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   コラム バックナンバー (2019.07-2021.03) -目次
 バックナンバー (2019.06 以前) はこちらへ
 office glico 2021.03.22 Up (334)
 コウノトリ 2021.03.09 Up (333)
 単位パン 2021.02.19 Up (332)
 無電柱化とC.C.BOX 2021.02.09 Up (331)
 今年のどんと祭は 2021.02.01 Up (330)
 吊り橋 2021.01.21 Up (329)
 きんかんの甘露煮 2021.01.12 Up (328)
 木星と土星のランデブー 2020.12.24 Up (327)
 あなたのシンボルは何?(第2回) 2020.12.10 Up (326)
 コロナ渦の高価なお買い物 2020.12.01 Up (325)
 キノコに生えるキノコ 2020.11.19 Up (324)
 豊岡劇場 2020.11.10 Up (323)
 鎌先温泉「時音の宿 湯主一條」を訪ねて
  ~大正時代にタイムトリップ出来る素敵な宿~
2020.11.02 Up (322)
 キャロライナが色づく頃 2020.10.22 Up (321)
 廃線跡 2020.10.09 Up (320)
 気持ちだけは、野球場へ行こう 2020.10.01 Up (319)
  2020.09.23 Up (318)
 ブレイクタイムのお供 2020.09.10 Up (317)
 新幹線を眺めながら 2020.09.01 Up (316)
 金毘羅船船、蘇民将来子孫也 2020.08.20 Up (315)
 公園巡り 2020.08.06 Up (314)
 ジャカランダ 2020.07.20 Up (313)
 半夏生 2020.07.08 Up (312)
 さくらんぼの実る頃 2020.07.02 Up (311)
 ハイハット・シンバルと消毒液 2020.06.22 Up (310)
 自然豊かなキャンパス 2020.06.10 Up (309)
 材木岩公園 2020.06.04 Up (308)
 「YELLOW」(兵庫県高砂市) 2020.05.11 Up (307)
 おうちでいちご狩り 2020.04.10 Up (306)
 初顔合わせ、さぷり~む 2020.04.07 Up (305)
 スケール感 2020.03.19 Up (304)
 かかしの里のひな祭り 2020.03.10 Up (303)
 土木技術の未来を担う 2020.03.02 Up (302)
 富田林寺内町散策 2020.02.20 Up (301)
 50年後のEXPO’70 2020.02.10 Up (300)
 チャグチャグ馬コ 2020.02.04 Up (299)
 満月の名前 2020.01.21 Up (298)
 あなたのシンボルは何? 2020.01.10 Up (297)
 オスプレイ(Osprey)参上 2019.12.23 Up (296)
 もののけの世界 2019.12.10 Up (295)
 通勤の道すがら 2019.12.02 Up (294)
 秋のリース作り 2019.11.19 Up (293)
 三猿 2019.11.12 Up (292)
 ポケモンの芸術観 2019.11.01 Up (291)
 第46回堺まつり「利休のふるさと堺大茶会」 2019.10.21 Up (290)
 えきそば 2019.10.10 Up (289)
 全日本早起き宮城県大会 2019.09.27 Up (288)
 鎌倉大仏 2019.09.24 Up (287)
 ストーリーテリング 2019.09.10 Up (286)
 東京観光 2019.09.02 Up (285)
 快適な〇の旅 2019.08.01 Up (284)
 古墳・こふん・コフン 2019.07.22 Up (283)
    
 
office glico 
 
 office glico(オフィスグリコ)をご存知でしょうか。オフィスグリコは、江崎グリコの子会社、グリコチャネルクリエイト株式会社が2002年から展開している置き菓子サービスです。お菓子は全て100円で、カエルの口にその都度お金を入れて自分で引き出しから商品を取り出すという信頼関係で成り立っており、減った分は定期的にグリコのスタッフが補充に来てくれます。近隣にコンビニなどが無い環境だととても有難いです。

 このシステムの興味深いところは、設置されている商品はグリコ製品だけではなく、競合他社の商品も入っているというところ。これは「競争しない競争戦略」として、企業間競争のデメリットを排除した一つのビジネスモデルの成功例です。企業としてはいかに早くこの形態を取り入れるかがキーポイントにはなりますが、消耗戦から離脱し、売り手・買い手の双方がwin-winになるので有効な戦略だと思います。

 今年の夏も猛暑の予報。そこで、今回office glicoの冷蔵庫を導入してみました。飲み物は100円で、アイスは150円です。アイスの割高感は否めませんが、プラスマイナスを考えてもトータルで有益だと思います。今年の夏、小さな楽しみが出来ました。

(2021.3.22 堺より R.I.)
 
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コウノトリ   
 
 各都道府県において郷土を代表する花や木が県花や県木として定められていますが、同様に鳥もあります。みなさんはご自身ゆかりの地の鳥をご存じでしょうか?調べてみたところ、宮城県は雁、大阪府は百舌鳥だそうです。そして兵庫県はコウノトリです。

 コウノトリは国の特別天然記念物に指定されており、現在も絶滅危惧種です。国内最後の生息地であった兵庫県では、コウノトリを保護し再び自然界へ帰す「コウノトリ野生復帰プロジェクト」に1960年代から取り組んできました。長い年月をかけて人工繁殖に成功し少しずつ個体を増やしたコウノトリですが、野生復帰させるためには田んぼを生き物(エサ)でいっぱいにし、暮らせる環境を整えることが必要でした。豊岡市では農薬や化学肥料に頼らない米作りを行うなどし、コウノトリを農業で支える取り組みを行っています。これらは人にとっても安全で安心な環境にほかなりません。このような努力の結果、自然への放鳥が始まり15年経った2020年6月、ついに野外のコウノトリが200羽を超えました。いまやコウノトリのヒナは東日本でも誕生しており、飛来は北海道から沖縄まで全国47都道府県の自治体で確認できたとのこと。大空に舞う大きな白と黒の翼の鳥を見かけたら、もしかするとそれはコウノトリかもしれません。

兵庫県立コウノトリの郷公園:http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/park_intro/how_ows/
写真左:2020年8月コウノトリの郷公園前にて

(2021.3.9 姫路より M.I.)
 
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単位パン  
 
 後期試験のさなか、府大生協購買部の一角にひときは神々しい特設コーナーがありました。 その名も「単位パン」。期末を迎えた大学生の切なる願いを叶えたいと、大学生協東京事業連合が全力で取り組んだ想いがこもっています。

 企画段階の想定では袋に「単位」と印刷しただけの表面が無地のパンだったのですが、メーカーが気合を入れ、焼印用の「こて」を作成し、7秒に1個のペースで丁寧に手押ししてくれているそうです。パンの中身はと言うと、製造年や大学によって様々です。

 府大生協の販売コーナーには「大阪府立大学生協は皆様の単位取得を祈念いたします。」と書かれていて、なんだか嬉しくなります。

 そう言えば、「ドラえもん」の道具に「暗記パン」と言うのがありましたね。コミック連載開始50周年にLINEリサーチが日本全国15歳~59歳の男女を対象にした「一番欲しいと思うドラえもんのひみつ道具」と言うアンケート調査で堂々の第5位でした。もちろん第1位は「どこでもドア」。そんな中、小学館「小学一年生」の雑誌付録に「ドラえもんアンキパンメーカー」なるものがあり、思わず心奪われました。

(2021.2.19 堺より K.W.)
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無電柱化とC.C.BOX 
 
 歩道に設置されたマンホールのような丸形ではなく、四角い蓋を目にされたことはありますでしょうか。 写真は、C.C.BOX=Communication(Compact)Cable Boxと呼ばれる電線共同溝のメンテナンスをするための蓋です。電線共同溝は地上に出ている電線類をまとめて道路の下に埋設するもので、無電柱化の方法の一つとして用いられます。

 調べて初めて知ったことですが、無電柱化は良好な景観面だけではなく災害に強いまちづくりや通行空間の安全性や快適性向上の観点から推進されているようです。意外にも景観よりも防災面での整備が多く進められているようで、幹線道路で多く整備されているようです。

 コラムに載せる写真を撮りに姫路駅前や姫路城周辺に行きましたが、意外なことにC.C.BOXは私の家の近所で見つけることができました。

(2021.2.9 姫路より T.M.)
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今年のどんと祭は
 
 宮城では1月14日にどんと祭が行われます。神社の境内で正月飾りなどを焼き、その御神火にあたることでその年の無病息災を祈願する祭で、仙台市内では特に大崎八幡宮のどんと祭が有名です。大崎八幡宮の近隣に住んでいる身としては、毎年ただ帰宅するだけでも裸参りの列や一般の参拝客に囲まれて盛況さを感じられたものですが、今年はやはり様子が違いました。

 沿道を歩く人波は例年の半分以下といったところで、裸参りにいたっては1団体も見かけることがありませんでした。河北新報によると、裸参りの参加団体は昨年の3分の1程度だったそうです。年々参加者が減少傾向にあったとは言え、ここまで急激に人が少なくなることは1年前では考えられませんでした。今まで身近にあったイベントだからこそ、改めてより強く新型コロナウイルスの影響の大きさを感じさせられます。

 来年の1月14日をどのような状況で迎えることになるのか今はまだ予想もつきませんが、みなさんが心置きなく参拝できるようになっていてほしいと祈るばかりです。

(2021.2.1 仙台より M.K.)
 
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吊り橋 
 
 昨年末の休み中にドライブで、奈良県吉野郡十津川村にある吊り橋「谷瀬の吊り橋」を渡ってきました。つり橋の長さは297メートル、高さ54メートルで、真下には十津川(熊野川)が流れる絶景です。当日はあまり人出も無く、のんびりとしたものでしたが、橋幅が狭く、足元は板張りで隙間があるため、時折の強風と所々に積もる雪がかなりの恐怖心をあおります。

 現在、歩行者専用吊り橋で日本一長大なのは「箱根西麓・三島大吊橋 三島スカイウォーク」で、その長さは主塔間長400m(全長640m)。しかも橋の上から富士山や、駿河湾を眺めることができるそうです。このランキングからすると「谷瀬の吊り橋」は番外なのですが、上位にランキングされた橋が観光用で有料なものが多いのに対し、地元谷瀬集落の人々が私財を出し合って架けた(昭和29年)生活橋は無料開放され、周りの景色に溶け込みとても風情があります。

 今回はコロナの影響で人もまばらでしたが、トップシーズンになると一度に20人以上が渡ると危険なため上野地から谷瀬への一方通行規制になるとの事。その時は対岸からの戻りは有料バスだそうです。

(2021.1.21 堺より R.I.)
 
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きんかんの甘露煮 
 
 栃木の社会人の娘と京都で学生生活を送る息子が帰省せず、今年のお正月は夫婦二人だけのさびしいものとなりました。新型コロナウィルスの感染者は増え続け、多くの方が何かしらの不安を抱えたままの年越しであったのではないでしょうか。

 お正月準備にも身が入らない状況でしたが、庭の「きんかん」が例年以上の豊作で、そのまま食べるのにも限度があり、保存食にと甘露煮作りに励みました。この「きんかん」の樹は、義父母が植えたもので、樹齢はおそらく30年ほど。ここ数年、大きなやわらかい実をたくさんつけてくれます。きっと、樹木としても一番勢いのある時期なのでしょう。

 はちみつと砂糖を入れて、「きんかん」をコトコトと煮込むと甘酸っぱい香りが家中に広がり、少しだけ気持ち穏やかに過ごせました。ちなみに「きんかん」は「金冠」と掛けられ富を象徴し、おせち料理の縁起物の食材の一つ。そして、ビタミンが豊富な「きんかん」を皮ごと食べると風邪の予防にもなるとのこと。

 毎年実のなる「きんかん」を残してくれた義父母に感謝しつつ、金運アップと健康を願って、超手抜きのおせち料理に入れました。

(2021.1.12 姫路より M.K.)
 
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木星と土星のランデブー 
 
 今年最後の天体ショーをご覧になりましたか?日ごとに近づいていた木星と土星が12月21日に大接近しました。本来今期での最接近は12月22日3時頃なのですが、日本ではこの時間、両惑星が地平線の下にあるため見ることが叶いません。観察するにしても、日没から木星が沈む19時まで、しかも南西の低い空なので雲や天候によってはチャンスを逃してしまいます。

 地球と木星と土星はほぼ20年ごとに一列に並びますが、両惑星の公転軌道がずれている為にこれほどに超大接近するのは397年ぶりの事で、次にこのランデブーが見られるのは60年後の2080年になります。

 急に寒くなってきた冬至の夜空、繰り広げられる天体ショーを見上げると昨今の騒動から少し抜け出せる気がします。
(写真:12月20日、日没からの南西の空。4個の衛星と並ぶ木星と、土星。手持ちのデジカメにて撮影。)

(2020.12.23 堺より N.I.)
  
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あなたのシンボルは何?(第2回)  
 このコラム欄で前回は「あなたのシンボルは何?」と題して再建中の熊本城をご紹介しました。今回は私のシンボルの中から、その一つを紹介します。観光コースに入らないような場所にあり、ご存じない方も多いと思いますが、「北海道百年記念塔」が私のシンボルのひとつです。

 札幌の郊外に、1968年の開道100年を記念し建てられたもので、一面原始林の中に高さ約100mの塔がぽつんと立っています。何もない塔ですが、小さい頃から私に力を与え続けてくれました。全面こげ茶色の耐候性高張力鋼で覆われた百年記念塔も50年経つと、接続部や雨水が溜まる部分での侵食が進み、解体することが決定してしまいました。表面が茶色なのは、表面の錆びがそれ以上錆びさせないようにするため、と小学校の先生に教えてもらいましたが、大学卒業間際までその話を理解できなかったことが、今になっては悔やまれます。何もない塔ですが、明治村北海道版の「北海道開拓の村」へお越しの際には、その横まで散歩して見上げて頂けると嬉しいです。(公共交通機関でも行けますが、道内はレンタカーで動くのが便利。千歳空港から車で50分。北大から車で30分。)

(2020.12.10 姫路より K.A.)
 
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コロナ渦の高価なお買い物 
 
 皆様、最近は、街に枯葉が落ち、風も急に冷たくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。 今年ももう終わろうとしていますが、今年はコロナウイルスに振り回された年だったなあと思います。 行きたいところにも行けず、やりたいこともできず、「我慢、我慢。」の年でした。

 そんな中、私は最近とある高価な買い物をしました。今までの人生で一番、高額だったのではないかと思います。それは、楽器のチェロです。中学から大学まで音楽部に入り、チェロを弾いていたのですが、社会人になり、なかなか趣味に費やす時間がとれませんでした。しかし、今回のコロナで、家にいることが多くなり、趣味に費やす時間が確保できるようになったため、チェロの購入を決意しました。このチェロは中古ですが、見た目もよく、赤色のハードケースもついてきたので、とても良いお買い物でした。

 何よりも、久々に自分でチェロを演奏できる喜びを得られたことが、一番嬉しかったです。(来月の口座残高を見るのは恐怖ですが、、、)

 皆様もこの機会に、旅行などにお金が使えない分、趣味にお金をかけたり、新しいことにチャレンジして、おうち時間をエンジョイしてはいかがでしょうか?

(2020.12.1 仙台より A.A.)
 
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 キノコに生えるキノコ 
 
 梅雨の頃から秋にかけて、直径10cmを超える黒い大きなキノコの上に白い小さなキノコが生えているのを見かけることがあります。これが「キノコに生えるキノコ」の「ヤグラタケ」です。写真の黒いキノコはクロハツですが、他のベニタケ科のキノコにも生えるようです。肉眼で見ることができるキノコは菌類が胞子を遠くに飛ばすために発達させたもので、菌類の本体は目視できない菌糸ですが、ヤグラタケは菌糸の段階で他のキノコ(菌類)に寄生していることが分かっています。成熟したヤグラタケは淡黄褐色となって傘を広げて胞子を出しますが、腐臭を出してハエなどの虫を集めているところを見ると、虫に胞子を運んでもらっているのかもしれません。寄生生物が急激な環境変化に対応できないからでしょうか、7月は雨天ばかり、8月は猛暑続きの今年は、ヤグラタケを見ることが叶いませんでした。ヤグラタケが食べられるのか、それとも毒キノコなのかは分かりませんが、キノコ狩りには十分注意したいものです。

(2020.11.19 堺より T.I.)
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 豊岡劇場   
 
 2020年春、新型コロナ感染症拡大防止のため営業自粛要請の嵐が吹き荒れた。様々な業種が大打撃を受けたが、映画館も例外ではなく、ましてや資本力の乏しいミニシアターなどローカル劇場は危機的状況だった。若い頃ミニシアターで世界中の映画を観て楽しんだ自分としては胸が痛む思いだった。そんな時SNSで「SAVE OUR LOCAL CINEMASプロジェクト」という活動を知った。寄附やオリジナルTシャツ購入等で関西の小劇場を応援しようというものだった。すぐさま夫婦でTシャツを購入した。届いたTシャツの背には参加劇場13館の名が記されていた。足を運んだ事のない劇場も多くあった。

 そして夏。家族で県北部へドライブをした際に偶然ランチに立ち寄った店が、豊岡劇場の一部をリノベーションして作られた飲食店だった。「あれ?この劇場、Tシャツに名前があった…?」古いがとても味のある素敵な劇場だった。確かに売店にあのTシャツも置いてあった。なんだか嬉しくなった。

 私が住む中核市にはもうこのような昔ながらの劇場はなく、シネマコンプレックスだけである。豊劇も平成24年に一度は閉館したが、映画上映に留まらず人の集う「場」として再生したという経緯があるそうだ。シネコンでは掛からない面白い作品を上映し、予算の小さい映画を支えているのがミニシアターである。そういう映画の作り手のためにも、できるだけ応援していきたい。

(2020.11. 姫路より M.I)
   
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 鎌先温泉「時音の宿 湯主一條」を訪ねて ~大正時代にタイムトリップ出来る素敵な宿~  
 
 今年の夏、義母の誕生日の御祝いで訪れた鎌先温泉「時音の宿 湯主一條」がとても素敵な温泉宿でしたのでご紹介したいと思います!仙台から車で走ること約50分、宮城県白石市にある蔵王の山懐に抱かれた鎌先温泉郷に到着しました。鎌先温泉は開湯から約600年と言う長い歴史を持つ温泉郷です。その昔、伊達政宗公や片倉小十郎景綱公も入湯したと言われています。山の中に4軒の温泉宿が身を寄せ合うように建ち、訪れた日は霧が立ち込めていてまさに秘湯という雰囲気でした。

 駐車場から宿の送迎車に乗り継ぎ、車がやっと1台通れるほどの急な坂道を上ると目的の宿に到着。和モダンな外観の別館に入り、おもてなしの御茶菓子をいただいて、案内係とともに部屋に向かいます。

 「お客様は映画の主人公。宿は『一條の森』です。森の中をさまよい歩けば森林浴ができる露天風呂や歴史ある薬湯に出会い、美味しい森の晩餐に舌鼓を打ち、所々にある野花と快適な部屋で過ごし、大正時代の東北の素朴で親切な森の住民の優しさに触れ、映画を見終わった時のような優しい気持ちで現代へ戻ってほしい。」

 そんな宿のコンセプトどおり、宿泊した1泊2日で身も心も優しく癒されて帰宅することができました。

 「なぜ大正時代?」と思われるかと思いますが、湯主一條には大正時代から昭和初期にかけて建てられた木造4階建ての本館があるのです。宿泊施設が入る現代風の別館と、個室料亭がいくつも並ぶ歴史ある本館とが「時の橋」と呼ばれる廊下で繋がっています。2つの趣の異なる館内を歩くと、まるで時代をタイムトリップしたような感覚に陥ります。本館は、あの「千と千尋の神隠し」に出てくる温泉宿のモデルの1つと言われているそうですよ。

 東北はこれからが冬本番。コロナで疲れた心身を休めに鎌先温泉を訪れてみてはいかがでしょうか?ちなみに鎌先温泉は「傷に鎌先」と言われるほど、外傷に大変効能のある名湯です。温泉に入った翌日、1歳の子供の汗疹がつるりと綺麗になっていて温泉の確かな効能を感じました!

(2020.11.2 宮城県白石市にて Y.K.)
  
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 キャロライナが色づく頃
 
 自粛期間中、新しいことを始めた人も多いのではないでしょうか。私の周りで家庭菜園をされている方がいるのですが、最近の実りを知らせてくれました。

 これは「キャロライナ・リーパー」という唐辛子の品種です。名前の響きは可愛らしいのですが、その由来はサウスカロライナ州(South Carolina)で開発されたリーパー(死神 Reaper)。つまり「カロライナの死神」なのです。

 唐辛子の辛さは「スコヴィル値」で示されるのですが、これは辛味を感じるカプサイシン成分の割合で決まります。最近辛くて有名なハバネロは25万~45万スコヴィルで、キャロライナ・リーパーは220万スコヴィルで桁違い。いかにキャロライナ・リーパーが辛いかが分かります。  唐辛子は比較的育てやすい植物で、ガーデニング初心者の方も失敗が少ないのですが、キャロライナ・リーパーは少し手がかかるようで、実がなかなかつかなかったそうです。暑過ぎたり、水をやり過ぎたりはダメで、その調整が難しそう。なので、急に涼しくなって実がふっくらして赤くなりだした時の喜びもひとしおです。赤唐辛子をドライフラワーにしてリースにするインテリアがありますが、リーパーをリースにするとどんな感じになるのでしょう。

 ここで、不思議なチャレンジを見つけました。唐辛子を食べても演奏し続けられるかというもの。プロの演奏者を前にした指揮者はクラウス・ピルガードという人で、デンマークのミュージシャン兼エンターテイナー、別名を「チリ・クラウス」といいます。楽団員が口にしたのはかなり辛い部類のブート・ジョロキア(100万スコヴィル)、もしくはハバネロだったそうです。・・・・何度見ても不思議なチャレンジです。

「Chili Klaus & Classical Orchestra」
https://www.youtube.com/watch?v=MuvUaFp_qMQ&list=RDMuvUaFp_qMQ&start_radio=1
「Chili Klaus & Big Band on fire」
https://www.youtube.com/watch?v=AW4zTRAAsO8

(2020.10.22 堺より N.I.)
 
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廃線跡 
 
 半年前のことですが、新型コロナウィルスの関係でテレワーク勤務になった4月から5月、運動不足解消に近隣にある遊歩道をコースに選び、早朝散歩をすることにした。この遊歩道は兵庫県加古川市の別府港と国鉄野口駅、播磨町の土山駅を結ぶ2路線で走っていた別府(べふ)鉄道の跡地である。この路線は1921年~1984年まで運行されており、廃線になる前の1970年代後半に、国鉄に乗るために数度乗車したことがある。

 遊歩道の途中の公園には当時使用されていた気動車(昭和6年製)が展示されており、記憶が正しければ、乗った車両は一両の気動車で変速が自動車と同じフロアシフトであったように思う。また、遊歩道には起点からの距離がわかるように100m毎に表示があり、散歩、ランニングの距離が把握できる。道路との交差点には線路が残っており、元は路線であったこともわかる。めったに利用しなかった遊歩道だが、今回、多くの方が散歩、ランニングに利用されていることを知った。

(2020.10.9 姫路より H.M.)
 
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気持ちだけは、野球場へ行こう 
 
 3年ほど前から楽天の試合を観戦するようになり、そろそろ球団史上2回目の胴上げを、と意気込んでいた今シーズンは、新型コロナウイルスの影響で想像とは大きくかけ離れたものになりました。約3か月遅れで開幕した当初は無観客試合が続き、それから徐々に入場者数の上限が緩和されているものの、応援歌やハイタッチなどは現在も禁止されています。この状況下でも感染対策を施したうえで試合が行われていることをありがたく思う反面、仕事帰りに誘い合わせて球場グルメを食べながら応援したり、時には旅行も兼ねて他チームの本拠地まで遠征するなど、今までは普通にできていたことがいかに貴重だったかを実感しています。

 異例ずくめのシーズンも残り30試合あまりとなり、チームは積極的な戦力補強をしながら、激しい上位争いを繰り広げています。感染症の1日も早い終息と、球場に歓声が響く日常が戻ることを願いつつ、テレビの前から声援を送る日々です。(写真は昨年のものです)

(2020.10.1 仙台より C.K.)
 
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 とある夏の日に、出張先の主人から「綺麗な虹が出てたよー!」とのLINEが。写真を見てみると、空に見事な円弧を描いているではないですか!
 
 一緒に写真を見ていた娘が「虹、すごーい!作ってくるー!」と家の前へ。。。作る!?どうやって???母は、側でじっと見守っていると、、、何やらホースを持ってきて、空中に水を撒き出しました。あれ?あれ?と言いながら様々な角度でホースの水を、太陽の光に当てています。「あっ、虹できたー!!」と。小さいながらも、綺麗な虹が出来ています!

 コロナ禍でどこにも連れていってやれない日々でしたが、子どもは日常の中で日々発見と楽しみを見付けるものだなぁ、と感心いたしました。ちゃっかり者の娘は、今年の夏休みの自由研究はこれに決まり♪と満面の笑顔でした。

(2020.9.20 堺より M.T.)
 
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ブレイクタイムのお供  
 
 コロナの感染拡大が懸念される中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私は大学のオンライン対応に関する仕事がひと段落し、最近は後回しにしていた書きもの仕事をコツコツと仕上げているところです。

 皆様は仕事のブレイクタイムにお供にしているものはありますか?ほっと一息つきたいときにお菓子を食べたり、コーヒーを飲んだり、人によって様々お供にしているものがあるのではと思います。私のブレイクタイムのお供はガムです。文書作成等で頭を使っているとどうしても口が寂しく感じるので、以前までは休憩の際に好きなチョコレート菓子を食べていました。しかし、文章作成に行き詰まったり、疲労している際の休憩には無心でチョコレートを消費し、いつの間にか大量のカロリーを摂取していた事実に愕然としたこともあり、他に何かいいものはないかと模索した結果、現在はガムに落ち着きました。知り合いの先生が言うにはガムを噛むことで脳の血行が促進され、脳の働きが活発になるらしいです。思い込みかもしれませんが、ガムを噛むとリフレッシュでき、休憩後の仕事がはかどる気がします。

 しかし、最近ガムの消費量も増えてきて、顎が疲れすぎて口が開きにくくなったり、心なしかエラ当たりの筋肉が発達して顔が四角に近づいた気がします。チョコレートにしろ、ガムにしろ、食べすぎることを防止する手段を見つけないといけないと思いました。

(2020.9.10 姫路より A.N.)
 
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新幹線を眺めながら 
 
 新型コロナウィルスの影響で県外への移動が自粛されていたためなかなか遠出は出来ませんでしたが、自粛解除後は隣県の夫の実家に行くことが出来るようになったので、お盆の時は夫の実家に行く前に何度か行ったことのあるくりこま高原駅前のエボカ21に寄り、新幹線好きの子供と一緒に展望レストランから新幹線を眺めてきました。

 いつものお盆だったら駅に止まった新幹線からいっぱい降りるお客さんたちを見るのですが、今年は10人いた?っといった感じで、コロナの影響で例年とは違う感じがしました。

 それでも、停車する新幹線と通過する新幹線を遠くから先頭車両のライトが見えると子供と一緒になって次に来るのはこまちが連結されているかなとワクワクしながら見ていました。コロナの流行が治まったら今度は見るだけでなく、新幹線に乗って出掛けたいと思います。

(2020.9.1 仙台より H.T.)
 
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金毘羅船船、蘇民将来子孫也 
 
 まだコロナのニュースが遠い海外での出来事のように小さく報道されていた頃、親友達と京都旅行に行きました。いくつかのイベントの中でも楽しみにしていたのが舞妓さんとの会食。舞を見ながら会席料理をいただき、その後お座敷遊び。今回は舞妓さんのお唄に合わせて金毘羅船船に興じました。その後お着物の事や、だらり帯の結び方、それから季節ごとに変わる簪のお話やプライベートの事など、とても興味深いお話をゆったりとした京言葉で話す柔和なお顔の舞妓さんがとても可愛らしかったです。和装のしぐさや、和室での所作など、とても魅了されました。

 本来なら、舞妓さんや芸妓さん達が日頃通い鍛錬した沢山の習事を披露する「京おどり」も、今年はコロナ禍で中止。盛夏の川床夕涼みも自粛、秋の「祇園をどり」も中止。祇園祭も山鉾巡行・宵山中止でしたが、こんな時こそ「蘇民将来子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」の護符を掲げて、八坂神社御祭神スサノヲノミコト(素戔嗚尊)に疫病による厄災の除去を切に願います。

(2020.8.20 堺より R.I.)
 
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公園巡り  
 
 新しい生活様式が提示され、私たちの生活も様変わりしました。大人ももちろんですが、影響を受けているのは子供も同様です。

 わが子もやっとオムツも外れ、今年はたくさんプールや旅行にいくぞ!と意気込んでいたのですが、楽しい計画も大幅に変更を余儀なくされました。

 屋内よりも感染リスクが低いと思われるので、最近の我が家のレジャーは専ら公園巡りです。遊具ももちろんですが、広い芝生を走り回ったり、木をつついて虫を採ったりと、まったく退屈せずに遊んでいます。小さな子供には、遠くの遊園地やレストランの外食よりも公園でピクニックの方が何より楽しいんだと改めて思いました。

 おかげさまで、県内の公園事情にはだいぶ詳しくなりました。水遊びができたり、森のように木が生い茂っていたり、長い滑り台があったりと、それぞれ特徴があって面白いです。この機会に色んな公園に行ってみようと思います。

(2020.8.3 仙台より S.A.)
  
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ジャカランダ
 
 大阪府立大学中百舌鳥キャンパスの一画、馬術部厩舎の横にひときわ目を引く紫の花が咲きました。世界三大花木の一つである「ジャカランダ」です。(世界三大花木:ジャカランダ、ホウオウボク、カエンボク)

 この花は南米原産の花木で初夏に開花しますが、府大のジャカランダは2002年に馬術部の創部50周年記念事業の一環として植樹されたそうです。もともと熱帯植物なので、冬の寒さに耐えられず何本も枯れてしまい、最初の花が咲き開くまでに6年もかかりました。寒さが苦手なため日本では珍しく、海外では「紫の桜」とも呼ばれ、見上げた空に咲く様子が紫雲のようだと、その和名を「紫雲木(しうんぼく)」と言います。薫風香る初夏の小道に咲き並ぶ紫の花と、そこを闊歩する馬の姿が本当に美しいです。

 馬術部といえば先月、岐阜大学で馬術部の馬小屋が全焼し、馬4頭が死んでしまうニュースがありました。逃げ遅れた馬たちを助けることが出来ず、厩舎前で泣き崩れた学生の心情を思うととても辛いです。

(2020.7.20 堺より R.I.)
 
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半夏生  
 
 新型コロナウイルス対策で外出を自粛している間にも、自然はいつもと変わらない営みを続けています。季節も移ろい、気が付けばもう7月ですね。

 夏至から数えて11日目にあたる7月初めから七夕頃までの5日間を七十二候では「半夏生」といいます。半夏(ハンゲ)とは烏柄杓(カラスビシャク)というサトイモ科の薬草から作られる生薬のことで、この草が生える時期を指してつけられた名称とのこと。「半夏瀉心湯」など漢方薬の名前にも付いています。また、同じハンゲショウという名で呼ばれ葉の一部が白くなる植物がありますがご存じでしょうか?(写真左:隣の畑の半夏生)こちらの命名は「半化粧」から来たとか半夏生の頃に花咲くからとか諸説あるようですが、緑と白の色合いが涼し気で雨に濡れた風情も良いものです。

 さて、関西では半夏生にタコを食べる習慣があります。これは田植えが終わった時期にタウリン豊富なタコを食べて疲労回復に努めるとか、八本足のタコのように稲がしっかり根を張るよう願ったからといった説があります。関西人の私は全国的にタコを食べるのだと思っていましたが、調べてみるとどうやら地域によって違うようです。香川ではうどん、福井ではサバ、奈良ではきな粉餅など様々。今年はマスク着用で蒸し暑さも増しますが、明石のタコでも食べて夏に備えますか。

(2020.7.8 姫路より M.I.)
 
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さくらんぼの実る頃 
 
 新型コロナウイルス感染症の影響で4月からテレワークを実施してきましたが、6月に晴れて通常出勤となり、つい先日、県をまたいだ移動も緩和されました。

 長い籠城で有り余った気力とやや落ちた体力、そしてかなり重たくなった身体をどこかで解放しなければ、、そうして思いついたのは人生初のさくらんぼ狩り。仙台から車を走らせ約1時間、食べまくるぞ!と意気込んだ矢先、目に飛び込んできたのは「今年度のさくらんぼ狩りは中止いたします」という張り紙でした。

 聞けば、新型コロナウイルス感染症対策の観点から万全な対策をとるのは難しく、多くの農家がさくらんぼ狩りを自粛しているとのこと。下調べをしなかった自分を激しく呪い、露店にある光り輝くさくらんぼたちを恨めしく眺めていると、こんもりと盛られた不揃いな佐藤錦500グラムのパックが、なんと400円で売られているではありませんか。まあ、、これでいいか!と早々に気持ちは切り替わり、あっという間に1パックを平らげ、ニューノーマルなさくらんぼ狩りを堪能しました。

 そうこうしている間に露店には観光客や地元の方が続々と集まり、私が到着してから30分もたたないうちにお店のほとんどのさくらんぼがなくなっていました。皆さん、相当お待ちかねだったのですね。新たな生活様式を求められる中、さくらんぼという季節の便りはいつもと変わらず届けられることに、一層の感謝と愛おしさを感じた週末でした。

(2020.7.1 山形より M.T.)
 
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ハイハット・シンバルと消毒液 
 
 少しずつ日常が戻りつつありますが、コロナ禍の終息にはまだ時間がかかりそうです。マスク着用が常になり、街中いたるところに消毒液が設置されるようになりました。そんな中、先日面白いものを見つけました。楽器店に入った時の事です。入り口に消毒液があったのですが、そこに「足元のペダルを踏みますと消毒液がでます」と書いてあります。最初は譜面台かなと思いましたが、なんと!ハイハット・シンバルの本体でした!

「ハイハット・シンバル」とはドラムセットの一部で、スタンドにセットされた2枚のシンバルをペダルを踏むことで叩く楽器です。ペダルを踏むと閉じ、ペダルから足を上げると開きます。下側の厚めのシンバルは固定されていて、上側の薄めのシンバルがペダルで上下するので、今回のセッティングはその動きを利用しているのです。しかもオプションで付けられるトレーが消毒液の容器にサイズがぴったり。

 楽器店ならではのアイディアと、消毒液の容器に触らなくても良い安心感とで、なんだか嬉しくなってしまいました。

(2020.6.22 堺より R.H.)
 
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 自然豊かなキャンパス  
 
 2019年7月5日お昼頃に撮影しました。キャンパスの最も山際にある建屋2階から眺めていると、鹿が草を食んでおりました。かねてより、キャンパス周辺の至るところにコロコロしたもの(実は糞)を見ることがありました。この辺りは、時に鹿、猪、熊が出没すると聞いたことがありましたが、この日、初めて実態を確認することが出来ました。慌てて写真を撮った次第です。この日現れたこの鹿は、しばらくの間、この場に滞在し、周囲を警戒している様子は有りませんでした。後日、この山手では複数の鹿を確認できました。

 ところで、云十年前のことを思い起こしても、自分の生まれ育った山深い田舎で蛇以外の野生動物に出会ったことはありません。動物と人間の領域領分があり棲み分けがなされていたのか。そういえば、ニュース等で、都会の住宅地に動物が出現したとの報道に接することがあります。こうした事例から推察すると、「自然豊かなキャンパス」は、人間が動物の領域に入り込んだのが原因か。原因が人間なら、対応責任は人間にありますね。お互いに危害無き事を祈るばかりです。

(2020.6.10 姫路より K.T.)
 
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 材木岩公園 
 
 先日、宮城県白石市小原地区にある[材木岩公園]を訪ねてみました。年度末からしばらくどこかへ行くことがはばかられていたけれど、この日は少し車でドライブ。晴天に恵まれ、自粛していた分明るい気持ちになりつつもマスクを欠かさずしばし散策をしてみることに。タモリさんでおなじみの[柱状節理]が連なり、崩落しているところも多く安山岩のような脆い岩石で構成されていることがわかります。

 近くには[風穴]の説明があり、雪の深いこの地区ならではの[氷室]が2つ。しかも川に沿うようにして材木岩があり、水や雪による浸食がこの崩落を繰り返してきたことがわかり、雪が崩落した岩とともに堆積し、岩と岩の隙間から冷たい空気が噴き出すことを利用した氷室はこの地域で盛んだった養蚕業(特に蚕の卵の保管に向いていたよう)では活躍したそうです。

 昔から人は自然と共存することが本来とても上手にできていたので、厳しい自然環境の中においても工夫してきたことがうかがえました。

(2020.6.1 仙台より F.N.)
  
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 「YELLOW」(兵庫県高砂市) 
 
  兵庫県高砂市の山陽電車荒井駅近くに「YELLOW」という卵とジェラートのお店があります。籠谷(かごたに)という兵庫県奥丹波地方に自社養鶏場を持ち、地産地消・地域貢献を掲げている卵の会社のお店です。卵は、1個20円から販売されていて、容器は持参する事になっています。昔の卵屋さんのようです。
  
  卵は、自宅でだし巻き卵にしていただきました。味が濃くてとても美味しかったです。ジェラートは、店内でいちごミルクをいただきました。これも味が濃くて美味しく、満足して帰路につきました。店内には、カフェスペースもあるので、普通のコーヒーもありますが、その場でジェラートを食べる事も可能です。

   家族連れやカップルがジェラートを買うために並ぶのですが、その列に交じって地元の主婦や年配の方が卵を買いに来られます。一時の賑わいだけでなく、地元の方に利用されてこそ、地産地消・地域貢献に繋がる1歩になるのかと思います。姫路市の東隣の高砂市です。機会があれば、ご賞味ください。

http://www.kagonet.co.jp/yellow/

(2020.5.11 姫路より Y.N.)
 
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 おうちでいちご狩り 
 
 コロナの影響でいつもとは違った春、子供二人は誰もが経験した事のない長い長い春休みをもてあましております。長すぎるお休みは親子の溝を深くするな、なんて考えていると、お友達から「うちでいちご狩りしない?」との連絡が! うちでいちご狩り?!SNSに疎い私は知らなかったのですが、洗濯ばさみでいちごを吊るして家の中や庭でいちご狩りをするのが話題になっているようです。

 ビニール紐に洗濯ばさみを通して庭に張り巡らせ、いちごを一つずつ洗濯ばさみで挟んでいきます。たまにお菓子もはさみつつ。並んだいちごの可愛らしさに親子で大興奮です。慎重にはさんでいったいちごですが、可愛いー!!と見とれたのはほんの一瞬で、子供たちはあっという間にいちごを完食してしまいました。学校も遊園地も動物園もお休みで、公園ばかりの春休みに素敵な思い出ができました。

 最後にケーキ作り。こちらも30分かけて作ったケーキが30秒で無くなり… 子供のパワーはすごいです。早く普通の毎日が戻りますように。

(2020.4.10 堺より C.T.)
 
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 初顔合わせ、さぷり~む    
 出張で新幹線を利用する際は新大阪駅から乗車することが多いのですが、新大阪駅では全ての新幹線が停車するため、タイミングによっては珍しい車両を見かけることがあります。特に、ドクターイエローなどの非営業運転車両の場合は、案内板に回送(Out of Service)と表示されるので、この表示のときにはついついホームに入ってくる車両を確認してしまいます。先日も、この表示が出ていたので気になって見ていたところ、現れたのはなんと現在試運転中の次世代の新幹線N700Supreme(N700S)でした。初めて目にする新車両だったもので、思わず先頭車両まで走って行って写真を撮ってしまいました。そこで今回はN700Sのお話です。

 この新車両では、今と何が変わるのでしょうか。先ずは乗客にとって最も大切な客室関係についてです。その名の通り、これまでの新幹線史上で最上位の乗り心地を実現しているということです。普通車もこれまでのグリーン車並みに!という訳にはいかないでしょうが、快適に越したことはないですね。座面連動型のリクライニングシードや、大型化された電光掲示板、さらに停車駅に近づくと頭上荷物棚がライトアップされるなど、様々な配慮がなされているそうです。また、これまで窓側だけだったコンセントが、全座席に装備されています。電源が使いたい時に、わざわざ窓側の席が予約できる便を探し回る必要がなくなります。以前は探し回った挙句、ようやく見つけて予約したら700系(壁コンセントなし!)だったというコントのようなこともありましたので。。。

 次に、車両性能についてです。主変換装置と呼ばれる電力変換装置に炭化シリコン材が使われています。「それがどうしたの?」と思われるかもしれませんが、これによって主変換装置が小型化され、これまでは多数車両にわたって収められていた電力変換装置をより少ない車両に集約させています。このため、N700Sは、最小では4両編成で走行できるそうです。これまでの700系は8両編成が最小(ガラガラなのになんでこんなんい長い車両編成なの、という状況に出くわされた方ものいらっしゃるのでは?)ですので、これまでより柔軟な運行が可能になるらしいです。個人的には新大阪より西側の運行本数がもっと増えると、姫路駅が利用しやすくなると思います。あと、世界初、高速鉄道車両に電池を搭載することで架線からの電力供給がなくても30km程度の距離を自走できるそうです。これは緊急用でしょうが、備えあれば憂いなしということですね。

 それにしても、もう完成の域にあると思っていた新幹線に、まだこれ程改善の余地があったということに驚く一方で、その名の通り最上位を目指すエンジニア魂に感銘を受けました。因みに、N700Sの営業運転は2020年7月を予定とのことで、今から乗車する日が楽しみです。

 こぼれ話ですが、現行の東海道新幹線のN700Advance(N700A)には、大きなAと小さなAと呼ばれる2種類の車両があることをご存知でしょうか。これらは、はじめからN700Aとして製造されたものが大きなA、一つ前のN700を改良したものが小さなAとなっています。因みに、左側の写真の奥側に写っているのが大きなAの車両です。

(2020.4.7 姫路より Y.H.)
 
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 スケール感   
 
 この時期、日が沈みかける頃合いに楽しみにしている事がある。仕事終わりにオフィスがある建物を出ると、すぐに左上空(南西)を見上げる。夕暮れの、グラデーションかかったやや低めの空に宵の明星が閃々と佇んで、まだ夕闇とは程遠い明るい空にその存在感が美しく、しばらく目が離せない。そんな金星を愛でながら次第に暗くなるキャンパス内を歩きつつ、別の方角に3つ目立った星を探す。オリオン座ベテルギウス、おおいぬ座シリウス、こいぬ座プロキオンを結ぶ冬の大三角形。つんっと冷たく澄んだ夜空をしばらく見上げて歩く。

 ・・・っと、美しい星を眺めながら、まだ漆黒とも言えない夜空にこれほど目立つ星の大きさってどれくらいなのかと思い、比較してみて驚いてしまった。オリオン座のペテルギウスと比較すると、太陽は点でしかない。しかも、近年そのベテルギウスが観測史上異例の減光を記録し、科学者達の間では超新星爆発が起こるのでは?!と騒めき立っているようだ。太陽の約1000倍、誕生から約850万年経つ赤色超巨星の恒星ペテルギウス。地球から約640光年離れているが、もし爆発したらいったいどのような影響が出るのだろうか。

  何気なく綺麗だなぁと見上げていた星々の存在感とスケール感を思うと唯々圧巻で、日常の気に病む些細な出来事など一笑に付され何処かに飛んで行ってしまった。

(2020.3.19 堺より R.I.)
 
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 かかしの里のひな祭り  
 
 住民たった14名の過疎の集落に130体もの手作りかかしがいると聞き、先月、姫路市最北部の安富町関地区を訪ねました。そこは予想以上の山奥で信号もない一本道をひたすら北上。ダムを過ぎ山道を走りようやくたどり着いたそこには、静かでとても空気の澄んだ山間の田園風景が広がっていました。動くものは数人の観光客のみ。あとは、畑、バス停、小屋の陰、道端のそこかしこに佇む等身大のかかし達。といっても景色に溶け込んでいるため、住民なのか「かかし」なのか一見わからないのですが。

 時節柄ちょうど雛人形が展示されていました。古い七段飾りや掛け軸と共に、かかしのお雛様も。車座になって宴会を楽しむ五人囃子と三人官女たちには思わず笑みがこぼれます。一緒に行った母も田舎の家屋や生活道具を見て昔を思い出し懐かしんでいました。

(2020.3.10 姫路より M.I.)
   
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 土木技術の未来を担う 
 
 先日、仙台市・メディアテークで開催されていた高校生「橋梁模型」作品発表会2019を拝見させていただく機会に恵まれました。

 今回で18回目ということと全国ブロックごとに開催されているそうで、メディアテークの1階にずらりとならんだ橋梁模型は圧巻で、東北6県で土木系の学科がある高校16校から25作品が提出され、一次審査を勝ち抜いた上位12作品が展示されていました。いわば決勝戦に勝ち進んだ作品ということもあり、材質は木材、石、紙・・・実在する橋をきちんとした縮尺で寸法をとり、バランスよく精巧に作られていることに感動すらしてしまいました。

 また、私のように通りすがりのような一般市民にも投票が許可され、益々これは責任重大だと展示していた資料などを熟読し、大いに迷って投票してきました。

 土木技術を学ぶ高校生が日ごろの学びの成果と現実的な社会基盤になるインフラ整備の技術をこのような体験から知識に結びつけていくことは[楽しみながら学ぶ]ことであり、意義のある発表会だということを感じました。結果が気になり、後日以下のサイトから確認したところ、私の投票した高校の作品が最優秀賞になっていました。土木科ではなく機械科の生徒が作ったもので鉄製の橋梁が本物のような風合いで作られて・・・ 全国で開催されているようですので次回2020年度の作品発表会へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

国土交通省 東北技術事務所 高校生「橋梁模型」作品発表会事務局 http://www.thr.mlit.go.jp/tougi/kyoryomokei/R1/index.html

(2020.3.2 仙台より F.N)
  
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 富田林寺内町散策 
 
 先日、富田林寺内町(とんだばやしじないまち)を散策してきました。富田林市とは大阪府南河内地域に位置しており、その一画に江戸時代から昭和初期の町並みが美しく残されている「重要伝統的建造物群保存地区」に指定された寺内町があります。ちょうど梅の花が咲く頃でしたので、古い町並みに美しい色香を添えていました。町内は整備されていて、旧家跡やカフェ、案内所などありますが、歩き疲れた頃合いで町家の茶屋に入り河内名物の「赤ねこ餅」をいただきました(写真)。餅米と、粉にしないで荒く押しつぶした小麦をつき合わせていて、普通のお餅と違い軽くサクサクとした食感です。「赤ねこ餅」の名前の由来は、小麦を加えているため肌の色が黄金色になり、並べた形が赤い猫が背中を丸めて寝ている姿に似ていた事によるのだそうです。

 この寺内町は「日本の道100選」に選ばれています。「日本の道100選」とは1986(昭和61)年度から1987(昭和62)年度に、歴史性と親しみやすさ、さらに美観性などを基準として旧建設省と実行委員会により選定された全国の地域シンボルロードです(100選ですが、実際には104か所あります)。大阪府では他に「御堂筋」「フェニックス通り」が選出されており、近くに景観に優れていると認定された道があるのは嬉しい事です。

(2020.2.20 堺より R.I.)
 
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 50年後のEXPO’70
 
 大阪の万博記念公園にある「太陽の塔」の内部を見に行って来ました。姫路から車で1時間半、吹田JCT近くでひときわ異彩を放つ太陽の塔ですが、1970年の博覧会当時は丹下健三氏デザインの大屋根の真ん中に穴を開け、頭を突き出す形で設置されていました。塔の内部は空洞になっており岡本太郎氏デザインの「生命の樹」や「地底の太陽」が展示されていたそうですが、閉幕後50年近くも公開されないままに。行方不明となっていた地底の太陽や壊れた生物模型をこのたび復元し、耐震工事を施し2018年3月に内部が一般公開されたと聞いてずっと見たいと思っていました。中に入り階段を降りていくと、地下から伸びた生命の樹が色鮮やかに塔の中心部を貫いており、その力強さに圧倒されます。外から見る太陽の塔とは全く違う雰囲気で、異次元に迷い込んだかのようです。樹の枝に乗っかった恐竜などの生物模型の一部は、当時はモーターで動いていたとか。螺旋階段を上っていくと見学の最上階はちょうど塔の手の高さで、円錐形に鉄骨を張り巡らせた手の内部を見ることができました。当時はここにエスカレーターが設置され、塔の中から大屋根の空中展示へつながる経路となっていたそうです。これら最新のデザインや設備は当時の観客の度肝を抜いたでしょうね。

 念願の太陽の塔内部の見学を果たしましたが、万博50年後となる今、人類の進歩と調和は当時思い描いたように進んでいるのだろうか?とふと考えました。テクノロジーの進化の一方で、相変わらず紛争の絶えない世界情勢を伝えるニュースを聞きながら。

(2019.2.10 姫路より M.I.)
  
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  チャグチャグ馬コ
 
 毎年6月の第2土曜日、小荷駄装束をまとった約100頭の農耕馬が、岩手県滝沢市にある鬼越蒼前神社から盛岡八幡宮までの約14㎞を、「チャグチャグ」と鈴の音を響かせながら行進するお祭りがあります。衣装についている鈴の音から、「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」と呼ばれるようになりました。岩手山を背景に田んぼの間や市街地を行進する姿は、とても壮観で、初夏を彩る風物詩となっています。昔から馬を家族の一員として大事に扱ってきた、この地域ならではの行事です。ちなみに、この「チャグチャグ」という鈴の音は、環境省の「残したい日本の音風景100選」に選出されています。

 パレードの際、馬コの背には「あねっこ衣装」等の衣装を身に着けた子供達が乗っているのですが、馬に揺られながら沿道に向かって控えめに手を振る姿はとても可愛らしく、見る人を楽しませてくれます。たまに、乗り心地が良いのか馬の背で眠ってしまう子もいて、その姿もとても可愛らしいです。目と耳で楽しませてくれるチャグチャグ馬コ。いつまでもこの行事が残って欲しいものです。  

(2020.2.3 仙台より N.M.)
 
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 満月の名前
 
 先日、夜帰宅途中に視線のようなものを感じて、ふと空を見上げると満月でした。
最近知ったのですが、満月にはそれぞれアメリカの先住民族がつけた名前があるようです。今月はWolf Moon (狼月)。餌が少ない時期に、狼が食料を求めて鳴く様子から付きました。
ほかには、
2月 Snow Moon (雪月)
3月 Worm Moon (芋虫月)
4月 Pink Moon (桃色月)
5月 Flower Moon (花月) ・・・など。

 さらに、月のサイクルによって普段とは違う月も愛でることができます。
ブラックムーン (Blackmoon):ひと月に2度新月が出る事
ブルームーン (Bluemoon):ひと月に2度満月が出る事
スーパームーン (Supermoon):地球と月の距離が近いときに大きく見える満月
マイクロムーン (Micromoon):スーパームーンの逆
次の満月は2月9日(日)。スーパームーンは4月8日(水)。晴れていたら美しい月が見られます。

(2020.1.20 堺より T.U.)
 
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あなたのシンボルは何?
 
 大人になるまで城とは無縁の地で育ったこともあり、城に大した思い入れがない私には、コンクリート製にしてまで城を復元する気持ちがわからないまま、観光資源として必要なのかと思う程度でした。そんな私でも、10月に首里城が燃えている画像は、ショックで悲しく、沖縄の方々の喪失感を想うと胸が痛くなりました。その時、城というものは、その土地の方々のシンボルだということを今更にして理解したような気がします。

 写真は先日見学した再建中の熊本城です。大変な修復だと思うと同時に、まだ痛々しい様子に、城の修復を待ちわびる熊本の方々の気持ちを想う自分自身の変化にも驚きました。さらに、熊本から戻った時には、ライトアップされている姫路城に、何事もなくそこに建っていることに安心し、家に戻ってきたと感じる自分に気付くことになりました。
 
 城に限らずその土地々々でのシンボル的な建造物があります。皆さんご自身のシンボルは何でしょうか。機会がありましたら皆さんのシンボルも教えてください。

(2020.1.10 姫路より K.A.)
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オスプレイ(Osprey)参上  
 
 以前(2018.1.23 堺より)で紹介されたオスプレイ(和名:ミサゴ)ですが、冬には古墳の濠や溜池にもやってきます。画像はその時のものです。主に魚を捕らえて食していることから「魚鷹」とも言われ、漢字は「鶚」と書くようですが、とても読めたものではありません。アジサシやカワセミ等の魚を捕らえる多くの鳥が、頭から水中に飛び込み、嘴で獲物を捕獲するのとは異なり、頭を下にして急降下したミサゴは、水面すれすれのところで反転し、上手に足で魚を掴みます。爪は一度刺さると抜けない構造で、大きすぎる魚に引き込まれて溺死することもあるそうです。河口付近で、ミサゴがボラを捕らえるのを見たことがあります。低い位置でホバリングし、狙いを付けて急角度で降下するのですが、浅いところで体が水底に衝突しないのが不思議なほどです。狩りを見ていたセグロカモメとカラスが、横取りを企んで高速飛行ができないミサゴを追いかけて行きました。今晩、ミサゴのことを心配しながら、ソーテルヌに「からすみ」を合わせてみたいと思います。(画像のミサゴにも攻撃を受けた痕が見られます)

(2019.12.20 堺より T.I.)
 
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もののけの世界 
 
 私は、今年6月より兵庫県立大学 姫路工学キャンパスで勤務しています。ラストサムライのロケ地になった書写山の麓にあり、わたしの職場は坂の一番上にあります。勤務を始めて1週間経った頃、昼食に行こうと建屋から出た目の前の斜面に見慣れぬ茶色の物体があり、こちらを見ていたのです。

 「シカだ!」

  写真を撮ろうとポケットに手を入れた途端、その物体は斜面を駆け上がっていき、途中で立ち止まりこちらを覗いていたのです。初夏のある日は、子鹿が斜面の草を食べており、写真を撮りましたが、逃げもしませんでした。 最近の夕暮れどきには、私が帰宅しようと坂を下りだしたとき、数十m前をゆっくりと歩く物体に気づきました。「猫?ちょっと太いが。。。?」私は、坂道を下りながら写真を撮りましたが、その物体はゆっくりと下っていくのです。

 「狸だ!」

 私は気づき早足になりましたが、狸は一定距離を保ち坂道を下っていくのです。私は更に早足になりましたが、道の横の草むらに入られ見失いました。 姫路工学キャンパスは、書写山の麓で山の動物たちも共生しています。あなたも、関西に来るときは、姫路まで足を伸ばしてみませんか?もののけの世界を感じることができるかもしれませんよ。

(2019.12.10 姫路より H.T.)
 
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  通勤の道すがら     
 
 自動車で通勤しているため、放送大学横の駐車場に車を止めるのだが、職場へ向かう道すがら「ハンス・モーリッシュの樹」がある。毎日なんとなく横目に見ながら歩いていたが、少し調べてみた。

 Hans・Molisch 1856年オーストリア生まれ。1922年、東北帝国大学時代に生物学教室発足に伴う植物学の主任教授として招聘される。1925年に任期を終え帰国する際に植えられたのがこの樹である。若いころの研究成果に基づき「モーリッシュ反応」を発見したほか、仙台での研究成果は「光合成・明反応」の発見だそうだ。(!私の子供時代、数少ない「好きな教科」だった理科の教科書に載っていたのを思い出した。)なんとも素晴らしい研究成果である。(参考URL東北大学萩友会:http://www.bureau.tohoku.ac.jp/alumni/hitogoroku/201602/index.html)

 さて、植物といえば、毎年春になると「ハンス・モーリッシュの樹」のすぐ下に、この辺ではなかなか珍しい花が咲くのを皆さんご存知だろうか。白いたんぽぽである。たんぽぽといえばニホンタンポポとセイヨウタンポポくらいの違いしか知らず、黄色い花が咲くものだと思い込んでいた。ある春の日、生まれて初めて白いたんぽぽが咲いていたので大発見!と思い調べてみたら、「シロバナタンポポ」というらしい。本州関東以西、四国、九州に分布し、西の方ほど多いのだそうだが、なぜかこんなところに自生している。紹介できる写真がないのが残念だが、ゴールデンウイークの頃に花が咲くので皆さんも散策してみてはいかがだろうか。

 普段何気なく見過ごしているものでも、ちょっと調べたり興味をもってみれば、いろいろな発見に出会える、そんな道すがらであった。

(2019.12.02 仙台より J.T.)
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   秋のリース作り    
 
 小学生の娘が、夏休みの宿題で毎日一生懸命観察していた朝顔。秋には授業参観で、朝顔のリースを作るとのお知らせが。

 夏休みが終わる頃には枯れてくる朝顔。お家で葉っぱを取り除いて、残った蔓を円形にまいて、紐で留めて、リースの土台作りを。

  そして授業参観での飾り付けに備えて、当センターが入る大阪府立大学で、今度は母である私がせっせと木の葉や木の実探しを。職場の方にもご協力いただき、たくさんの秋の収穫がありました!そして改めて気付いた大阪府立大学の自然の豊かさ。とても癒されます。

 参観当日、今度は娘との共同作業です。二人でせっせせっせと仲良く飾り付け。あーでもない、こうでもないと言い合いながら、秋のリースの完成です!娘が種から育てた朝顔で、秋を満喫しながらの親子での共同作業、なかなか良い授業参観となりました。

 (2019.11.19 堺より M.T.)
  
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   三猿   
 
 先日、私は栃木観光に行って参りました。栃木観光の最大の目的は世界文化遺産である日光東照宮を訪れることです。日光東照宮には、見ざる聞かざる言わざるで有名な三猿の彫刻があります。

 皆様はなぜ猿たちが目、口、耳を手で塞いでいるかご存知でしょうか? 見ざる聞かざる言わざるということわざの意味は「自分に都合の悪いことや相手の欠点は、見ない、聞かない、言わないのがよい」です。私は、三猿がいたずらをして怒られたくないためだんまりを決め込み、目、口、耳を塞いでいるのだと考えていました。

 しかし、現地で解説を読むと三猿は幼い猿であり、幼少期には悪い影響を受けやすいことから「悪いことは見ない、言わない、聞かない」という母猿の教えをしっかり守る偉い子猿たちであることがわかりました。この三猿は様々な猿が描かれている中の一部分であり、他には青年期や結婚など猿の一生を通して、人生の教訓を日光東照宮に訪れた人々へ教えてくれています。  
三猿を悪さした猿たちだと決めつけていた私にも、勝手な思い込みの危うさや、教えをしっかり守る真摯な姿勢の尊さを三猿は教えてくれました。

(2019.11.12 姫路より A.N.)
 
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   ポケモンの芸術観  
 
 5歳になる娘が長年のアンパンマンへの興味から脱し、今ではポケモンのぬいぐるみに夢中である。我が家の布団の上には毎晩のようにポケモンのぬいぐるみが放り投げられ、埋もれるように娘はそこで眠りに着くのである。

 かくいう私は、ポケモンの知識が皆無であり、「ポケモンGO」などは画面すら見たことも無いほど無縁である。しかし、娘に促され一緒にぬいぐるみを手に取ったり、クレヨンで絵に描いてみたりと遊んでいるうちに、実にそのキャラクターの容姿に魅せられるようになった。

 例えば「ガオガエン」というキャラはラグビー選手のような腕や太ももの曲線が見ごとに表現された筋骨隆々の厳つい体格をしている。「ウパー」はウーパールーパーの愛くるしさをそのまま表現したキャラクター。「マダツボミ」はウツボカズラという植物に似せた奇妙なルックスが魅力。私の推しキャラ「サワムラー」は伝説のキックボクサーの名前から由来しているとおり、鋭い眼差しとポーズが実にクール。今ではやっと30種類ぐらいのポケモンの名前を覚えることが出来たが、ポケモンの数というのは全部で800種類以上(!)存在するらしい。全部覚えるのは気の遠くなるような作業で私にはおそらく無理だ。これだけの数のキャラを創作出来る作者たちの想像力の豊かさはまさに芸術に値する。

 写真は我が家に住んでいるポケモン達を集めて記念撮影。おっと!・・ひとつだけポケモン以外のキャラが入り込んでしまいました。さあ、どれでしょう・・?

(2019.11.1 仙台より H.M.)
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   第46回堺まつり「利休のふるさと堺大茶会」 
 
 
 先週末開催された「第46回堺まつり」で、「さかい利晶の杜(大阪府堺市堺区)」にて「利休のふるさと堺大茶会」&「さかい利晶の杜会場の学生茶席」が行われ、お茶を一服頂きに行ってきました。南宗寺会場では茶道の三千家がお茶を点て、さかい利晶の杜会場では4つの大学茶道部(帝塚山学院大学茶道部、帝塚山学院大学裏千家流茶道部、太成学院大学茶道部、大阪府立大学中百舌鳥キャンパス茶道部)がおもてなしをしており、特に今回唯一室内の茶室席でお点前を行った大阪府立大学は古墳群の世界遺産登録を記念して作られたお茶碗「陸司織部世界遺産茶碗」を使用。仁徳天皇陵型のお茶碗と、古墳型の和菓子で堺市のシンボルをアピールしていました。千利休屋敷跡ではボランティアのガイドさんがその歴史を楽しく解説して下さり、なんとなく見ていた井戸の建具にも発見があり楽しかったです。

 また、この日は毎年50万人以上もの人出があると言われるパレードなどもあり、フィナーレに行われる「ふとん太鼓」の山車は見応えがありました。

さかい利晶の杜(http://www.sakai-rishonomori.com/)

(2019.10.21 堺より M.M.)

 
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  えきそば  
 
  
 今回は「えきそば」の紹介です。まねき食品(姫路市)の「えきそば」は、そばと言っても「和風だしに中華麺」の一見ミスマッチの商品です。昭和24年姫路駅上りホーム店が発祥で、今年は70周年の節目で、その上りホーム店がリニューアルされました。店舗外観は、昔、電車の中でえきそばを食べることが出来たというファンの方からの声をヒントに列車をモチーフにし、店内の天井、壁には、えきそばとお客様の様々なシーンを四季折々のノスタルジックな版画で描かれています。

 また、「えきそば」は10年ほど前から、カップラーメンとして日清食品から近畿地区限定で発売されているようです。今回、近くのスーパーで初めて目にし、購入したのが写真の70周年版のものです。

  姫路にお越しになられた場合はぜひ、JR姫路駅上りホーム(在来線)のお店に行ってご賞味下さい。

(2019.10.10 姫路より H.M.)

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 全日本早起き宮城県大会  
 
 
「全日本早起き宮城県大会」と書いてありますが、正しくは「全日本早起き(野球)宮城県大会」の事で、その大会の出場記念の帽子になります。私は、大学の職員からなる草野球チームに所属し、そのチームは仙台市早起き野球リーグというものに加盟していて、毎週水曜日早朝5時半試合開始で野球の試合をしてから、仕事という日々を送っています。

 以前、朝のニュース番組のキャスターの方が、「朝の番組の出演者・スタッフの間には、早朝から頑張る者同士として、普通の時間帯の番組よりも、なんだか強い絆が生まれます。」と言っていましたが、それと似た感覚で、平日の仕事前に、早朝の薄暗い中集まって、野球の試合をする仲間として、何だか妙な絆というか、義理のようなものが生まれ、始めた当初は、しだいにフェイドアウトして行こうと考えていたものの、辞め時を見失い、かれこれ8年間続けています。

 「早起きは三文の徳」、昨今では、「beforeエイト」、「朝活」等々、朝の活動は、有意義とされてますので、きっと何かの徳があると信じ、今後も続けられる範囲で、頑張って行こうと思う今日この頃です。

(2019.9.27 仙台より Y.S.)

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鎌倉大仏  
 

 JR鎌倉駅から情緒ある江ノ島電鉄の長谷駅まで揺られ、小学生の時以来ぶりに「露坐の大仏」として名高い鎌倉市高徳院の本尊・国宝銅造阿弥陀如来坐像を拝みに行って参りました。

 久しぶりに拝む大仏様は、規模こそ奈良東大寺の大仏様に及ばぬものの、像高約11.3m、重量約121tを測り、やはり大きく立派にそびえ立っていました。ほぼ造立当初の像容を保っているそうです。奈良の大仏様は、「柱の穴くぐり」が人気ですが、鎌倉の大仏様といえば、「大仏胎内拝観」が人気ということで、さっそく入場してみることに。小学生の時には、とても広く感じていた胎内が、〇十年ぶりに入ってみると、思っていたよりは少し狭い?でもやはり頭上まで高く、頭部の凸凹の粒まではっきりと見えました。国宝の中にいる!という不思議な感覚で、とても貴重な体験となりました。鎌倉の大仏様の威厳あるお姿を拝見し、今度は奈良の大仏様にもまたお会いしたくなりました。 大人になった今、はたして大仏様の鼻の穴と同じ大きさだと言われている縦約37㎝・横約30㎝の柱の穴をくぐる勇気を持つことはできるのでしょうか・・・。

(2019.9.20 堺より M.T.)

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ストーリーテリング 
 

「ストーリーテリング」をご存知でしょうか?

 ビジネス用語ではなく、昔話や創作物語を語る、素語り、お話といわれるものです。19世紀にアメリカの公共図書館で、「子ども達に良い本を手渡し、心を豊かに育むこと」を目的に始まりました。語り手は話を覚え、自分のものとして語り、聞き手と目を合わせ、心を通わせて、共にお話を楽しむのです。

 私とストーリーテリングの出会いは二十数年前になります。かつて参加した絵本講座の先生の勧めで始め、現在は幼稚園、小学校、図書館に出向いてストーリーテリングのボランティア活動を行っています。例えば小学校では、皆さんもご存知の「三びきの子ブタ」「おおかみと七ひきのこやぎ」などを低学年に、「かえるの王さま」「ラプンツェル」などは中・高学年に、そのほか詩、昔話、民話、創作物語、絵本を組み合わせ、45分のプログラムを考えて臨みます。カーテンを閉め、ろうそくを灯し、語り始めます。ざわついていた子ども達も、いつの間にかしんと静まり耳を傾けています。ストーリーテリングには目に見える文字も絵も画像もありません。聞き手は想像力を膨らませ、語りだけでお話の世界を楽しみます。その集中力に語りが子ども達に吸い取られていくように感じたこともあります。そこにはゲームやアニメとは違ったイメージする楽しさ、創造する喜びが存在し、心に響くものがあると思います。本離れ、活字離れが懸念される現代だからこそ、ストーリーテリングの持つ力は大きいのではないかと考えます。

子ども達は、お話を聞くことも絵本を読んでもらうことも大好きです。その楽しさを忘れず、読書好きになってくれることを願って、ストーリーテリングを続けています。

2019.9.10 姫路より M.O

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東京観光
 

 私はよく旅行へ行くのですが、東京へは出張か目的地への乗り継ぎで行くことが多く、観光をしたことがないなと思い、小学生の娘と東京観光へ行ってきました。

せっかくなので思い切りベタな東京観光をすることに。

原宿、竹下通りは、様々なキャラクターが虹色に光っていたり、食べ物が巨大化していたり、SNS映え?するものが多く、巨大な虹色コットンキャンディを食べました。浅草ではザ・日本を感じる浅草寺・仲見世歩き、人力車と食品サンプル作り体験をしました。東京スカイツリーは展望回廊にのぼり東京の街を一望。(当日は曇りで街がよく見えなかったため、VRで景観を満喫しました。VRは素晴らしい!!)ベタな東京観光は中学校の修学旅行以来、〇十年ぶりで楽しめました。東京の観光名所はまだまだありますので、またいつか機会を作って訪れたいです。

また、東京オリンピックを来年に控え、駅、歩道などの工事がいたる所で行われており、来年の開催時にどのように整備されているのか楽しみです。

(2019.9.2 仙台より S.K.)

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快適な〇の旅
 

 機会に恵まれ、念願の九州旅行が叶いました。旅行が趣味のため本州・四国・北海道は制覇しているのですが、九州は福岡以外行ったことがありませんでした。気候も文化も宮城とは異なる点を発見し、その度に旅の醍醐味を実感して嬉しくなったものです。

 移動手段は全て電車にしました。乗り鉄と称される方々には遠く及ばないものの、車窓を眺めることが楽しくて仕方ないからです。そしてそれと同時に。そう、極端に、飛行機が苦手だからです。 旅行が趣味と言いながら、世界が身近となったこの時代に、日本から一歩も出たことがないという有様。気候と文化の違いを楽しみたいなら尚更国外に飛び出さずにどうする。分かっているのにどうしても踏み出せません。

 なお、九州からの帰路、翌日は仕事であったためやむなく飛行機を利用しました。約15年ぶりの飛行機。普段から研究のため世界を飛び回っている諸氏には笑われてしまうことでしょうが、2時間のフライトの間一秒たりとも気が抜けず、生きた心地がしませんでした。

 国外に行けないならせめて沖縄には行ってみたいのですが、飛行機以外となると、鹿児島から船で片道25時間のみです。九州新幹線、沖縄まで延長しないものでしょうか…。
(写真:鹿児島の知覧、熊本の熊本城)

(2019.8.1 仙台より C.T.)
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古墳・こふん・コフン


先日、めでたくユネスコの世界文化遺産への登録を受けた百舌鳥・古市古墳群。2005年から世界遺産の登録を目指してきた堺市・羽曳野市・藤井寺市にとって、また、大阪府初の世界遺産ということで大阪府にとっても嬉しい知らせである。

上の写真は飛行機の窓から堺市上空を撮ったもので(腕が良くないので)分かりづらいが大小20基以上の古墳が写っている(はずである)。大きな前方後円墳だけでも、仁徳天皇陵、反正天皇陵、履中天皇陵、いたすけ古墳、御廟山古墳、ニサンザイ古墳、と呼ばれる6基が見える。古墳だらけである。周辺の地名も“土師町”“陶器”など、古墳にゆかりのあるものも。ちなみに写真下部の真ん中あたりに当センターの入る大阪府立大学も見える。

大きな古墳は綺麗に整備がされたものが多く、周辺に遊歩道や公園もある。かと思えば5~6m巾の道をはさんで向かいには民家が建っているという場所もあり、見事に生活に溶け込み調和がとれている。堀の水面に映るうっそうと茂る古墳を覆う緑。季節によっては桜や紅葉が彩りを添える美しい街並み・・・。

これから様々な人がこの地を訪れることになるであろうが、観光資源としての古墳と市民の生活も調和がとれるよう、祈るばかりである。

(2019.7.22 堺より Y.M.)
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