2018.1.10 姫路より S.K.)




夫婦善哉

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    • 難波駅から少し北に歩くと、いっきに空気が変わる一角がある。大阪の法善寺。その境内、水掛不動の横に、おぜんざい屋「夫婦善哉(めおとぜんざい)」はある。創業明治16年の老舗なのだが、その名が広く知れ渡るきっかけは、小説家・織田作之助の「夫婦善哉」であろう。
    • 創業当初は、木文字(きもんじ)重兵衛と言う人が初めた「お福」という名のお店であった。気に入って手に入れた「お福人形」にちなんで屋号とし、店頭に飾って大切にしていたそうだ。現在飾ってあるのは三代目。初代の「お福」は富山県の百河豚(いっぷく)美術館に展示されている。本当にふくよかで趣のあるお顔立ちである。
    • 一人前の善哉を二つのお椀に入れて出てきたことが話題になり、店は「お福」から「夫婦善哉」へと変わり、現在に至る。お椀一杯に入れるよりも、小さめの二椀にする方が沢山食べたような気になるというのが店主の案なのだそうだが、そこを「夫婦」とするところが粋である。
    • 師走の気忙しい時期に、ふぅーっと甘い物でも食べつつ、くゆるお香につつまれながら法善寺横丁をそぞろ歩きしたいものだ。
    • (2017.12.20 堺より S.U.)



秋の風物詩を姫路でも

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    • 河原での秋の行事と問われて「いも煮会」と即答した貴方、全国何処でも芋煮会が簡単にできると思ってはいけません。コンビニに薪があるのが当たり前で、食材を買ったら鍋やお玉を借りるのが当然なんて思っていませんか?それは仙台だけ。
    • 芋煮で重要なのは、計画と実行力。まずは、場所探しをしましょう。河原で火を使える場所は意外と少ないものです。まずは半年前の花見の季節にBBQの匂いをもとに火を使えるところの調査をしましょう。火が使えることが分かれば、その頃には大きな鍋を購入します。誰も貸してはくれません。参加人数を考えつつ大きからず小さからず。
    • 秋になり、山形芋煮フェスティバルのニュースを見たら、芋煮のレシピを考えましょう。スーパーマーケットの食材コーナーに10人前のレシピなど置いていませんので、前もって購入リストの作成は必須です。その時、最初は作りやすさを優先にレシピを考えましょう。豚汁でもこれが仙台風芋煮と言えば、初回の参加者にはご納得頂けます。あと、これが問題ですが、窯づくりができて火おこしができる芋煮要員の育成。これには一年かかります。数年前から念入りな芋煮要員学習プログラムを立てましょう。
    • さてさて、これらの念入りな計画の上に始めた今年度の兵庫オフィスでの芋煮会。今年で3回目を迎えました。もちろん、姫路市夢前川で薪を焚いているグループは私たちだけ。芋煮要員学習プログラムによって、炭に火も点けられなかった学生達は、河原の石で窯を作り、火を入れられるまでに成長していました。さらに今年は、共同研究先の企業の方も駆けつけてくれて、芋煮会でも産学連携を実践することができたのでした。
    • (2017.12.12 姫路より K.A.)


モンゴル乗馬ツアー

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    • 産学官広域連携センターのサイトなので、ムッシュのアーモンドトーストやデカ盛りについて書こうかと思いましたが、今、何かと話題のモンゴルの紹介をしたいと思います。
    • 乗馬の秘密の特訓をするために一人でツアーに参加しました。首都ウランバートルへは、成田空港から約5時間のフライトです。首都から2時間ほどガタガタの道をツアーバスに揺られ草原にゲルが点在するキャンプに到着します。泊まるのはそれぞれのゲルで、食事(美味しい)やトイレ、シャワーは専用建物で行います。
    • モンゴルの見所のひとつは、満点の星空です。360度ほぼ草原なので、寝っ転がると視界が全て星空になります。ゲルから離れれば明かりもなく、星に飲み込まれそうで怖いくらいです。滞在中は、朝食後乗馬、昼食後昼寝して乗馬という生活です。モンゴルの馬は、サラブレッドより二回りほど小さいので乗りやすく、遊牧民が乗り方を教えてくれるので、初心者でもすぐに乗りこなせます。草原を馬で駆ける爽快感は堪りません。
    • 最終日は遊牧民のゲルを訪問し、目が眩むほど酸っぱい馬乳酒を飲んだり羊の毛刈りを見学したりしました。帰りは、なんと白鵬関と同じ飛行機だったという大興奮のモンゴル旅行、皆さんも是非!
    • (2017.12.1 仙台より M.T.)
国宝展

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    • 京都国立博物館で開催中の「開館120周年記念 特別展覧会『国宝展』」に行ってきました。会期は4期に分かれており、Ⅰ期からⅣ期まで充実の内容です。予想通りの混雑の中、お目当ての国宝を鑑賞すべく館内の列に並びましたが、多少待ったとしてもその価値は十分すぎるほどでした。特に感動したのは火焔型土器「深鉢型土器」、肖像画「伝 源頼朝像」、尾形光琳「燕子花図」、三代将軍徳川家光の長女千代姫が、二歳六か月の年齢で尾張徳川家二代藩主に嫁いだ際に携えた婚礼調度類の蒔絵です。教科書や美術誌でしか見られなかった品々の、現物の質感とスケール感。紅葉が美しい京都を散策しつつ、全国の所蔵先から集められた芸術品を一度に見る事の出来る貴重かつ贅沢な時間でした。
    • (2017.11.20 堺より W.U.)
姫路城・姥ヶ石の謎

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      • 世界文化遺産・姫路城天守閣の北西に聳えるのが写真の左端に写っている乾小天守である。この乾小天守を支える石垣の北側に割れた石臼が埋め込まれている。羽柴秀吉が姫路城を建設する際に石が集まらず苦心していたところ、地元で餅を売っていた老女が、商売道具の石臼を寄進し、これがきっかけとなって石が集まり姫路城が完成したという姥ヶ石伝説の石臼である。しかし、姫路市立城郭研究室の調査書には、この石垣は羽柴秀吉ではなく、池田輝政の時代に築かれたこと。大正時代に撮られた石垣の写真に写っておる姥ヶ石の位置と現在の位置が違っていること。江戸時代の文献に姥ヶ石伝説が載っていないことなどの謎があると記載されている。これまでの大規模修理でも、この石垣は積み直されていないことから、この石臼は石垣を支えておらず、位置が変わったことから、後から埋め込まれた可能性が高い。大正元年から始まった姫路城の一般公開のために大正11年に発行された観光案内に姥ヶ石伝説が載っているので、観光客向けにこの伝説が作られた可能性もあるとか。一方で山の神信仰につながる姥神の象徴として、姫路城の安泰を祈願して石臼が埋め込まれたという説もあり、姥ヶ石の謎は深まるばかりである。姥ヶ石を眺めながらその謎に挑んでみてはいかが? 
      • (2017.11.9 姫路より 吉里吉里塵)
幸運の椅子?

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    • 私が職場で使用している椅子が幸運続きの椅子だと前任者から聞いていた。この椅子に座っていた人は仕事でステップアップしたり、結婚、子宝に恵まれたりするというのだ。
    • 本当かな?と思っていると、見事に教えてくれた前任者が寿退社した。こうなったら、もしかして私も寿退社するのではないかなと淡い期待を抱いていたが、なかなか伴侶は見つからない。それから約3年後、確かに座り続けていたら仕事の面ではステップアップ出来た。それも前例のないステップアップだったから幸運だ。さらに7年座り続けた。今年で7年目だから、もしかしたら、この椅子から頂ける幸運は終わりなのかなと思っていた矢先、人生の伴侶と結婚することが出来た。やはり前任者から聞いた「幸運の椅子」は本当だったのではないかと思いつつ、このボロボロの椅子に長年座って仕事をしてきたと思うと感慨深いし、愛着もある。椅子を交換する話も何度も出たが、未だに交換していない。このまま幸運の椅子と信じて、あともう少しだけ座ってみることにする。
    • (2017.11.1 仙台より M.S.)


ノドグロ

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    • 産卵期が終わる9月頃までが旬ということで、先月「ノドグロ懐石」を食しました。喉が黒いから「ノドグロ」なのですが、関東では「赤ムツ」で親しまれています。
    • もともと美味しく、人気のある魚なのですが、2014年に全米オープンテニスで準優勝した錦織圭選手が、帰国後やりたい事は?の問いに「ノドグロが食べたい」とコメントした事で、この名は一気に全国区になりました。さらに、北陸新幹線の開業により石川県金沢市の市場では売り上げが急激に伸び、主要都市にあるアンテナショップでも加工品の具材が確保できず売り切れ続出。島根県ではノドグロ目当てにふるさと納税が急増。本人(本魚?)もびっくりして目が真ん丸になります。
    •  ちなみに、赤ムツの「ムツ(睦)」は脂っこい事を意味する「むつっこい」「むっちり」などから由来しているそうで、まさに「赤くて脂がのった魚」。
    • (2017.10.19 堺より K.K.)
古代鏡展示館とフラワーセンター

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    • 先日、近郊へのドライブがてら、加西市の「古代鏡展示館」へ行ってきました。兵庫県立フラワーセンター内にあるこの館は、今年の4月に開館したばかり。加西市在住の美術品収集家より県に寄贈された古代中国鏡を中心とするコレクション約300点のうち、約100点が常時展示されています。
    • 中国で銅鏡の製作が始まったのは約4000年前のことだそうですが、この日の展示品の中には、紀元前15世紀頃の商の時代のものがありました。後年の唐の時代(7~10世紀)の贅や技巧を凝らした鏡に対して、何とも素朴なものでしたが、日本では縄文時代にあたる遥か昔の鏡が、時を超えて私たちの眼前にある不思議を感じました。
    • 古代の鏡は、主に銅・錫の合金製(青銅)で、常に磨いていなければ曇ったり錆びてしまうそうですが、白銀色に輝く鏡面は月や太陽にも例えられ、畏怖の対象にもなっていたとか。鏡の背面には、瑞獣、草花、人物などの紋様や銘文が刻まれ、展示ケース越しに拡大鏡を利用して細部まで観察することができました。数多くの古代中国鏡を至近距離で一堂に観覧できる館は世界でも珍しいとのことです。
    • 館をあとにすると、フラワーセンター内にはコスモスが咲き乱れていました。10月中旬からは、県下最大級の「菊花展」も開催されます。「古代鏡展示館」と「フラワーセンター」、秋のお出かけの候補地の一つとしていかがでしょうか。
    • (2017.10.11 姫路より M.K.)
伊達政宗公 生誕450年

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    • 吹く風がすっかり秋の感じになってきた仙台です。行楽シーズンになりましたが、今年は政宗公生誕450年という事で、ゆかりの場所ではいろいろなイベントが行われているようです。仙台には仙台城跡がありますが、石垣があるだけで、観光で訪れてもなんとなく物足りないように感じてしまいます。現在、仙台空襲で焼失してしまった大手門を復活させるべく、署名活動が行われているようです。時間もお金もかかりますが、仙台城も少しずつ復元され、観光スポットとしての見どころが増えていくといいなぁと思います。
    • (2017.10.5 仙台より T.H.)
フウセンカズラ

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    • 新涼の季節になり、虫の音も聞こえてきて過し易くなりました。夏の間にグングンと背を伸ばしたフウセンカズラ(ムクロジ科)も、花が散り、実の色も緑色より茶色が目立ち始めています。その種をご覧になった事ありますか?完璧なハート模様なのです。なんとも可愛らしい。英語では実の形からバルーンバイン(Balloon vine)、または種の様子からハートピー(Heart pea)、ハート シード(Heart seed)とも呼ばれます。
    • 同じ風船状の実をつけるホオズキも可愛らしいですが、こちらはナス科で、漢字にすると「鬼灯」となりまた趣が違ってきますね。
    • フウセンカズラは春に種を蒔くつる性の一年草ですが、発芽率がとても良いので猛暑のグリーンカーテン用に植えてみてはいかがですか?
    • (2017.9.20 堺より W.R.)
近年マンホール事情

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    • 鉄でできた無骨なやつ、あちこちに存在するが気にも留めなかったあるものが、各地で観光に一役買ったりしてアツいとか。何だかおわかりでしょうか?それはマンホールの蓋なんです。「電気」や「汚水」、「消火栓」などと書かれた地味な蓋ですが、近頃は個性的なものも見かけます。ご当地マンホールとも呼ばれる地域の特色をモチーフにした色付き蓋です。最近では、ふるさと納税の返礼品にもなっているというから、その人気ぶりには驚かされます。H28年度からは国土交通省も絡んで、マンホールカードというコレクター心をくすぐるカードが作成され、各自治体で配布中だそうです。このカード、無料なのですが指定場所に出向かないともらえません。カードを集めるために出かけましょうという趣向のようです。お住いのエリアのみならずお出かけ先や出張の折に集めてみてはいかがでしょうか。詳しくは、下水道広報プラットホームhttp://www.gk-p.jp/mhcard.html
    • JR姫路駅すぐ北にあるマンホール(姫路城デザイン)は、実物の姫路城をバックに写真が撮れる撮影スポットだそうです。ちなみにこの蓋は地元の企業数社が協力して作り上げたそう。色づけは樹脂塗料の流し込みで、職人さんが丸4日かけて作製。この他にも色付けにはセラミックス溶射という方法もあるそうですが、この話はまた今度。
    • (2017.9.11 姫路より M.I.)
桃直売所

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    • 先日、福島へ日帰り旅行しました。夏の福島は、桃が盛んです。何気なく「最近見かけないけど硬い桃が美味しいよね」と言うと、主人はいぶかしげ。桃は柔らかい果物だと言うので、カブのように硬い桃があるのです、とやり取りしているうちに桃を食べたくなり、初めて直売所へ行ってみることにしました。主人いわく「とろけそうに甘い」桃直売所に着いた途端、桃の甘い香りが駐車場まで漂ってきます。自分で皮を剥き好きな数だけ食してください、という豪快な試食スタイルです。感動して桃を一つ手に取ると、ナイフを通した瞬間のガリガリという感触、これはなんと、まさか、私が思い描いた硬い桃でした。主人も、食べたことのない美味しさ、と戸惑いながら絶賛。品種を訪ねると、今朝もぎたてなので硬いだけ、とのご回答です。硬さは新鮮さの証だったのか、と納得。ここは、思い切って段ボールの大人買いです。「すぐ甘くて柔らかい桃になりますよ」とレジのお姉さんはにっこり。家に着き、キッチンで桃をガリガリ齧ると幼少期の夏を思い出し懐かしく感じました。硬い桃と甘くて柔らかい桃両方を堪能されたい方はぜひ福島の直売所へどうぞ。
    • (2017.9.4 福島にて M.K.)


ランニングと心臓の関係性

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    • 先日、テレビでも放送された世界陸上はご覧になられましたか?陸上選手が走るトラックは一周400mで必ず左回りの造りになっています。なぜ左回りなのか?について今回はご紹介したいと思います。
    • 人間の心臓は中心やや左よりに位置します。体を左右に傾けたとき、心臓が左にある事で心臓に掛かる遠心力が減り、結果的に血流活動の妨げを減らす事になります。血流の流れが妨げられると上手く酸素を運ぶことができず、すぐに呼吸が上がったり、身体が動かなくなったりすることに繋がります。これはスポーツ科学による理論ですが、実際、自身で走ってみると分かりやすいと思います。多くの方が、左回りの方が走り易いと感じるはずです。人間を正面行き止まりの左右に分かれた通路に追い込んだ時、何故か左に進路を取る者が多い結果になります。人間に限らず、基本的に心臓を持つ多くの動物が左に曲がる本能を持っています。
    • 陸上競技は人が中心となる競技で、当然、人間が最も走りやすい条件で行う事が理想です。だから、人間が走りやすい左回りで行うのが規則であり、陸上選手のトラックは左回りなのです。皆様もぜひ今後体育大会のリレーや陸上競技を見る際、トラックが左回りかを確認してみてください♪
    • (2017.8.22 堺より  K.S.)
ル・ポン国際音楽祭

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    • ル・ポン国際音楽祭をご存じでしょうか。ル・ポンとはフランス語で架け橋という意味で、2007年から姫路市と赤穂市が共同開催している音楽祭です。姫路市・赤穂市に縁のある樫本大進氏(ベルリン・フィルの第一コンサートマスター)が音楽監督となり、毎年秋に開催されています。主に室内楽が演奏され、比較的聴く機会の少ない曲がプログラムに組み込まれることが多いのですが、演奏者のレベルが高いので、退屈することなく聴くことができます。
    • 昨年は、兵庫県立大学書写キャンパスのすぐ近く、ラストサムライや軍師官兵衛のロケ地としても知られる書写山円教寺でも演奏会が行われました。また、姫路城の二の丸や一昨年には赤穂城でも開催されるなど、貴重な文化財を眺めながら音楽を聴くのも、この音楽祭の楽しみの一つです。
    • そして、何よりも嬉しいのがチケットの安さ(1枚1,000円)。演奏者は樫本大進氏から誘われ、ボランティアで世界各国から一流の方々が参加しています。これほどのメンバーが集まる機会はめったにありません。また、この価格なら、万が一、途中で寝てしまっても大丈夫。ただ、いびきだけにはご注意を。寄付をすると演奏者も参加する交流パーティーに参加できます。昨年は、書写山円教寺での演奏会後、ホテル日航姫路で開催されました。このパーティーでは演奏者に気軽にサインをお願いしたり、記念撮影したりできます。食事もなかなか豪華で、また飲み放題。酒呑みにはうれしいところです。
    • (2017.8.8 姫路より S.Y.)
サマーキャンプ

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    • 7月後半、東北地方はまだ梅雨明けせずに雨の日が続いております。(梅雨と夏期が同時にあるというのにはなかなか慣れません・・。)蝉の声を聞くと、やっぱり夏なんだ!と実感したり、日陰にいると冷たい位の風を感じてもう夏は通り過ぎてしまったの?と感じたりする日々です。
    • さて、子供達は待ちに待った夏休みに入り、ランドセルの変わりに水筒やお弁当、プールバックを持って歩いている姿を見かけます。自分の小学生時代の「夏休みの過ごし方」とは今全く変わっていると聞きます。アメリカに転勤中の知人の娘さんの通う小学校では、宿題も無く2ヶ月以上ある夏休みを週替わりのサマーキャンプに参加して過ごすそうです。9時から15時まで通学方式で、スポーツ、絵画、オーケストラ、歌、バレエ、演劇、レゴ、パソコン、手品、などなど。5日間通ってUS$300程。プログラムはとても充実していて、
    • 子供にとっても楽しい経験となり魅力的です。が、なんと言ってもそれなりのお金がかかりますので、アメリカではサマーキャンプが一大ビジネスになっている様です。
    • 共働きが当たり前になりつつある日本でも、この様なビジネスが近く拡大する日は遠くないのではないでしょうか。
    • 写真は、急な雷雨の後に現れた虹。
    • (2017.8.1 仙台より Y.N.)
田んぼの生き物

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    • 田んぼに水が張られてから約1ヶ月半、保育園の行き帰りに水の中を覗くことが日課になっています。オタマジャクシ、ホウネンエビ、カブトエビ、ジャンボタニシ、カイエビにヤゴなど、水中にはたくさんの生き物がいて、それらの成長過程や食物連鎖を間近で見ることができます。
    • 我が家の息子たちの今年のブームはホウネンエビ。緑色や水色、赤色など色とりどりの個体がいて、ヒラヒラ泳ぐ姿はとても優雅でキレイ。このあたりでは通称「苗金魚」というらしく、「金魚すくい」ならぬ「苗金魚すくい」にはまる息子たちです。
    • ちなみに私のお気に入りはカブトエビ。裏返すとエイリアンのようなちょっとグロテスクな三つ目の持ち主です。卵は乾燥状態で数年持つらしく、数億年前から現在の形を受け継ぐまさに生きた化石です。
    • ところでオタマジャクシの歌で「♪やが~て手が出る足が出る♪」という歌詞がありますが、実際は後ろ足が先に出るんですよね。語呂がよくなかったのでしょうか・・・。
    • (2017.7.20 堺より M.I.)
根っこの力

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      • もう30年も前の話になりますが、牡丹の鉢植えを購入しました。美しい見事な花を2年ほど楽しむことができましたが、3年目には枯れてしまいました。手入れが悪かったに違いありません。枯れた植木鉢を処分しようとひっくり返しました。すると土の中から根っこの部分が出てきました。その根っこを捨てようとしましたが、「なんか生きてるみたいよ、この根っこ」と妻が言うので庭に埋めることにしました。そして翌年の春になると何やら柔らかそうな芽が土中から出てきました。その芽はみるみる成長して、なんと、美しく可憐な花が咲きました。そこでようやく調べることとなり、購入した牡丹は芍薬の台木に接ぎ木されたものと分かりました。牡丹が生きている時にもしも芍薬が芽を出したら、牡丹のために摘み取られるのだそうです。
      • その後、我が家の庭で芍薬は毎年花を咲かせ続けています、何の手入れもなしに。写真は2016年5月に撮影したものです。牡丹のことを何も知らずにその美しさに惹かれて購入した私は、この出来事に深く感動しました。美しさの下に根っこあり。根っこ自身の花も美しいのに、他の花を咲かせるために生きた芍薬の根っこに、主亡き後に立派に自らの花を咲かせた根っこに感動したのです。
      • そして、自分の根っこは何で、自分自身が咲かせる花はどんなものなのか、台木となり他の花を咲かせるのに役に立つのかどうか、と今も考え続けている次第です。
      • (2017.7.11 姫路より K.T)
再燃

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    • 初めて買ったヘッドホンはオーディオテクニカのATH-F5CXでした。太陽光に当たるとハウジングの色がオレンジに変わるという代物で、たまたま電気屋で見かけて一目惚れし、衝動買いをしました。20年前、ポータブルMDプレーヤーにATH-F5CXを差し、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを聴きながら片道8キロの道のりを通学していました。その頃からヘッドホン・イヤホンの魅力に嵌まり、少しずつ買い足し、音楽を聴くのと同時に、ヘッドホン・イヤホンの音の違いを楽しんでいました。
    • しかしその後、結婚等家庭環境の変化に伴い数年間オーディオに散財することもできなくなるのですが、最近、ふとイヤホンが欲しくなり、RHAのMA750を衝動買いしました。MA750は低音から高音までバランス良く鳴り、音場も広く感じる優等生な印象です。今では、MDプレーヤーはデジタルオーディオプレーヤーに、ATH-F5CXはMA750に変わりましたが、相変わらずTMGEを聴きながら片道8キロの道のりを通勤しています。「人は33歳までに音楽的嗜好が固まり、新しい音楽への出会いを止める傾向がある」という研究結果があるようですが、音楽の好みだけではなく、20年前からやっていることは変わっていないなと、このコラムを書きながら気づきました。
    • さて、次はもっと癖の強いイヤホンを買おうかな。
    • (2017.6.30 仙台より T.G.)
府大先端科学研究センター(C10棟)の昔

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    • その昔、大阪府立放射線中央研究所(大放研)が府大に隣接し、両者はフェンスで仕切られていた。このC10棟の敷地には、大放研の2面のクレーテニスコートがあった。大放研は、日本を代表する放射線関連の研究所として1959年に設立された。全所員100名ほどで、多くがテニスに打ち興じた。昼休み、夕方、土曜の午後。日曜は試合で、堺市実業団の上位にいた。日頃は真剣にやっていたが、時に研究員の娘さんたちも参加するテニスツアーも華やかに行われた(絵)。 
    • ある日、皆でBBQをやろうと、コートの真ん中に炉を組んで数kgの肉を焼き、1人1升近くの酒を飲んで騒いだ。現在某部局のN課長は白鷺駅にたどり着けず、手前の空き地で夜を明かし、後のS教授は、なぜか泉が丘駅で起こされて終電を降り、神戸の自宅にタクシーで帰ったとか。翌日、コートは一面灰だらけ。
    • あの夢のような研究所は1990年に府大に統合されたが、楽しくもほろ苦い大騒ぎの歴史がこのC10棟を支えていることを、今ひととき想像していただければ幸いである。
    • (2017.6.20 堺より S.O.)









ビワ栽培

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    • 果樹栽培が趣味のひとつでもある私は、大学に職員としてお世話になって間もなく校内に大きなビワの木が有る事に気づきました。先輩方に「あのビワの木に実はなりますか」と尋ねましたところ、実ったところを見た事がないとのことでした。そこで“花咲か爺さん如き、ビワ実らせ爺さんをやってみよう”と昨年取組んでみました。ただ、校内の樹木だけに景観を損ねることに気配りして管理部の方に了解を求めましたところ「好きなように扱ってもらって構いません」との返事を貰いスタートしました。
    • まず、4月半ばに実花の剪定を行い、育ちそうな実花以外を摘み取りました。5月初旬に大きそうな実を一枝先に4個程度残していくように摘果を行い、中旬には一枝先に2個実を残すように再度摘果を行いました。そして、ビワの実を害虫から守るために専用の紙袋掛をしました。さらに、カラスの食害から守るためには防鳥ネット掛けが欠かせません。校内の景観を考えると大掛かりなネットは使えません。そこで野菜等の出荷用のネット子袋を被せて代用しました。管理作業はここまででした。
    • 手を添えた結果、無事6月下旬頃に大きなビワを収穫する事が出来ました。管理部そして課員の皆さんに食してもらって好評を得たため今年も昨年同様にビワ栽培に取組んでいます。
    • (2017.6.14 姫路より K.F.








シロバナタンポポ

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    • 先日片平構内を歩いていたときに、白いタンポポを見つけました。仙台でよく見る明るい黄色のセイヨウタンポポと形は一緒ですが、白色の花弁を持った花です。調べてみたところ、「シロバナタンポポ」という種類があるそうで、関西以南ではこちらのタンポポが多く自生しているとのこと。仙台生まれ仙台育ちの私は初めて見たので驚きましたが、この記事を読んでくださっている方の中には、白いタンポポのほうが身近に感じるという方もいらっしゃるのかもしれないですね。
    • 実はこのタンポポ、温暖な地域に自生する種類であったとのことですが、昨今の温暖化によりだんだんと北上してきているそうです。2014年の調査では、シロバナタンポポが確認された最北端が福島県。温暖化を案じるとともに、もしかすると、これはさらに自生地域が北上しているという新たな発見かも…とわくわくしてしまいました。最近自然と触れ合う機会も減ってしまいましたが、久しぶりに植物の面白さを感じた出来事でした。
    • (2017.6.1 仙台より F.T.)







足もとがおぼつかなくなり、死んでしまう

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    • あんなに咲き乱れていた府大構内のツツジも数えるほどになりました。緑陰のもと、ピンクと白の美しい花垣根を堪能している時に、ふと思いました。なぜツツジの字は「躑躅(テキショク)」と書き、足へんだらけなのでしょう。どちらの字も語義は「行きなやむ、行きつ戻りつする、足もとがふらつく」です。
    • ツツジは本来、中国語で「羊躑躅」と書き、羊が誤ってその葉を食べると、「足もとがおぼつかなくなり、死んでしまう」 ところから「羊躑躅(ヤン・チーチュー)」と呼んだのだそうです。羊は毒がある事を知っているので、ツツジを見ると行き悩み前に進まなくなるそうなのですが・・本当なのでしょうか?! ただ、毒性があるのはレンゲツツジ(シナレンゲツツジ、キレンゲツツジ)で、府大構内に咲いているヒラドツツジは無毒です。オレンジや黄色の花びらも綺麗ですが、有毒なので近寄らないように!誤って蜜を吸おうものなら、足もとがおぼつかなくなり、最悪の場合呼吸停止なども引き起こすほど。レンゲツツジの毒性は蜜、花、茎、根などに含み、神経に作用する痙攣毒だそうです。動物が避けているので、群生している場所も多い事から山間を散策する時などは要注意ですね。 
    • (2017.5.23 堺より W.U.)






兵庫県立大学姫路工学キャンパス新本館(A棟)の完成

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    • 兵庫県立大学姫路工学キャンパスは、著しい老朽化や狭隘化を改善し、最先端の研究、人材育成、地域支援の拠点機能の向上を図るため、平成26年度から平成35年度まで10年かけて建替整備工事を進めていますが、その最初の建物となる新本館(A棟(管理・講義棟))が完成し、4月から講義や各種手続きで出入りする学生で賑わっています。この建物は、事務室等のほか、約580人収容の大講義室1室、約180人収容の中講義室4室のほか、小講義室4室を備え、兵庫県立大学の西地区(工学部、理学部、環境人間学部)の1年生の共通教育の拠点となっています。また、1階ホール部分は、開かれた交流スペースとして多彩な行事等に活用できる構造になっています。4月に新大学生となった学生たちが、設備も充実した新築校舎で大学教育の基礎を学んでおり、名実ともにフレッシュさと活気にあふれる場となっています。(余談ですが、工学部というと野郎ばかりでむさ苦しいという印象がありますが、女子学生の多い環境人間学部の1年生も共通教育を受けに来ますので、結構、華やかでキャピキャピ感がありますよ。)
    • 建物は、学生が「集い、憩い、ふれあえる」ゆとりある空間とするため、ガラス張りの面を多く採用し、2層吹き抜けとした屋外テラス等を設置し、開放感あふれる外観としています。新本館(A棟)は、バス停のすぐ横、キャンパスの玄関口にある建物ですので、研究等で兵庫県立大姫路工学キャンパスにお越しの際には、是非、建物をご覧ください。
    • (2017.5.9 姫路より M.O.)





140年前の古くて新しいモノ

    • 新築してからあっという間に24年経過し、それ相応に手入れもして暮らしていた自宅を取り壊し、小さな暮らしをするために年明けから荷物を少しずつ整理していました。まだまだ綺麗な状態でとても壊すにはもったいないと思うのですが、夫婦ふたり暮らし(+11歳♂猫)では広くて暮らしにくくなってきていたので、この際思い切って・・・。ところがさすがに義父の残したアルバムが多く苦戦。
    • 仙台箪笥も3棹。1つは修理に100万以上かけ2年後に完成予定。1つは息子が東京に送り、1つはそのまま新居に持っていく。都合2つの仙台箪笥が新居に鎮座することになります。どれもこれも140年から80年前くらいのものなので、今の箪笥とは異なり深い引き出しに鉄で出来た美しい取手(蕨手)装飾の金具も花や龍、唐獅子など様々な文様が鉄の板に打ち出されています。この鉄の金具には鍵があり、まるで玉手箱のような感じさえ受けます。欅の木目の見える「木地呂塗り」も一層美しさを増しているのです。古くても大切にしていかねばならないもの。その伝統の技術を持つ職人さんはすでに高齢化していて、いつか直そうなんて思っていると直せなくなりそうなので思い切って修理に出しました。これからまた100年 大事に使えるように。
    • http://tetotetote-sendai.jp/tansu/
    • (2017.5.1 仙台より F.N.)





SAKURA MATSURI

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    • 満開だったソメイヨシノもすっかり散ってしまい、今は遅咲きの八重桜が濃厚なピンクの花を咲かせています。皆さんも大いにお花見を満喫されたのではないでしょうか。でも桜に魅了されているのは日本人ばかりではありません。ワシントンDCでも毎年「全米桜祭り(National Cherry Blossom Festival)」が開催され、今年も3月15日から4月16日まで大いに盛り上がりました。しかもこの祭り、英語で「SAKURA MATSURI(サクラマツリ)」と表記されるほど現地では日本語名でも有名です。
    • 明治の終わり頃に日本政府からワシントンに贈与された最初の2,000本は、ワシントンに到着するや害虫により全滅。その後、害虫に強い苗木を開発して再度6,000本が贈られ、その後現在のポトマック河畔の桜並木を彩っています。
    • 先日、知人から自家製の桜塩漬けをお裾分けしていただきました。あまりに美しく、お白湯に浮かべて桜茶を飲んだり、菜の花のお浸しに乗せてみたり、ご飯に混ぜてみたり。緑、白、ピンクのコントラストが綺麗で食卓が華やぎました。これなら一年中お花見気分を味わえそうです。
    • (2017.4.25 堺より W.R.)




ゆっくり旅行

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      • 先日、『有馬温泉』に行って来ました。今まで旅行と言えば、家族や姉とワイワイ楽しく、少しでも遠くいろいろな所に行き、1つでも多くの物を見てという旅で、事前に情報収集しびっしりスケジュールを組んだ旅行でした。この頃、歳?のせいか疲れがとれにくく、あちこち身体にガタがきて「少しゆっくりしたい。」と思い、近場なのに行ったことがない有馬温泉へと車を走らせました。
      • 着くと3月なのに外は霙が降って寒そうだが温泉街は観光客でいっぱい。「金の湯」近くにあるNホテルに宿を取り、部屋に案内されるとついいつもの癖でどこを散策しようかと脳裏を過ったが、今回はゆっくりしようと出かけるのをやめた。部屋で何もせず、何も考えずボーと時間を過ごし、赤茶色の金泉にゆったり浸かり、お部屋で頂く数々の食事の美味しさと部屋係 井田さんの細やかな心遣いに、身体だけでなく心までもがほっこり温まり、たまにはこんな旅行もいいなぁ〜としみじみ感じました。
      • (2017.4.13 姫路より MIE)



大阪の祭り

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    • 大阪天満宮で行われている「てんま天神梅まつり」に行ってきました。所在地は、日本一長い天神橋筋商店街から路地を東に少し行った所です。大阪天満宮は菅原道真公を祀っている神社で、学問の神様として有名です。学業成就・諸芸上達・縁結び・厄除けなどのご利益がありますが、特に学業成就のご利益に人気があり多くの受験生が参拝しています。ここで2月11日(土)~3月12日(日)までの期間「てんま天神梅まつり」が開催されており、樹齢200年を越える梅の古木などの銘木や、宝物「天神画像」、和歌山県みなべ町でとれる瓜渓石(うりだにいし)の盆石なども展示されています。本殿参拝と共に梅祭りの観賞に出掛られたら、心身共に知力に満溢れ、凛とした気持ちになれると思います。夏は日本三大祭りの一つ、天神祭が7月に行われます。25日の本宮の夜は大川に多くの船が行き交う船渡御(ふなときょ)が行われ、美しい花火が上がります。この船渡祭は一千年の歴史を誇っており、これからも永久に続くでしょう。天下の台所と呼ばれた大阪にふさわしいお祭りなのではないでしょうか。ぜひ一度、大阪天満宮の道真公を参拝し夜の天神祭を見て、大阪を満喫して下さい。
    • (2017.3.22 大阪より K.H.)



お花見

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    • 時代の流れなのか大学院生と学部生の違いなのかは分かりませんが、仙台を出てから、学生に「えっ!」と思うことが多々ありました。製氷皿から氷を取れない、マッチなど一式揃っていても火を起こせない、モンキーレンチを知らず使い方も分からない、テスターが手元にあっても電流を計れない、などなど数限りありません。巷では、大学院教育に注視し高度な研究者を育成する流れがあるようで、私もグローバルに物事が進む現況においてこの教育方針は重要なことと思っています。でも、このような流れがあるからこそ、生きる上で必要なこと、工学について最低限身に着けておくことを、いつどこで教えるべきなのか、足元をもう一度見る必要があるような気がする・・・、そんなことを考えることも多くなっています。
    • 写真は昨年4月初めの兵庫県立大近くの夢前川。姫路城の桜も見事ですが、夢前川沿いの桜並木も一見の価値があります。毎年、研究室の有志で花見をしながらBBQをしていますが、昨年はコンロの炭に火を付けて準備ができる学生がやっと出てきました。ガスや電気が止まってもご飯は炊けるようになりましょう。
    • (2017.3.10 姫路より A.K.)


「花の色は 移りにけりな いたづらに~」「ハイッ!」

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    • 私ごとながら、先週末は子供の授業参観、あいにく妻のみ参加でしたが、どうもクラス対抗の小倉百人一首のカルタ大会だったらしく娘はおおはりきりだったようです。低学年の時には、競技カルタのアニメ、映画で「ちはやぶる」というのがはやっていたのもあるのか、学級内で百人一首のリーグ戦が毎週あり(!)、レベル別の対戦リーグ(下部リーグからプレミアリーグまで6部)に分かれ各週で入れ替え戦。Jリーグ等よりも過酷な?残留争いで戦っていたせいか参観の前の週から娘は百人一首ブーム再来でした。意外とのどかな歌詠み(今風にiPad)とは裏腹に上の句の半分位で「はい!」となるので、明らかにレベルが違う妻との対戦練習、先日は97対3で、一人で練習した方がいいじゃないかと思くらい、対戦相手の妻は気の毒でした。百人一首は中学か高校(古典)で習った程度の私(昭和フタ桁世代)では一枚とれるかどうか、でも歌を聴くとほとんど覚えていないのにああっ、懐かしい。句の意味はほとんど頭に残っていませんが、それぞれなかなか深いものがあるようで、小学校でも多少触れる「契りきな かたみに袖を~」には東日本大震災の1000年前の貞観地震の事が詠まれているとの事を知りました。「末の松山 浪こさじとは」とは決して起こらない事の例えだそうですが、末の松山は多賀城、浪はどうも地震の際の津波の事のようで、東日本大震災から6年、少しずつ薄まりがちな最近、防災への備えと共に改めて復旧、復興への気持ちを新たにさせられました。娘はカルタの後、気をよくしてか?飼っている灰色うさぎ(写真)のお世話をしていました。「うさんぽ」にはこの寒さは厳しいけどいつのまにか仙台にも春が近づいているようで、金研駐車場(放送大学前)の梅もひっそり咲きは始めたようです。
    • (2017.3.1 仙台より M. N.)
堺刃物まつり

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    • 平成29年2月11日(土)・12日(日)の2日間、堺市産業振興センターにて「堺刃物まつり」が開催されました。堺刃物の展示・販売、各種実演がおこなわれる人気イベントです。金魚すくいなどのアトラクションや堺の物産販売スペースなども併設されます。刃物クリニック(包丁やハサミの研ぎ直しなど)はとりわけ人気が高く開場前から順番待ちをしている人も見受けられました。私も2日目に参加してまいりました(駐車場は大変混雑するため公共交通機関の利用がお勧めです)。老若男女問わずに楽しめるこういったイベントに大学も上手く融合して地域貢献したいものです。さて、刃物研ぎ機が唸りを挙げる会場内の一角のステージでは刃物に関連した出し物がおこなわれていました(写真:ステージプログラム)。包丁オークションやリンゴ皮むき大会といった「ザ・刃物」のイベントや刃を使った演武のある太極拳も披露されていましたが、中には一見したところ「刃物感」が無いプログラムもちらほら混ざっています。「チアリーディングやダンスは刃物とは関係ないのでは?」とお思いになるかもしれませんが、見れば納得、鋭い動きの切れ味はまさに刃物そのものでした!
    • (2017.2.20 堺より Y.T.)
沖縄平和祈念公園

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    • 飛行機までの時間が空いたので、同行者のリクエストにより平和祈念公園へ。
    • 最近では戦時下の広島の日常を描いたアニメ「この世界の片隅に」がヒット中とのことですが、先の大戦から72年が経ち、子供の頃はしばしば目にした戦争体験を書いた本や番組はめっきり減ったと感じるのは気のせいでしょうか。
    • 実はこの日、罰当たりではありますが、「わざわざ大昔の戦争の記念館を巡るなんて、感情的に過負荷だなあ」と少々重い心持ちで現地を訪れました。幸い天気が良く、広がる青空、広い芝生にはぽつぽつとモニュメントや建物が点在。終戦記念日の沖縄での式典でおなじみのアーチ型のモニュメントの実物を見るのは初めてでした(写真)。
    • 資料館では沖縄の歴史や第二次大戦、終戦後の独立までのコーナーがありましたが、特に沖縄占領から1972年の日本復帰までの米国占領時のコーナーは、本土の人間である自分はあまり知らなかった「沖縄の戦後」を伝える興味深い内容でした。戦争と言うと、戦争で亡くなられた方々の無念に想いを馳せるのは当然のことながら、一方で「被害は何万人」という亡くなられた方の「数字」、特定の政治家や軍人と政局や作戦、という大局的視点で語られがち。ここの展示は、現地戦にアメリカ占領、そして本土復帰と、日常に入り込む非日常に翻弄されながら生きた市井の方々の存在を垣間見せるものも多く、大げさですが、その時代に「生きる」という事を改めて考えさせられました。
    • ところで、先述のアニメ映画、原作マンガは以前読んだことがあります。戦時中の広島呉市のある女性とその家族の日常を描写し、そこに忍び寄る戦争を脇役にしつつ、かつ戦争と原爆投下を淡々と語るこのマンガ、さてアニメ映画ではどう描かれているのか。原作ファンとしては、観に行きたいような、行くのが怖いような。
    • (2017.2.13 姫路より E.M.)




どんと祭

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    • 1月14日(土)、宮城では「どんと祭」と呼ばれる行事が行われました。「どんと祭」とは、しめ飾りや前年のおふだを燃やし、お正月にやってきた神様を送る神聖なお祭りで、300年ほど前から行われているそうです。この日はいろいろな所の神社で火が焚かれます。
    • この火にあたり、無病息災を願うのだそうです。火がどんどん上がることから「どんと祭」という名前がついたという説があるそうで、今年一年もどんどん上向きの良い一年になってほしいものです。
    • (2017.2.1 仙台より T.H.)



関西のお雑煮事情

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    • 2017年がスタートしましたね。前半の連休も終わり、大寒波に翻弄されつつ日常がもどってきました。
    • さて、皆さんお雑煮は食べましたか?一口に「雑煮」と言ってもお汁の種類やお餅の形で地域色が出ます。すまし汁・味噌(赤or白)、四角餅・丸餅、煮る・焼く、餡入り・無しなどなど。関西でも色々で、大阪のスタンダードは「白味噌+丸餅」でしょうか。大阪のお雑煮が白味噌なのは室町時代の京都に起源があるそうで、当時甘い物が贅沢品だった時代に白味噌の甘味が重宝され上流階級から徐々に広まったそうです。丸餅(煮る)なのは正月早々に「角が立つのは縁起が悪い」だからとか。丸餅は成形や面取りの作業に手間がかかるため、江戸時代に一度に大量発注できるという理由で四角餅(切り餅)が関東に広まりました。さて、皆さんのご実家はどの組み合わせですか?
    • (2017.1.20 堺より W.U.)


黄色いお医者さん

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    • それを見かけると、その日一日、幸せなことがあるかも。これは虹のことでも、四葉のクローバーのことでもなく、黄色い新幹線、通称ドクターイエローのことです。正式には新幹線電気軌道総合試験車という名前のこの新幹線は、東海道-山陽新幹線の線路や架線の状態、信号電流の状況などを検測しながら走行し、新幹線の軌道・電気設備・信号設備を検査するための車両なのだそうです。現在は、700系新幹線をベースにした車両が使われていますが、一昔前は0系ベースのものが使われていたようです。
    • この新幹線、運行スケジュールなどは明らかにされておらず、滅多にお目に掛かれないことから、文頭のことが言われるようになりました。また、運行スケジュールが非公開の列車にも関わらず大変な人気者であり、駅の売店などではドクターイエローのグッズが幾つも販売されています。色が黄色になると、なんだか可愛らしくみえますね。特に子供達に人気があるのも頷けます。一方、その性能は大変優れたものであり、高速で走行しながらも1m以下の誤差で路線や架線などの異常箇所を特定することができるそうです。そして、”異常の兆候”を見逃さず発見し、修復につなげるということです。つまり、ドクターイエローが新幹線の安全を守っている訳ですね。
    • さて、滅多にお目に掛かれないドクターイエローですが、どうしても見てみたいということであれば、鉄道ファンの方々の情熱がそれを後押ししてくれるかもしれません。(写真:新大阪にて)
    • (2017.1.10 姫路より Y.H.)


猫ブーム

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    • 先日、「ネコノミクス」という言葉を初めて目にしました。お察しのとおり、昨今の猫ブームによる経済効果を表したもので、波及効果を合わせると、総額2兆3000億円以上との試算もあるようです。猫の国内飼育数(2015年)は約987万匹で、犬の飼育数との差は4万匹にまで迫っているそうですが、野良猫の数を考慮に入れると、社会における勢力としては猫が圧倒しているとも考えられます。かく言う我が家でも、今年10歳になる猫(ロシアンブルー)が家族の一員としての地位を確立し、9歳になる息子(ヒト)の遊び相手兼教育係を務めています。
    • 私は犬を飼った経験もありますが、猫はより自立している(少なくともそう見える)点で異なっているように思います。散歩は不要ですし、食事についても、食器に入れられたものを自ら何回かに分けて食べる(いわゆる猫残し)ので、比較的管理の度合いが低いことや、わがままで気まぐれ、決して従順とは言えない態度などが影響しているのでしょう。それでいて、ここ一番というところでは犬よりもずっと近い距離で接してくるツンデレぶりは、人間に対する訴求力において他の追随を許さないものがあります。
    • 今後は、ブームが去った後の捨て猫の増加といった弊害が心配されるところですが、保護された捨て猫が引き取られるケースが増えたというプラスの面も見られるとのことなので、猫のいる生活の豊かさに本当の意味で気づく人が増えてくれればと願うばかりです。
    • (2016.12.20 大阪より K.Y.)
マジック(その5)

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    • またマジックの話をするつもりでしたが、先日、孫を連れて遊びに行った姫路市にある「兵庫県立こどもの館」をご紹介します。設計は有名な建築家、安藤忠雄氏で1989年に竣工しています。
    •  できた当時には子供を連れ何度も訪れた場所で、演劇を見たり、コンサートを聴いたり、工作したりと一日楽しく過ごしました。子供会の役員をしていた時も50~60名の小学生を連れて行き、低学年は実習室、高学年は工作室でこどもの館の方の指導で工作させたこともありました。その頃、姫路市の版画家KI氏がそこでコンサートされており、ご縁があって、二度ばかり彼のコンサートでマジックを演じさせていただきました。マジックとは縁の無い場所でもないわけです。四半世紀が過ぎ、子供から孫へと世代が変わりましたが、家族で楽しめた一日でした。小学生以下のお子様がいらっしゃる方はぜひ、一度、行ってみてください。
    • こどもの館の内容を以下に記載しておきますので、ご興味のある方はこどもの館のホームページをご覧下さい。http://kodomonoyakata.jp/index.php
    • ・実習室(牛乳パックやペットボトルなどリサイクル材料を使った工作)
    • ・工作館(竹セミや帆船、木のおもちゃなど木や竹を使った工作)
    • ・児童図書室(絵本・児童書、かみしばい等の図書)
    • ・親子遊戯室(乳幼児から就学前までの親子の遊び場)
    • ・おべんとうひろば(館内での飲食スペース)
    • ・木とのふれあいワールド(たくさんの木の作品が展示)
    • ・和のひろば(日本のくらしの中で育まれてきた「包」「折」「結」「色」の文化を見て、さわって、体験できるコーナー)
    • ・伝承あそびのひろば(昔懐かしい遊びが自由に楽しめる畳のひろば)
    • ・その他、体験学習コーナー(飛行機)、展望ロビー,展示コーナーがあります。
    • ・屋外には子供の絵をモニュメントにした作品が展示されています。
    •  (2016.12.14 姫路より H.M.)
陶芸教室

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    • 先日、蔵王町の万風窯にて共融会の陶芸教室に家族で参加させてもらいました。子供たちは2度目の陶芸です。昨年参加させてもらった時は別の工房でしたが、その時作ったお茶碗を気に入って毎日使っており、今回は違う形のお皿を作るんだと随分前から楽しみにしておりました。当日は雪がちらつく真冬並みの寒さで、タイヤ交換しておいてよかった!と思いました。教室では、沢山ある見本から作りたい形や色をイメージし、最初に先生にお手本を見せてもらうところから始まりました。子供そっちのけで集中したいところ、4歳になったばかりの下の子の手つきにハラハラ…。「そんなに伸ばすと、壊れちゃうよ。」「水つけ過ぎると粘土が泥に戻っちゃうよ。」などなど、横からついつい口出ししてしまう私。手まで出そうとすると子供に怒られましたのでそこは我慢しましたが、自分のことより、子供たちが気になってしかたなかったです。でも教室の先生が丁寧に子供に教えてくれて、子供が自分で作品を完成させるよう促してくれて、さすが先生!そしてほめ上手!6歳の上の子は先生のお手本を見て、全て一人で完成させておりました。
    • 写真のハートの形(にみえると言えば見えるの)が妹、手書きの模様入りが姉、その上のお椀みたいのが私の特大マグカップ(の予定)。完成して手元に届くのが楽しみです。
    • (2016.12.2 仙台より M.Z.)
大学構内になる古墳

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    • 大阪府立大学の西門近くに、百舌鳥(もず)古墳群のひとつである「ニサンザイ古墳」がある。そのサイズは全国8番目の大型前方後円墳。大型古墳には、同じ時代にその周辺に小型の古墳を建設するが、その古墳の事を「陪塚(ばいづか・ばいちょう)」といい、ニサンザイ古墳の陪塚と思われる「聖塚古墳」が大阪府立大構内にある。間近で見られる古墳とあって、遠方からの見学者もいるのだが、2009年に行われた世界遺産登録のための発掘調査の際、この聖塚古墳は古墳である可能性が低いことが判明した。江戸時代に作られた塚(土を盛ったもの)なのかもしれない・・そうだ。
    • 現在、諸々の理由から半分以上の古墳がなくなり、百舌鳥古墳群で5番目に大きかった大塚山古墳(前方後円墳/JR阪和線「上野芝駅」西側)も昭和20年頃に破壊され、5世紀前半に建設されたと言われている姿は完全に無くなり、すっかり住宅地になっている。
    • どのような状態・指定であれ、もともと3基あったニサンザイ古墳の陪塚は現存する聖塚古墳のみ。大型古墳に縁のある古の遺産として、残って欲しいものである。
    • (写真:手前の木が生えた盛り土が「聖塚古墳」、右上フェンスと公道の先に見える緑が「ニサンザイ古墳」)
    • (2016.11.21 堺より W.R.)
たくさんの秋

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    • 庭のキンモクセイの香り。道路には祭りのシデ棒と太鼓の音。黄金色の田んぼと道端に咲いているコスモス。この時期は、目から耳からと秋を感じられるものが多くある。(一番好きなのは口からですが)
    • 先日、秋晴れの日に、「姫路水族館」に行ってみた。リニューアルされてからは初めて訪れる。水族館の入り口のそばに、姫路モノレールが展示してあり、祭りのシデ棒が飾ってあった。こんなところにも秋らしさが!この姫路モノレールは、手柄山公園で開催された姫路大博覧会のための輸送手段として1966年に開業し、わずか8年で休止してから37年ぶりの2011年に公開されました。姫路モノレールの歴史に触れながら、ゆっくりとウミガメやペンギンなどの海の生き物を見ました。秋の空の下、真っ白な姫路城もきれいでした。
    • 日頃の忙しさを忘れさせてくれるような、気持ちのよい秋の一日でした。
    • (2016.11.10 姫路より A.T.)
秋晴れ、待ちに待ったうんどう会

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    • 先週末は子供達(親御さんや祖父母の方も)の待ちに待ったうんどう会が開催されました。雨続きだった週末もこの日ばかりは暑いくらいに晴れて、見事な秋晴れでした。
    • この日の為に先生方が苦労して演目の準備をし、小さな園児達を指導してくださったお蔭で、当日はそこにいた誰もが必至になって自分達の組を応援して盛り上がりました。最近では、うんどう会で勝敗をつけない所もあると聞きますが、玉入れや徒競走、チームリレーでは、自分のチームが勝つと喜び、負ければ悲しむ、と小さいながらにしっかりと競争意識が芽生え勝ち負けを楽しんでいる様でした。
    • 何よりも、保護者が参加する競技「綱引き」・「リレー」は、得点が倍付くという事もあって、子ども以上に真剣に取り組む親の姿に子供達も大いに喜んでいたかと思います。接戦を繰り広げ、勝敗を決める最後の競技「子リレー」では、途中“半一周“差がつくなど勝負があったかの様に見えた中、逆転劇もあり、最後はアンカー同士の一騎打ち。僅差の差で白組の勝利となりました。負けたオレンジ組のアンカーは閉会式中も涙涙。悔しさをばねに成長していって欲しいと願うものです。
    • 我が息子はというと、徒競走は5人中3位と振るわなかったものの、先生が一人一人全員にくれたクマのメダルを貰えた事が嬉しく、大事に、大事に枕元に置いて毎晩寝ています。たくさんの笑顔が見えた一日となりました。
    • (2016.11.1 仙台より Y.N.)
こも巻き

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    • 見たことはあるが名前を知らない物って多いけれど、意外とこれもそのうちの一つかもしれない。そろそろ冬の風物詩である「こも巻き」の季節がやってきた。「こも巻き」とは江戸時代から行われてきた害虫駆除法だ。冬になるとマツカレハの幼虫が地上に降りてきて、枯葉の中で冬を越す習性があるので、10月下旬から11月にかけてマツやヒマラヤスギの幹に藁でできた「こも(菰)」を巻き、そこに幼虫をおびき寄せる。そして、春になるとこの「こも」を害虫と共に焼却する。一見、木を保護するための防寒対策のように思われがちだが、そうではない。
    • だが、この「こも巻き」、もしかしたら今後見られなくなるかもしれない。2002年から兵庫県立大学が行った調査によると、駆除されるのは害虫ばかりではなく、クモなどの益虫の方が多いとの事。その結果、兵庫県では効果薄どころか大いに逆効果ということで、世界文化遺産国宝「姫路城」で毎年行ってきた「こも巻き」を2015年に中止した。すでに皇居外苑や京都御苑では同じ理由で20年以上前から廃止されている。この中止により姫路市は約70万円の経費が節減されるというが・・・、季節の景色が1つ無くなってしまった。
    • (2016.10.20 堺より W.I.)
三木金物まつり2016

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    • 今回は兵庫県三木市の三木金物まつりのご紹介です。産学官広域連携センター大阪オフィスのある大阪府堺市は包丁を主とした金物が有名ですが、兵庫県の三木市も金物の特産地として有名です。特に工匠具、手引のこぎりの全国シェアは約17%とのこと。金属材料研究所初代所長の本多光太郎先生も、三木を訪れ刃物の熱処理についてご指導されたこともあります。その三木市の一大イベントは金物まつりです。そこでは、三木の大工道具が有名なこともすぐ分かります。いかにも「私は大工です!」という方々が各展示直売場で、品定めしている様子は一見の価値があります。その横で、自分に合った品を見つけるのも勉強になります。鋏ひとつとっても、その良し悪しをご教示頂きました。また、広場では、鞴(ふいご)で焼いた鋼を鎚で叩いて鍛造する古式鍛錬の体験もできます。今年(2016年)は、11/5(土)~6(日)開催予定です。是非ともおいでください。http://www.mikicci.or.jp/kankou/matsuri.php
    • (2016.10.11 兵庫より A.K.)









Boseと地酒の話

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    • 写真左は私のお気に入りBoseの「SoundLink Mini II」。Bluetoothスピーカといわれる物である。十数年前、仙台で一人暮らしを始める際、まず真っ先に買ったのが布団でもテレビでも包丁でもなく、CDラジカセだったほど私にとって音楽は生活に欠かせないものであるが、その音楽を聴くスタイルも最近は著しく進化していて驚くばかりである。
    • 小学生の頃、CDをカセットに録音していた世代としては、インターネットで音楽をダウンロードするのが当たり前となり、スマホ1台あれば家から出ることなく世界中の音楽をいつでもどこでも聴けるようになったのは大変便利な一方で、何か寂しさも感じてしまう。この記事を書いていて、「そういえば最近、HMVやタワーレコードに行ってないな・・・」とふと感じてみたり。 仙台では先日ジャズフェスが行われたばかりであるが、日本全国でも様々なフェスが開催されており、私も8月に茨城県ひたちなか市で行われたRock in Japan Fesに行ってきた。
    • 写真右は茨城県の地ビール「常陸野ネストビール」。8月の炎天下の中、この地ビール片手に好きな音楽を聴くのが、何よりも楽しく、日常生活を忘れさせてくれる、毎年夏の私の恒例行事となっている。これからの季節、好きなお酒を片手にゆっくり音楽を聴きながら秋の夜長を過ごしてみるのも大人の嗜みとして良いものですね。
    • (2016.10.3 仙台より G.T.)








オーストラリアにて

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    • 夏季休暇を利用してオーストラリアはケアンズに旅行をしてきました。南緯16.9度に位置する常夏のケアンズの最高気温は冬(乾季)とはいえ28℃、半袖で過ごせます。湿度は低くカラッとしていて朝晩は涼しいのでカーディガンを羽織る感じでとても過ごしやすかったのですが、建物の中やバスでは冷房がガンガンにきいていて(ガイドさんの言うには18℃の設定になっていることが多いそうで・・・)少々参りました。
    • ケアンズはいろいろな観光ツアーの拠点でもあり、私たちも郊外の動物園でコアラを抱っこしての記念撮影やグレートバリアリーフに浮かぶ島への一日観光などせっせと出かけました。どれもこれも素敵な思い出ですが列車が好きな私のイチオシはキュランダ(アボリジニの言葉で“熱帯雨林の村”だそうです) という小さな村への列車のツアーです。キュランダ高原鉄道はもともと鉱山鉄道として開通したものを観光用に転用したもので、熱帯雨林の中を流れ落ちる滝のすぐそばを走り抜けるというダイナミックな景色を見せてくれました。かつて“世界の車窓から”のオープニングを飾ったというこの列車、乗っている間ずっと頭の中であの曲がめぐっていました・・・。キュランダ村では美味しいコーヒーやホットドッグ、日本語のギャグを連発するアイスクリーム屋さん等々印象に残る一日を過ごしました。もちろん食べ物以外にも魅力はあります。ミニ動物園があってワラビーに餌付けをしたり、珍しい蝶の博物館があったり、お土産を買ったり。ケアンズ拠点のアクティビティーはまだまだ他にもラフティングや土ボタルの鑑賞など沢山あって今回は実現しませんでしたが、いつかまた機会をつくって訪れてみたいものです。
    • (2016.9.20  堺より Y.M.)








夏の涼を求めて

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    • 暑さも少しやわらいできた今日この頃。それにしても日本はいつからこんな暑い国になってしまったのか。今年はオリンピックイヤーで熱気もひとしおでしたが、気温36度とか38度とか信じられない数字を耳にすると、ここは亜熱帯?と。そんな暑さを少しでも和らげたいと思い、自宅で数年前からグリーンカーテンを育てている。葉陰がたくさんできて育てやすいのはゴーヤだが、実がなりすぎて消費し切れず。何かないかと探してみたところ、オキナワスズメウリ(別名:ちゅらうり、琉球おもちゃうりetc.)というウリ坊のような模様の小さな丸い実がなる植物を見つけた。果実は、食べられないが熟すと赤く色づいてとても愛らしい。一年草なので種を取り気に入って育てていた。でも今年はなぜか発芽せず、アサガオとヨルガオだけのカーテンになったが、朝な夕なに花を楽しませてくれた。
    • 花といえば、メダカの鉢に同居させている睡蓮に初めて花が咲いた。水面に浮かぶ純白の花で、朝に開花し午後には閉じる。それを3日くり返しあっという間に咲き終わってしまったが、キリっとした白い花は、つかの間の涼をもたらしてくれた。来年も美しい花を期待している。
    • (2016.9.15 姫路より M.I)







夏のおもいで

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    • 2016年の夏、どのように過ごされましたでしょうか。仙台は年々暑さが増しているように思います。子どもの頃は、30度を超える日なんて夏休みのうち数えるほどしかなかったのに、今は連日30度以上の天気予報。温暖化の影響を感じずにはいられません。そんな真夏の太陽を感じると、海に行きたくなりますよね!
    • 宮城県内は震災の影響で閉鎖されている海水浴場もまだありますが、今年プレオープンした七ヶ浜町の菖蒲田浜ではパラグライダーが体験できるので、チャレンジしてきました!絶好の海風が吹く中、上空50mほどまで上昇すると、南は福島県相馬の海岸線、西には仙台市内、北は日本三景松島が一望できます。そして東はひたすら太平洋!地球の丸さを実感です。特に松島はまさに日本三景といった眺めで、島が点々と海に浮かぶ様子は、遊覧船から眺めるよりもずっと美しく感じられました。海水浴の季節が終わっても飛ぶことができるパラグライダー、海でのアクティビティのひとつとして、ぜひ楽しんでみてください。添付写真:奥が松島、手前が七ヶ浜町
    • (2016.9.1 仙台より R.T.)






学文路駅

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    • 和歌山県橋本市にある南海鉄道高野線の駅なのだが、難読で知られる駅名。さて、読めるだろうか。これは「かむろ」と読み、学問の神様である菅原道真公が祀られている「学文路天満宮」の最寄り駅である(下車徒歩約30分)。普段は静かな木造の駅だが、昭和50年(1975)に「学問(文)の路に入るお守り」として入場券を宣伝したところ人気を博し、以降受験シーズンになると合格祈願のために学文路天満宮に訪れた多くの参拝者が、駅舎でお守りとして5枚入り入場券を購入する。5枚入りの理由は、「ご枚入り」「入場券」「学文路」の頭文字をつなぐと「ご入学」になることから、合格祈願の縁起物として好評なのだそうだ。ちなみに、この入場券は毎年期間限定で発売しており、学文路天満宮で祈祷された入場券には、急勾配の線路で車輪がすべらないように撒く「すべらない砂」が付いているとの事。
    • (2016.8.19 堺より W.I.)





ミョウガについて

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    • 我が家の庭の片隅にミョウガが生えている。毎年7月を過ぎると、いつ花芽が顔を出すのか、ミョウガを観察するのが日課となる。若い頃は、ミョウガ独特の辛味が苦手であったが、年齢を重ねるにつれ、シソ、サンショウなどと同様、あれば嬉しい食材となった。冷奴、素麺、味噌汁、酢の物等にミョウガを刻んで添えるだけで、ワンランクアップの料理となる。今年は7月15日に初収穫。毎年のことながら、食用部分である花芽は突然地上に姿をあらわす。花芽が出現していることに気付かずうっかりやり過ごすと、花が咲いてしまい食用に適さなくなるから注意が必要だ。さて、我が家のミョウガだが、義母の両親がこの地に越してきた時からあったらしい。前に住んでいた人が育てていたという。それを我が家が引き継いで既に60年が経過した。ミョウガは、適度な湿り気さえあれば、日蔭でもよく育ち、害虫もほとんどつかない。何の手入れも要らない。植えっ放しである。冬には葉や茎は枯れてしまうが、4月になると芽吹き、次第に緑の葉が生い茂っていく様子は美しい。1メートル四方の空き地さえあれば、栽培をおすすめしたい植物である。もっとも花芽の出現には数年かかるらしいが。今は亡き義父母から庭を引き継いで約3年。植物を枯らしてしまうことの多い私でも、ミョウガだけは次の世代に引き継いでいけそうである。
    • (2016.8.9 姫路より M.K.)




会津 金山町 炭酸の湧水

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    • 今年の冬は雪が少なく雪深い福島県の会津地方でも水がやや不足気味で、多くのダムはいつもなら水の中であろう岩肌を見せています。
    • 先日、会津へ温泉と湧水を求めて東北道から磐越道を経由して会津金山町にある湧水「炭酸水」を訪ねてみました。日本国内でも炭酸の湧き出す場所は希少で天然のミネラルが豊富と聞けばどんなものか行ってみたところ、ポコポコと井戸から音がしているのです。町の人に聞いたところ、いつもならもっと水量が多いけれど今年は雪が少なかったからねぇとやはり雪という恵みも大切だなぁと暖かい時期だからそう思うのかもしれません。この天然の炭酸水ですが 2つの驚くことがありました。
    • 1つは、明治時代にこの水(硬度57度の軟水)を充填してヨーロッパへ輸出していたという歴史があること。
    • そしてもう1つは、今年の5月26日~27日に開催された「伊勢志摩サミット」(第42回先進国首脳会議)にて会議の際の卓上水やホテルのお部屋で提供されたということで日本の豊かなおいしい水として各国の首脳の喉を潤したということです。
    • 私もこの水を持っていったペットボトルへ入れ帰宅してからろ過して飲みました。少し鉄のような後味がありますが、それも含めて自然だということを感じました。このあと 「会津さざえ堂」も拝観、そこで「ヒガシニホントカゲの幼体」を発見し、あらためて水の街会津を堪能しました。是非、この夏東北へ・・・
    • (2016.8.1 仙台より F.N.)




百舌鳥のクス

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    • 堺市に大阪府下で一番古い樹木であると言われている、大阪府指定天然記念物(堺市指定の保存樹林)の立派なクスノキがあるのをご存知だろうか(地下鉄・泉北高速鉄道なかもず駅から西へ徒歩10分)。樹齢800年とも1000年ともされる老巨樹だ。台風など雨風に耐え続けた末、大きな空洞が出来ているが見応えのある立派な風格がある。
    • このクスノキ、御廟表塚古墳(ごびょうおもてづか)のすぐ脇にある筒井家(戦国武将として名高い筒井順慶を祖先に持つ名家)の門前にそびえ立っている。説明板によると、戦国時代の頃、家を守るために鬼門の方角や、家が戦火にあっても家の境界がすぐわかるように北西や南東の隅といった大事な場所に植えられたようだ。古く立派なクスノキがあれば、その周辺は歴史的にも由緒正しき場所なのかもしれない。
    • (2016.7.20 堺より W.I.)




日吉神社

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    • 兵庫オフィスのある姫路は、晩夏から秋にかけて地区の神社ごとにお祭りが開催される祭り処として有名です。オフィスがある書写キャンパスのすぐ隣には“日吉神社”という神社があり、秋になると大きな屋台が、神社前の急な坂を威勢よく登ってくる姿を見ることができます。さてこの“日吉神社”、学会や研究会等で日本各地に出張するたびに同じ名前の神社を見かけたため気になっていました。”日吉神社” で調べてみると、もともとは滋賀県日枝山(ひえのやま:比叡山)の神、「大山咋神(おおやまくいのかみ)」を祀っていたもので、全国に約3800社あるそうです(https://ja.wikipedia.org/wiki/山王信仰、“日吉“も”ひえ“と読むもの、そのまま”ひよし“と読むものがあるそうです)。比叡山に延暦寺ができた中世以降は、延暦寺を開いた最澄が大山咋神、大物主神を地主神として祀ったことから神仏融合が進み、山王信仰の象徴となったそうです。
    •  キャンパス横の日吉神社は11世紀初頭に書写山円教寺の慶雲上人によって建立されたのが始まりで、1333年に後醍醐天皇によって再建されるなど由緒ある神社のようです。日本全国、大小沢山の神社があります。近くの神社の由来について調べてみると意外な発見があるかもしれません。
    • (2016.7.8  姫路より T.S.)



梅雨の楽しみ

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      • 梅雨に入り、ジメジメした毎日が続いています。なんだか気持ちまでどんよりしてしまいますが、みなさんはどのようにリフレッシュしていますか?
      • 先日、鎌倉に紫陽花を見に行ってきました。紫陽花は、私が好きな花の一つです。昔から、紫陽花は雨が似合う花といわれます。その日もあいにくの雨でしたが、雨のしずくが花びらにあたり、より一層、色鮮やかで輝きを増していたように感じました。おかげで心がほっこりと癒されました。紫陽花の花言葉はいくつかありますが、「家族の絆」「元気な女性」「辛抱強い愛情」なんて素敵なものもあるのです。最近は、母の日の贈り物やウェディングでよく使われるのも納得ですね。
      • 仙台の梅雨明けは予報では7月末とのこと。もう少し不安定な天気が続きますが、今だからこそ楽しめるものを見つけて、リラックスして毎日を過ごしたいですね。
      • (2016.7.1 仙台より R.U.)


ビリケン

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    • 関東から友人が来たので、観光がてら久しぶりに通天閣を訪れた。2012年に展望台がリニューアルされたらしく、あのエナジェティックで雑然とした内装がすっかり化粧直しされていた。煌びやかな黄金色に統一された壁色は、豊臣秀吉の「金の茶室」をイメージしているらしい。ビリケンと初対面の友人に、アメリカ生まれで、明治時代に大阪にやってきて、足の裏を撫でるとご利益がある事などを説明しつつ、いざビリケンの前に立ってビックリ。こちらも1979年からの二代目から代替わりしていた。あの、沢山の人たちに撫でられてすっかりへこんだ足の裏を見せたかったのだが、少し残念。台座の文字だが「THINGS AS THEY」だけだと思っていたら、「THE GOD OF THINGS AS THEY OUGHT TO BE(万事あるがままの神)」と、ぐるっと書いてあったのを今回初めて知った。さらに、このビリケン像がアメリカ・セントルイス大学と通天閣だけでなく、神戸三ノ宮、大阪府池田市、箱根湯本駅、千葉県流山市などにもある事に驚いた。
    • (2016.6.20 堺より W.I.)
姫路研修

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    • 先月、東北大学金属材料研究所附属産学官広域連携センター(兵庫オフィス)へ技術構築を目的とした研修に行かせていただきました。社会に出てから、大学の研究室に滞在するのは初めての経験でした。今年で社会人2年目の私ですが、入社当初は、社会人としての意識が足らず、上司や先輩方に迷惑をかけることもありました。今回の研修から、技術的要素だけでなく、会社外の仕事人の働きぶりや、学生と社会人の違いについて、身をもって体験できた時間でした。暖かく迎え、かつ熱心にご指導くださいました、先生や技術職員、秘書、学生の皆さん、また、この機会を与えてくださった会社に、深く感謝いたします。立派な社会人になるまで、道のりは遠いですが、1歩1歩邁進していく所存です。
    • (写真:姫路駅の展望デッキから撮影した姫路の街並み)
    • (2016.6.10 姫路より H.K.)
新緑の山歩き

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    • 5月も後半になり、日に日に夏を感じる事が多くなってきました。遠くに見える山の残雪もすっかり少なくなり、新緑がとても綺麗です。今年2月からほぼ毎週、おもに宮城県内の山に登っています。街では見る事ができない花を見つけたり、野鳥の姿を見かけたりすると心が和みます。最近登った山では、ばったりカモシカと遭遇。たまにこんな珍しい出会いもあって楽しいものです。最近のお気に入りは、下山の後の足湯です。仙台は、海も山も温泉も近いので、行きたい時にすぐ行けるいい所だと思います。野鳥のさえずりを聴きながら、仕事で疲れた眼と心を新緑で癒してみてはいかがでしょうか。写真:達居森(たっこもり)から見えた山々、峠田岳で出会ったカモシカ
    • (2016.6.1 仙台より T.H.)
バロック音楽(6)マタイ受難曲 (I)

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    • 春はキリスト教のカレンダーで受難と復活の季節です。イエスが十字架にかけられたとされる聖金曜日に、聖書の受難の物語に音楽をつけて演奏する習慣がありました。18世紀前半、中部ドイツの商業都市ライプツィヒの教会に勤務していたヨハン・ゼバスティアン・バッハも、その伝統に従い受難曲を作曲・演奏しました。マタイ受難曲は西洋音楽史上の最高傑作などと言われることもあるくらい有名な作品ですが、教会音楽でしかも受難の物語ということで、日本ではバッハの他の作品、器楽曲等に比べて聴かれる機会は少ないのではないでしょうか。
    • その冒頭合唱はいきなり物語クライマックスの場面です。映画やドラマの演出でも、初めに核心場面を見せておいてから、時間をさかのぼって物語を始めるというような形式があると思いますが、まさにそのようになっています。導入の合奏は、刑場であるゴルゴタの丘へ自ら十字架を背負って歩むイエスの足取りでしょうか。道の左にはイエスを慕う娘たち(第I群の合唱)、右側には別の娘たち(第II群の合唱)、左側の娘たちが右側の娘たちに声をかけます。右側の娘たちは始め疑問符をなげかけるだけですが、やがて左側の娘たちと一緒に歌うようになります。さらにそこへ天から加わるもう一つの声、コラール(讃美歌)はイエスを照らすスポット・ライトのように感じられます。まるで「十字架を背負って歩むイエスを、人々が両側から見つめ声をかけ合い、中央のイエスに雲の切れ間から光が射し、その光の周りで天使が歌っている」、そんな宗教画が目に浮かびます。(写真:マタイ受難曲が初演されたドイツ・ライプツィヒ聖トーマス教会)
    • (2016.5.20 堺より S.K.)
鳥取砂丘と砂像

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    • 先日、鳥取県の鳥取砂丘の横にある砂の美術館に行ってきました。現在は南米をテーマとした砂像が展示されており、その精巧な出来と、迫力には本当に驚かされ、否が応でも南米の歴史に思いを馳せさせられます。2017年1月3日まで展示されていますので、是非とも足を運ぶことをお勧めします。
    • (ちなみに、鳥取砂丘は日本で最大の砂丘ではないことを数年前に知りました。ちょっと驚きです。)
    •  しかしながら、精巧な砂像の出来よりも、どうやって固めているのだろうか、とか、砂の充填密度や、耐久性はどの程度だろう、という興味が先走る私は、ものづくりよりもScienceに興味があるのだと強く感じもしました。職業病ですね・・・。
    • (2016.5.12 鳥取にて H.A.)